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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

テン
1941年 新潟県
帰り道に、柚子の木から実を失敬すると、上から柚子を返せといって頭を殴ってきた。便所に逃げ込むと、戸を叩きながら出てこいと言う。最後には白状して謝った。その声の正体は貂であった。

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テン
1941年 新潟県
僧が、寺の用事を果たせなかった言い訳をすると、天井裏で足を踏み鳴らす音がした。この僧は寺に泊まるつもりであったが、怖くなって帰って行った。言い逃れをしようとした僧を、貂が怒ったのである。
類似事例

キツネ
1960年 三重県
ある夜、便所に行ったら狐がいたので、頭を棒で叩いた。翌朝、すでに稲刈りをして積んでおいた稲の所に行ってみると、一夜のうちに狐の糞が1個ずつ盛られていた。
類似事例

テン
1941年 新潟県
寺と隣の屋敷の間に柿の木があり、できた実は半分ずつ分けていた。寺側のほうが大きい実だったので、隣のものが手を伸ばして取ろうとすると、取ってはいけないという声が聞こえてきた。その声の正体は貂である。
類似事例

テン
1941年 新潟県
ある人が寺の草履を1足失敬しようとしたが、燈篭の周りを廻っても帰り道が分からない。盗んだものを早く返せという声が聞こえ、急いで取ったものを返して逃げた。その声を出したのは貂であった。
類似事例

キツネ
1937年 秋田県
肴を買って帰る途中にわかに林の木の枝が引っかかって歩きにくくなった。振り返ると狐が尾を立てて挑みかかってくるので一喝したら逃げた。
類似事例

キツネ
1982年 宮城県
狐が隣の家を覗きこんでいたので、咳払いをしたら逃げていった。用事を済ませて出て行くと家の門口に、さっきはなかった大きな杉の木が立っていたので不審に思って股から覗くと、2匹の狐が化けていたので、棒で叩いて追い払った。
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キツネ
1937年 大阪府
狐を虐待した日の晩、しきりに家の雨戸を叩く音が聞こえた。きっと、狐が仕返しに来たのだと思って家内騒然となった。
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タヌキ
1978年 和歌山県
樵が山小屋で休んでいると、木を切り倒す音がした。昼間狸が木を倒す音で驚いた仕返しだろうといわれる。
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キツネ
1938年 福井県
前からきた娘に牡丹餅をもらって食べると、それは馬糞であった。翌日、やって来た母親を馬に乗せて縛り付けると、正体を現したのは狐であった。吊るされた狐が命乞いをするので、尻に焼印を押して放した。以来、狐が出なくなった。
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キツネ
1939年 青森県
主人に化けた狐が夕方帰ってくるが、不審に思った妻女が正体を見破り、大声で叱りつけたので、狐はびっくりして逃げていった。
類似事例

キツネ
1971年 茨城県
ある人が狐に化かされないと言って、狐の後をついて行ったら、狐が芋の葉を被って侍に化けて、馬糞を饅頭にしてきれいな家に入って行った。覗いて見るとその家の主人が饅頭を食べそうにしていたので、「それは馬糞だぞ」と叫んだ。肩を叩かれて正気に返ると、お茶の株の中に頭を突っ込んで叫んでいた。結局、狐に化かされていた。
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タヌキ
1987年 富山県
実家から婚家に戻るとき、雪の中を上って行って、「むかえじゃあ」と叫んでいた。連れ戻しにいったが、おそらく狸に憑かれていたのだろう。
類似事例

テン
1941年 新潟県
寺に滞在していた僧が、炒り豆を挽く為に、夜になって石臼を使った。寺の人はいつもよりうるさいと思っていたが、僧の頭上で貂が暴れ始めた。石臼を慌ててしまい、貂からひどい仕打ちを受けた僧は、こっそりと寺を出た。
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テン,タイショウ
1941年 新潟県
寺の奥さんが味噌が切れると言うと、タイショウ(貂)が他所から取ってきた。その行為を怒ると、味噌を返しに行ったが、途中で転んだのか砂がついて返却された先では食べられなくなっていた。
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テン
1941年 新潟県
寺に入った泥棒が、米俵を一俵背負って逃げようとすると、住職の声で喝が入った。泥棒がびっくりして詫びていると、奥から本当の住職がやってきて、取り押さえられた。住職の声を真似ていたのは貂であった。
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キツネ
1980年 秋田県
ある人が狐に石をぶつけて、わざとびっこを引いて逃げていった。そのあと本当のびっこの人が通りかかったら、狐が石を投げたのはその人だと思って復讐してしまった。
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テン,オオニュウドウ
1941年 新潟県
寺に貂がいたので、だれも金の催促には行かなかった。それを知らない者がやってきて、本道に泊まっていると、大入道が睨みつけた。驚いて住職の部屋に言ったが、天井裏で威嚇するので、滞在することができず、金も持ち帰らず帰って行った。
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タヌキ
1990年 香川県
夜、山道を木沢に向かって帰っていると、娘が一緒に帰ってくれと言った。後についてきて、小便をするから前に行けと言っても行けない。狸が化けていることがわかったので、違う道を教えたて帰って来た。
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キツネ
1965年 兵庫県
ある男が帰り道、狐が頭や背にアオミドをつけて美人に化け、牛馬の糞を牡丹餅に変えて、ある家に入っていくのを見た。障子の穴から覗いて見ると、重箱から牡丹餅を出して家人に勧めるので、「それは牛の糞だぞー」と叫んでも気づかない。叫び続けたが、突然背中をどやされた。気が付くと、木の股から首を出して、山のほうを覗いていた。
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キツネ,トウナイギツネ
1989年 鳥取県
戸上に藤内狐という狐がいた。ある夜、馬子がワラスボにご馳走を持って帰ると、馬子に化けた藤内狐が出て「小便してくるから待っててくれ」と言った。いつまでもチョロチョロと小便の音がしていて、朝になった。音は掛樋から出る水の音だった。ワラスボのご馳走は取られ、柴の葉が詰められていた。
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