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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

テン
1941年 新潟県
帰り道に、柚子の木から実を失敬すると、上から柚子を返せといって頭を殴ってきた。便所に逃げ込むと、戸を叩きながら出てこいと言う。最後には白状して謝った。その声の正体は貂であった。

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(ゾクシン)
1938年 栃木県
冬至の日に柚子を食べたり、柚子湯に入ったり、柚子茶を飲んだりすると、中風にかからないといわれている。
類似事例

サケ,ダイスケコスケ
1996年 新潟県
鮭が片目になったのは、網を避けて川を上っていると柚子のトゲで片目を突いたからである。川漁業者は柚子を食べないが、神への生贄でもあるという。
類似事例

テン
1941年 新潟県
ある人が寺の草履を1足失敬しようとしたが、燈篭の周りを廻っても帰り道が分からない。盗んだものを早く返せという声が聞こえ、急いで取ったものを返して逃げた。その声を出したのは貂であった。
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タヌキ
1992年 奈良県
夜になると、名前を呼んで戸を叩く音がする。けれども戸を開けてみると誰もいない。いっぺん脅かしてやれと思い、戸の所で待っていて、戸を叩いた時にパッと戸を開けたら狸がいた。狸は前足で戸を叩くのではなく、逆立ちして後ろ足で叩いていたという。
類似事例

タヌキ
1992年 奈良県
夜中、お寺に「こんばんは、こんばんは」と言って戸を叩く者がいた。けれども戸を開けると誰もいない。寝間に戻ると、また戸を叩く音がした。このようにして狸に騙されることがしばしばあったという。
類似事例

テン
1941年 新潟県
寺と隣の屋敷の間に柿の木があり、できた実は半分ずつ分けていた。寺側のほうが大きい実だったので、隣のものが手を伸ばして取ろうとすると、取ってはいけないという声が聞こえてきた。その声の正体は貂である。
類似事例

ホトホト
1931年 鳥取県
節分の晩、神が家にきたときは、最初に咳払いに似た声づくろいで戸をほとほと叩く。これはここに神がいるという知らせで、戸を叩かずに声をかけることもあるのだという。
類似事例

テン
1943年 新潟県
格子戸から出た真っ赤な手が襟元を掴むという噂があった。戸が鳴るので、天井裏の貂のせいだといわれた。この貂が憑いて、気がおかしくなった人もいたという。
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ワライオナゴ
1957年 愛媛県
僧都のある家の先祖が、笑い女に会った。家に逃げ込んで戸をたてると、その女子は髪がツリになっていて、戸をぽんと叩いたら穴があいたと言う。
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ムジナ
1933年 長野県
夜更け、安国寺のお堂の戸を叩き「こんばんは」といって起こす者がいた。けれども戸を開けても誰もいない。同じことが毎晩あった。ある晩、声がすると同時に戸を開けると、狢が屋根の上に跳び上がっていった。
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トヲタタクオト
1977年 秋田県
夜、戸を叩く音が聞こえたが、誰もいなかった。
類似事例

ベンジョ
1972年 長崎県
便所に関する俗信。便所をきれいにすると、きれいな子どもが産まれるという。便所で倒れると、便所神に見込まれたのでもう助からないという、など。
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(ゾクシン)
1961年 鳥取県
人が死ぬ前には寺の本堂の戸を叩く音がする。
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テン,ソウシキ
1941年 新潟県
寺の天井裏で貂が鳴くと一週間以内に死者が出る。寺に災難がやってくる時には、貂の様子が変化する。
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テン,オヤカタ
1941年 新潟県
子供が胡桃の木の下に実を取りにいくと、オヤカタ(貂の王)がいて、周りには貂が相撲を取っていた。オヤカタの毛色は通常のものであった。
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ベンジョガミ
1960年 宮崎県
便所にも神棚があり便所の神を祀っている。箒神と便所神が来ないと産はできないという。また、便所掃除をよくする妊婦は産が軽いとも言う。
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サンキチギツネ
1958年 茨城県
ある人が雪のちらちら降る晩に三吉狐に頭を殴られた。
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ユメ
1928年 愛知県
ある女が20歳のときの話(20年前)である。姉の病気が重くなり見舞に行こうと思っていた晩のこと、誰かが戸を叩くので声を掛けると、それは患っているはずの姉であった。中に招き入れたが、姉は黙って土間に立っているだけであった。そのとき、戸を激しく叩く音が聞こえたが、気づくと自分は床に寝ていた。しかし、まだ戸が叩かれているので戸を開けると、飛脚が姉の訃報を知らせにきたのだった。
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ベンジョノカミ
1957年 岐阜県
便所の神様は、本来最も位が高い。便所の神様はきれい好きなので、妊婦は便所へ入るごとに掃除をすると美しい子が生まれる。また便所の神様に憎まれると重い病気にかかる。蕗の葉、黍の葉を便所の中に落とすと便所の神に叱られる。
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ヒーヌシー
1985年 沖縄県
病気の親の薬代を稼ぐため、奥山へ椎の実を拾いに行った。暗くなりかえり道もわからなくなった。大きな木があり、その木にもたれて寝たら、夢に小人みたいな木の精(ヒーヌシー)がたくさん出てきて、歌を歌って回った。翌朝目が覚めたら、頭の上のザルに一杯椎の実が入っていた。この人は椎の実を打って薬を買い、親の病気を治したという。
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テン,オヤカタ
1941年 新潟県
村民が貂退治をしようとしたが、オヤカタ(貂の王)はそのまま天井裏に住みつき、平日は静かで、人を驚かすようなことは無かった。
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