マツトムジナ 1961年 新潟県 お産しそうなので来てくれと言われたので屋敷で産ませてやった。礼に反物と銭をくれたが朝になって見ると、狢の毛が体中につき、もらった銭は椿の葉っぱだった。
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キツネ,シジュウダイノオトコ 1959年 宮城県 お産婆さんが夜寝ようとしていたら、提灯を持った40代の男が迎えに来て立派な家に連れて行かれた。難産だったが無事に済ませると大変喜ばれお礼を貰って帰った。翌朝障子の外に魚が積まれていた。お礼は木の葉になっていた。その家に良いことが続いた。
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ムジナ,トンチボー 1988年 新潟県 美しい女がお産を依頼に来た。お礼といってお金をもらうが、帰宅すると葉っぱになる。女に化けた狢であろう。
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キツネ 1939年 青森県 ある産科医のところへ、義姉がお産で苦しんでいるという女が来た。医者が見に行くと若い女が難産で苦しんでいたので、手当てして出産させた。お礼に渡された包銭を翌朝見ると、木の葉になっていた。
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キツネ 1982年 宮城県 狐がお産で苦しんで、産婆さんを頼んだ。お礼のお金は椿の葉だった。
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キツネ 1991年 奈良県 ある晩遅くのこと、お産が重くて苦しんでいるというので、産婦人科のお医者さんを呼びに来た人がいた。お医者さんは山道を歩いて行き、お産を済ませると、ご馳走をもてなされ、たくさんのお札をもらった。翌日、お医者さんが便所に行ったら、杉の葉ばかりの大便が出た。実は狐のお産だったのである。
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キツネ 1985年 岩手県 産婆が狐のお産を手伝い、お礼は鶏を殺したもの1匹とお金だった。お金は木の葉だった。
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キツネ 1928年 鳥取県 産婆が駕籠で迎えられ、郊外の立派な家に行った。難産を済ませ、駕籠で家に帰った。翌朝から鳥ばかりの贈り物が1月近く続いた。狐の家だったに違いないと評判になった。30年前の話である。
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キツネ 1982年 新潟県 ある産婆が立派な家でお産を取り上げて、酒さかなを御馳走になり、酔っぱらって泥だらけで帰ってきた。翌日になっても産湯つかわせに迎えに来ないので狐のお産であることがわかった。
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キツネ 1976年 宮城県 キツネが難産で産婆を騙した。お産を手伝った産婆は木の葉のお金を貰って帰ってきた。
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キツネ 1936年 新潟県 お産のときに赤ん坊を取り上げた産婆が狐であった。産婆が帰るときに、車夫に銭を渡したが、翌日それは全て枯れ葉になっていたという。
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キツネ 2001年 青森県 ある夜、医者の家へ一人の使いの者が来て、赤ん坊がなかなか生まれなくて困っている者がいるから診てやって欲しいと頼まれた。赤ん坊が生まれると、お礼に包銭を渡されたが、翌朝見てみると、それは木の葉であった。
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(キツネ) 1965年 岩手県 産婆さんのところに男が迎えに来た。男は産婆さんの自転車の前をヒョイヒョイ駆けて案内した。難産だったが産まれさせた。家は大きく、お金をたくさんくれた。翌朝、目を覚ましてみると洗ったはずの両手は真赤で、お金は木の葉だった。産婆さんは、その後具合を悪くした。(※明示されていないが、「狐に化かされた話」の一例であるので、男は狐であったという話と判断する)。
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キツネ 1988年 茨城県 狐が人に化けて、医者にお産を頼みに来た。妊婦の下腹を触るとザラザラしていた。お産が済むとお金を渡して、家まで送ってくれた。
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イシジゾウ 1918年 京都府 若い女に嬰児を抱いているように頼まれたが、女は戻ってこない。そのうちだんだん子が重くなってくる。ふと気付くと子は大きな石地蔵の首であった。
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キツネ 1988年 茨城県 狐が人に化けて、夜中に、小林医院の医者を馬で迎えに行き、六本松のある家に連れて行って、お産を手伝ってもらった。馬で送ってもらったが、翌朝思い返しても、何処にどう行ったのかさっぱりわからなかった。お礼のお金は本物だった。
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キツネ 1939年 新潟県 太郎狐の妻のお産の為に産婆さんを迎えに行った。産婆さんが泊まっていると、朝になって目を覚ましてみると、野の中の藁の上で寝ていた。貰った金を手に握っていたが、全て枯葉になっていた。
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キツネ,(オンガエシ) 1956年 宮城県 明治中期,この土地に名医がおり,夜中に難産の往診を頼まれた。山の手の沢の奥に別荘風の邸宅があり産室に通された。手当てをし双生児を取り上げた時点で,名医には産婦が異類の者だとわかっていたが,最後まで手当てをしてやった。そこへ年老いた両親が出てきて厚くお礼を述べ,名医は御馳走と包み金を貰って帰宅した。包みの中は本物の小判であった。翌日,前夜の場所と思しいところに人をやったが,そこは人里からやや離れた沢の奥で家などはなく,ただ岩の横穴が一つあっただけであった。部落で尋ねると,その辺りにそういう家は一軒もなく,また昨夜部落で婚礼振舞があった際膳部が一人分なくなったということであった。
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キツネ 1989年 鹿児島県 婚礼のある家で鯛がなくなった。その夜に産婆が突然のお産に呼ばれていった。お産がすみ、ご馳走が出され、立派な布団で眠ったというが、次の日目が覚めるとそこはキツネの穴だった。産婆はキツネのお産の手伝いをし、ご馳走は婚礼で盗まれたものだった。
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オデンギツネ 1977年 福島県 谷中あたりにいたおでん狐は、お産の時に医者を呼んだ。そのときに渡したお金は、後で木の葉になった。
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