ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ 2001年 青森県 昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
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ダイジャ 1955年 青森県 大蛇が長者の田に水を入れ、代わりに3人姉妹の末娘を嫁にもらう。末娘は栓をして針を刺した千成瓢箪を沼に投げ、水に沈めるよう言う。大蛇は沈めようとして針に刺され死んでしまう。その後、娘は長者の長男に見初められて結婚し、安楽に暮らす。
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カエル 1934年 栃木県 百姓が蛇に、娘を嫁にやる約束をした。娘は知恵を絞って、蛇から逃げ、あるお婆さんに助けを求めたら、お婆さんは、娘が殿様の嫁になるようにした。そのお婆さんは、百姓が以前助けた蛙であった。
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カエル,ヘビ 1942年 新潟県 蛇に呑まれそうになっていた蛙をお姫様が助けてやり、替りに蛇の嫁になる約束をした。お姫さまは針を使って蛇を殺した。姫はかぶると婆に変化できる皮を蛙からもらった。その後、長者の家に皮をかぶって庭掃き婆として入った後、若様に正体を見られ、見初められて嫁となった。
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ヘビ 1988年 静岡県 昔、長者が末娘を蛇の嫁にやることになったが、末娘は嫁入りの際に千成ふくべ(瓢)と共におぼこさん(人形)と針を1000本持って行き、知恵比べの末に蛇は死んだ。娘は蛙(きゃある)のお婆さんに身をやつし、ある長者の家に辿り着いた。持参した縮緬の着物を着て身なりを正すと家の者に見初められ、跡取りの嫁として迎えられた。
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カエル,ヘビ,ロウバ 1941年 秋田県 百姓が蛇に食われかけた蛙を「娘を嫁にやるから」といって助けた。蛇は人間の男に化けて待っていたが、娘が千本の針でこれを殺した。その後、娘は山道で迷い、山小屋に住む老婆に助けられた。最後に娘は、長者の息子に一目ぼれされて、嫁となった。老婆の正体は百姓が助けた蛙だった。
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ダイジャ,カエルノダンブクロ 1934年 新潟県 昔、旱魃のときに庄屋が「田に水をいっぱい入れてくれたら娘を嫁にやる」と言うと、若者がやってきて、水を入れた。末娘が嫁に行くことになったが、男の正体は蛇で、娘はこれを退治し、蛙から蛙のだんぶくろをもらった。これをかぶると90歳くらいの婆さんの姿になる。その後、末娘は殿様の前で見事な舞と舞って、殿様の姫になった。
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ダイジャ,カエル 1929年 長崎県 蛇にかまれようとしていた蛙を、庄屋は娘をやるといって助けた。蛇は娘を貰いに毎日やって来て、貰えないと村を大水で流すと言ってきた。庄屋は仕方なく娘を大蛇に嫁がせることにした。嫁入りのために池に行った娘が、大蛇に引き込まれそうになった時、周りから数多くの蛙が出てきて、大蛇に飛びついて食い殺し、娘は助かった。
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ヘビ 1971年 長野県 大蛇が寺の石段にいて参詣ができない。娘を嫁にやる約束をして退いてもらい、3人の娘に話をすると末娘が嫁ぐという。祝言の後、末娘は千本の針で蛇を退治したが蛇の執念に取り付かれる。その後老婆に助けられて大きな家の跡取息子に見初められ、運が開けた。
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ダイジャ,イケノヌシ 1971年 福井県 ある爺さんが田が乾いて困り、蛇ヶ池の主に、雨を降らせてくれたら3人の娘のうち1人を嫁に差し上げると約束した。はたして雨が降り、主は娘を迎えに来た。末の娘が嫁入りすることになり、針の袋を持って出た。男が池に入ろうとしたところを突き落とし、針の袋を投げ入れたら水が騒ぎ出した。数日して爺さんの家が火事になった。すると2匹の大蛇が出て来て家に巻きつき、水をくれと言ったが、村人は驚いて逃げてしまったので、蛇は焼け死んでしまった。
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ヘビ,カエル 1937年 兵庫県 蛇が蛙を飲み込もうとしているのを見て、お爺さんが3人娘のひとりを嫁にやるので逃がすように言う。末の娘が嫁に行くことになるが、蛇聟のせいで、だんだん病身になる。そこへ六部が来て拝んで助ける。六部は助けられた蛙の化身であった。
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ヘビニョウボウ 1981年 鳥取県 蛇が蛙をのみかけているのを、長者の坊さんが見て、自分の嫁にしてやるから蛙を放せといって放させた。その後坊さんは女房になった蛇と暮したが、しだいに痩せていく。直すには松の上の鷹の卵がいいというので女房は蛇の姿になって待つにのぼっていくが、鷹がつかまえて取ってしまった。
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カッパ 1936年 長崎県 昔、旱魃のとき、ある長者が湖の河童に、田にいっぱいの水を入れてくれたら娘を嫁にやると言った。河童は約束を果たしたが、長者の長女と次女は河童の嫁になることを断り、末娘が嫁に行くことになった。長者は糸瓜を作り、中身を空にして水に浮くようにして持たせた。河童は娘の荷物だからと糸瓜を沈めようとしたが沈まず、こんな荷物を持ってくる娘は嫁にいらないということになった。
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ダイジャ 1970年 福島県 ある百姓が淵の大蛇に家が洪水で流れないようにしてくれたら娘をやると約束した。娘は大蛇の嫁になり、形見に下駄と1枚の鱗を残したという。大蛇が僧形になって娘を連れに来たとも伝えられている。
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ダイジャ,カエル 1962年 石川県 老女は大蛇に自分の娘を嫁がせる約束をした。しかし、娘は針と塩を使ってその大蛇を退治した。
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ヘビムコイリ 1976年 青森県 蛇は田に水を入れた見返りとして長者に娘を嫁にくれるよう要求するが、嫁入り道具の瓢(ふくべ)と一緒に持たせた針が刺さって死に、娘は嫁に行かずにすむ。
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ヘビ,カニ 1923年 京都府 ある娘が殺されそうな蟹を助けた。娘の父は、蛙を呑もうとしている蛇を助けようとして、蛙を助けたら娘を嫁にやる、と蛇に口走った。その夜蛇が青年に化けて娘を訪れたが、父親は娘を厳重に閉じ込めて蛇から守ろうとした。蛇は違約を起こって押し入ろうとしたところ、無数の蟹が蛇を倒して娘を救った。
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ダイジャ 1996年 石川県 年に1回、山の池の大蛇に娘を1人奉げる事になっていた。ある家に3人娘がいたが、1番目と2番目は断り、3番目が承諾した。両親は「大蛇が口を開けたら投げ込め」と言って針千本を渡した。娘はそのとおりにして、ちょうど娘の三回忌の法事の最中に帰ってきた。
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サル 1941年 秋田県 猿との約束に従い、爺様は末娘を嫁にやった。娘は機転をきかせて、猿を河に落とした。猿は辞世を詠みながら流されていった。
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サル 1977年 福島県 ある老人に娘が3人あった。田んぼに水がないことを嘆いていると、猿が水を入れてくれ、代わりに娘をくれと言った。末娘が猿の所に嫁に行った。節供の里帰りの時、娘は猿に臼ごと餅を背負わせて、桜の枝を取ってくれとせがんだ。桜の木が折れ、猿は川に落ち、流されて死んだ。末娘は家に帰った。3番目の娘は最も頭が良く賢いものだという。
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