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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウマ
1941年 秋田県
馬が大金を盗んだ尼に「泥棒すると畜生になる」といってやめさせた。この馬は実は盗人であったこの家の主の叔父であった。

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フルヤノムリ
1956年 宮城県
老夫婦が冬の雨の晩、「古家のむりは狼よりもおっかねえ」というのを軒の下で聞いた狼が馬小屋の中で雨宿りしていた。そこへ泥棒が馬を盗みにやってきて馬と間違えて狼に飛び乗った。狼はそれを「古家のむり」だと勘違いして振り払おうとするが、泥棒はしがみつくので、狼は走り出し、林の中で泥棒は振り落とされる。泥棒が一休みしたお堂の中で神様が出てきて「今から悪いことすんでねえぞ」というので、改心して謝った。狼から話を聞いた猿は笑い飛ばして仇を取りに行ってやると泥棒の寝ているところへ尻尾をいれていたずらしていたが、寝たふりをしている泥棒に腕を切られた。帰ってきた猿から話を聞いた狼は「やっぱり古家のむりはおっかない」と、猿と一緒に海を渡ることにしたが、猿の方は傷口が傷んでしかたなく帰ってきたが狼は遠くにいった。だからここらには猿はいるが、狼はめったにいない。
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オイヌサマ
1995年 埼玉県
大尽屋の息子が蔵から金をとった。親は泥棒だと思って「お犬様は役に立たない」とくさしたら、お犬様は息子を食い殺して蔵の側へおいた。
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レイム
1930年 石川県
貧しい老人の夫婦が住んでいた。ある夜、荷を積んだ馬が通りかかったが、夫婦はつかまえることができなかった。その夜夢に神様が現れ、馬には夫婦にやるために黄金を積んでいたのだと告げた。次の夜も馬は通りかかったが、またつかまえることができなかった。その夜も夢に神様が現れ、お前たちは言うことを聞かないから金はやらんと言った。
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ウマ,テンセイ
1931年 埼玉県
土御門院のころ、吾妻左衛門藤原是好という長者がいた。そこに諸国行脚の法師が泊ったとき、法師は悪心を起こし夜具を盗もうとした。逃げようとすると馬に噛みつかれ、其馬が人語で「私はここの主の叔父であった。盗みをすると馬になって苦労するからやめておけ」というようなことを言って次の日に死んだ。法師が左衛門にその話をすると左衛門は驚き、叔父の為に葬式を出し、墓の側に草庵を立てて法師を庵主にしたという。
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イヌガミ
1951年 徳島県
馬が急に暴れだして死亡した。その家族の1人に犬神が憑き「わしが馬を殺した」と言ったので、理由が判った。
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ノシ,カッパ
1932年 愛知県
川で馬を洗っていると、急に馬が暴れ出したのでよく見てみると、のしが馬の尻尾にぶら下がっていた。それを大勢の村人で囲い、他所へ移るよう勧告し、二度と悪戯をしない事を約束させて放免した。以来、この地でのしを見ることはなくなった。
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キツネ
1960年 三重県
爺さんが薪を馬の背に乗せて運んでいたら、狐が馬の背に飛び乗って悪戯をした。爺さんは狐を縄で縛り、家に帰ると、狐の姿がない。狐は家の中に入っていた。狐は仏様に化けて仏壇に隠れたので、爺さんはご飯で狐を誘い出し、狐が食べようとしたところを手斧で叩いた。
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クビキレウマ
1933年 徳島県
ある大晦日の夜、寺に強盗の一味が押し入った。寺の飼い馬が喧しく鳴いて暴れたので、強盗は馬の首を刎ねた。1年後の大晦日、首のない馬が目撃されたり、凶事が続くので、本寺では元日の鶏鳴を聞いてから餅を搗くようになった。
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ウマ
2001年 埼玉県
伊弉諾神社の絵馬の馬が田畑を荒らしたので、鎖で縛った。
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ウマ
2001年 岐阜県
八幡神社の、狩野法眼の絵馬の馬が田畑を荒らしたので、金網を張った。
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ウマ
2001年 埼玉県
慈恩寺の、左甚五郎の絵馬の馬が田畑を荒らしたので、鎖で縛った。
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カッパ,サル
1927年 長野県
馬を厩に入れると尻尾に河童がつかまっていた。打ち殺そうとすると詫びたので逃がした。河童は恩返しに膳椀を貸してくれたが、そのひとつを横領したものがあり、貸さなくなった。
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カッパ
1989年 岩手県
川につないだ馬が深みに引き込まれ、馬は驚いて家の馬屋に駆け込んだ。槽の下にカッパがいたがすっかり弱っていたので、家の旦那殿は殺さずに助けてやった。それ以来カッパはいたずらをすることはなかった。
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〔ミズゴイ〕
1940年 岐阜県
ある家の下女が、その家で飼っていた馬に、毎夜主人に水を飲ませたかと注意されたにも関わらず、水を与えなかった。そのため、ついに馬は死に、その後下女も死んだ。下女は生前馬に水を与えなかったため天罰が下り、水乞食に生まれ、雨が千粒降っても一粒しか飲めなくなった。毎夜口が渇くため、夏になると毎夜「雨降れ」と鳴くという。
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オシラサマ
1956年 中国 晋
娘が父を思い、飼っていた馬に父を無事に連れて帰ったならば馬の嫁になると約束した。馬は父を連れ帰ったが、父は怒り馬を殺して皮を晒してしまう。皮は娘を捲いて桑の木の間に飛び去り、やがて蚕となった。
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ロクブノタタリ
1971年 福島県
六部が目が見えなくなり、どこにも行かれなくなって、そのうちで泊まっていたが、金をみんなとられてしまった。それで、裏の田んぼに来て、手をはたきながら「貧乏んなれ、貧乏んなれ、貧乏んなれ」と、毎日田んぼに手をはたいていた。そしてその六部がしんでしまってから、そのうちでは夫婦が病気になって亡くなっり、その人のあとの代になっても草刈りへ行って馬の背骨が折れたりした。今でもその家はやっているが、罰が当たって因果をみたのだ。六部の崇の話である。
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ムラヲスクッテクレタオオカミ
1987年 長野県
昔,大屋のこの村は信濃十六牧の一つで,毎年三歳馬を一定数朝廷に送っていた。ある年子馬が全て狼の餌食となり,怒った村人は山のいたる所に罠を仕掛けた。狼の子が一匹罠にかかったので,夜,狼の群れが村を襲ってきて一晩中吠え続けた。村長がやぐらの上から「狼たちよ,お前達も子が捕らえられれば一晩中吠えるではないか。馬の身になってみよ。ましてこの村は馬を飼わねば生きていけないのだ。これからは野山で鳥や獣を取ることをやめるから村を襲うのはやめてくれ」と叫び,狼の子を放すと狼は帰っていった。以後狼を神様として祀り,安心して馬を飼うことができるようになった。
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カッパ
1987年 長野県
昔,十人村の男が甲田池の傍に馬を繋いでおいたところ,かっぱが馬を池に引きずり込もうとした。馬は暴れながら馬屋に帰ってきたが,かっぱは引っ張られてくる途中で頭の水をこぼしてしまって力が抜け,馬屋の隅にじっとしていた。男が来るとかっぱは謝り,「何かおふるまいのある時は必要な膳椀をそろえるから許してください。」と詫びた。許してやると,それから振舞いのあるたびにかっぱが前夜膳椀をそろえ,使った後は持って帰った。ところが,近所の男が一膳分だけ隠しておいたので,それ以来かっぱは膳椀を貸してくれなくなった。
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オシラサマ
1956年 宮城県
長者の娘が馬と恋に落ちて、長者が馬を殺してその皮を外に晒すと、その皮が娘を捲いて飛び去り、やがて蚕となって桑の木の上に降って来る。
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ウマ
1956年 東京都
母親が「言うことをきかないと馬にくれるぞ」と言って娘を育てたので、馬が娘を見込んだ。馬が「娘をくれ」と言って頭に角を生やした。馬は娘を蹴り殺したので、馬を殺して角を取った。馬の角はまだその家にある。
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