(シノヨチョウ) 1935年 鹿児島県 非常に可愛がってくれた爺さんが病気で寝ていた。ある晩、家の前で爺さんにあったので、来るはずがないと思い、友達の家に逃げた。ちょうどその時間爺さんが死んだ。
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キツネ 1938年 青森県 爺に化けた狐を婆が機転を利かせて捕らえ、村人皆で殺してしまった。
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シニン 2000年 大阪府 一里ばかり郡を隔てて男のもとに通う女がいた。ある夜西河原の宮の森にさしかかると、いつもの一つ橋が流されて向こう岸に渡れない。女は行き倒れの屍骸を橋代わりにして渡ろうとする。するとその死人は女の裾をくわえて離さない。女は引き剥がして渡ったが、いぶかしがり戻ってわざと裾を死人の口に入れて、死人の胸板を踏んだ。すると先ほどのようにくわえた。足を上げると口が開いた。死人に心はなく、踏むと口を閉じ、離すと口をあけるのであった。そのことを男に話すと、男は肝をつぶし女を遠ざけてしまった。
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(タイボクニナッタロウジン) 1935年 福島県 老爺が小人神社の庭掃除をしていると、ひとりの老人が現れ、掃除をしている老爺の忠実さを賞賛し、ひとつの箱を与えて去ろうとした。老爺が追いかけると老人は大木に変わり、老爺はそれに取りすがったまま、死んでも離れなくなってしまった。付近の人は驚いて老爺を離そうとしたがどうしてもはなれず、木から削り取って埋めたと言われている。
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テング 1931年 山梨県 おえいという婆が急に見えなくなった。村中の人が3日探し回ったがさっぱりわからなかった。そしておえい婆は高さ何尺もある一枚岩の上で見つかった。婆を助け出して聞くと、鼻の高い顔の赤い人に連れられてきたという。
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キツネ 1935年 熊本県 魚売りが坊さんに会った。狐が出そうな所だったので、連れになって歩いた。ふと坊さんの顔を見ると、顔が長く伸びた。魚売りは魚笊を投げ出して逃げ、百姓家に駆け込んだ。その人にあったことを話すと、その人の顔が坊さんの顔よりさらに長くなった。魚売りは生きた心地がしなくなり、その家を逃げ出した。
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オニ 1939年 長崎県 よいお爺さんが鬼の住処から宝物を持ち帰ったのを聞いた悪いお爺さんはがこれを真似るが、鬼につかまって食われてしまった。
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ムジナ 1975年 新潟県 爺さんが山へ炭焼きに行き小屋に泊まっていると、夕飯を終え寝ようとしたとき、女が訪れ、とめてくれといって炭火に手をかざした。爺さんが炭火をぶっかけると、女はムジナの正体をあらわして逃げた。
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クマ 1935年 北海道 熊は古くなると化ける。人に見えることがある。古老が漁をしていると、向こうから若い男がやってきた。古老が不思議がっていると相手は驚いたと見えて熊の正体を現した。古老は川を渡り対岸の岸に隠れた。熊は古老を見つけられず去って行った。
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キツネ 1975年 福島県 ある家の婆様が狐に憑かれていなくなった。爺様が山に向けて鉄砲を撃ったら叫び声が聞こえたのでそちらを探すと、竹やぶに婆様が倒れていた。裸足で、服はボロボロになっていた。
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キツネ 1938年 長野県 お婆さんが狐に化かされて家と違う方向へ行った。家のものが探すと、山奥のほうの川へ落ちて死んでいた。
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キツネ 1938年 長野県 お爺さんが狐に化かされ、お婆さんを狐だと思って殺してしまった。
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ゴロウバンバ 1966年 山形県 二人の男は道すがら、長五郎家の婆んばに会って言葉を交わした。しかしその直後、婆んばの具合が悪いと聞いて婆んばの家に行こうとする別の二人の男が現れた。その婆んばは生魂が歩くので有名な不思議な人で、その翌年死んだ。
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キツネ 1998年 福島県 狐が馬鹿にするので、爺さまが殺そうとして火を焚いていた。そうしたら狐は娘に化けて婆さまの所に来た。そして娘に化けた狐は婆さまを家から連れ出して行ってしまった。
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サル,ジイサン 1939年 茨城県 森の伐採で住処を失った猿が、死んだじいさんに化けて婆さんのところにやってきて、飯を喰った。奇妙に思った隣の男が捕まえると、爺さんの着物を着た猿だった。
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タヌキ 1939年 長崎県 爺さんが悪狸を捕まえてきて、婆さんに番を頼んだが、狸は婆さんをだまして殺してしまった。その後、婆さんに化けた狸は、狸汁だと言って婆さんの肉を爺さんに食べさせた。
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ショウネンダマ,ヒトダマ,オハレダマ 1952年 兵庫県 戦争の初期にある夜寝静まった街を歩いていると人魂が飛んでいた。落とそうと追いかけると知人の家に飛び込んだ。知人を起こして事情を話していると、奥で寝ていた老母が男に追いかけられてのどが乾いたと言った。老母はその後2日ほどして亡くなった。
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ムジナ 1976年 宮城県 ある爺さまが泊まり仕事で山小屋にはいっていた。そこへ婆さまが訪ねてきた。小屋についたときには真暗になっていたので、爺さまはムジナが化けたものかと思い、肌を確かめるために婆さまの腕を逆さにこすった。
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キジムン 1989年 沖縄県 浜端の爺がキジムンと仲良くなり、毎晩一緒に漁に出ると魚の左目以外はくれたので長生きした。しかし爺は次第に末恐ろしくなり、蛸を間口にさげ、自らは鶏の真似をして追い払った。キジムンは姿を消したが、3日後に死んでしまった。
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キツネ 1939年 青森県 祭りの日に狐と間違えられた子が爺さんに叩き殺される。その後、爺さんはおかしくなって死んだ。
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