ハチタロウリュウジン,ナンソボウ,タツコ 1928年 秋田県 十和田湖の主である南祖坊と、八郎潟の主である八太郎龍神は、二人とも田沢湖の主である辰子に恋をした。二人は勝負をして、八太郎が勝利した。
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タツコ,ハチロウ,リュウ 1980年 秋田県 辰子と言う美しい女がいたが、山に行って魚を食べて咽喉が渇き、川の水を飲み干して竜になった。そのままその川に棲むことにして川を深くしたので、川が田沢湖になった。後に八郎潟の八郎と夫婦になって、八郎が八郎潟から田沢湖に越してきたので、八郎潟は浅くなった。
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タツコ,ジャタイ 1928年 秋田県 辰子という美しい少女が、その美貌を永遠に保ちたいと神に頼んだ。神のお告げ通りに深山の清水を飲むと、辰子の体は蛇体に変じ、天変地異が起きて田沢湖が出現した。辰子を探しに来た母に詫びて、辰子は田沢湖に入って主となった。
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ハチロウ,タツコ 1928年 秋田県 八郎潟の主である八郎と、田沢湖の主である辰子の夫婦が田沢湖での冬篭りから帰る時には、湖の白砂を敷き渡す。それが遠くの村からも見える。
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タッコヒメ,ハチロウ,ヘビ 1980年 秋田県 タッコ姫と言う美しい女がいたが、山に行ってのどが渇き、なにもかも打ち捨てて蛇になり、八郎潟の八郎と夫婦になって田沢湖に棲んだ。今でも田沢湖と八郎潟の行き来は続いている。
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ハチロウ,タツコ 1928年 秋田県 八郎潟の主である八郎と、田沢湖の主である辰子の夫婦は、毎年田沢湖で冬籠りをする。そのため、田沢湖は氷も張らず、湖水も満たされている。八郎潟は、主である八郎が帰ると氷が一気にとける。
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ハチロウ,(ダイジャ) 1959年 秋田県 八郎潟の八郎が田沢湖の辰子姫に通い、いつも小杉沢の長ヱ門家に泊まっていた。寝姿を見ないでくれと言うのを覗くと、大蛇だった。八郎はその家によく効く目薬を授けて、二度と来なかった。
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イワナ,リュウ,カナヅルコ 1935年 秋田県 仙北院内部落の常光坊という山伏の娘の、金鶴子という美女が、輩とともに青物採りに行った。昼飯の準備中に岩魚を採って食べているうちに喉が焼けるように渇き、水を腹ばいで飲んだ揚句に龍となり、山を崩し谷を埋めて湖水(田沢湖)を作り彼女の棲家としたという。
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ハチロウタロウ 1980年 青森県 八郎太郎は十和田湖に棲んでいたが、南租坊という和尚に負けて島守に逃げてきた。しかしここでも高い山のお地蔵さんに追い出され、八郎潟に逃げてそこの主となった。
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ハチロウ,オト 1938年 秋田県 毎年霜月9日、田澤湖の主の八郎が湖のヒロインである金鶴子に会いに行く、その時は雨風と恐ろしい音を立てるがそれを聞くと命がない。
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ハチノタロウ,ナンソウボウ 1977年 青森県 ハチノタロウという木こりが、炊事当番のとき魚を一人で平らげてしまった。ひどく喉が渇いて水を呑み続け、湖に入って神様になってしまった。そこにナンソウボウが来て戦いになり、ハチノタロウは八郎潟に逃げて住み着いた。
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カッパ 1976年 長崎県 河童は田に水を入れた見返りとして爺に娘を嫁にくれるよう要求するが、嫁入り道具の糸瓜を持って来たのを河童が嫌い、娘は嫁に行かずにすむ。
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ハチロウタロウ,ダイジャ 1959年 秋田県 大同2年の頃、男鹿の八郎太郎が田沢湖に通い、いつも鳥井野のある家に泊まっていた。寝姿を見ないでくれと言うのを覗くと、大蛇だった。八郎太郎はその家によく効く目薬を授けて、二度と来なかった。
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ハチロウ 1931年 秋田県 八郎湖の主の八郎は田潟湖の主が田子(タツコ)に会いに行く途中、必ず茶町の吉川という家に泊っていた。八郎はいつも人の知らないうちに発ったが、その際必ず小判を置いていった。八郎の寝姿は見てはいけないといわれていたが、家人はこれを覗いて大蛇の姿を見てしまった。それから八郎はこなくなり、吉川家はだんだんと廃れていった。
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ナンソボウ,ハチタロウ 1928年 秋田県 十和田湖の主である八太郎のところに怪僧南祖坊がやって来て、湖をわたせと言った。両者は戦い、八太郎が負けた。米代川をせき止めて新しい湖を造ろうとしたが、山の神に石つぶてを降らされて八太郎は再び逃げた。そして遠く八郎潟に逃げて主となった。
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タシロガタノヌシ,リュウジンサマ 1969年 秋田県 森岳温泉に器量の悪い下女がいた。下女は毎夜、湧き井戸を水鏡として田代潟に通い、朝に帰って来ていた。この下女が田代潟に飛込み、田代潟の主になった。
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ダイジャ 1955年 青森県 大蛇が長者の田に水を入れ、代わりに3人姉妹の末娘を嫁にもらう。末娘は栓をして針を刺した千成瓢箪を沼に投げ、水に沈めるよう言う。大蛇は沈めようとして針に刺され死んでしまう。その後、娘は長者の長男に見初められて結婚し、安楽に暮らす。
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コウガサブロウデンセツ 1987年 長野県 竜宮で暮らしている間も,甲賀三郎は妻の事が頭から離れず,遂に竜宮の人々の制止を振り払って地上に帰ってきた。闇を抜けるとそこは浅間山の麓にある真楽寺の池であった。三郎は自分がながむし(蛇)の姿になっている事に気付いて嘆き,蓼科山の頂上に立ち,妻の名を大声で呼んだ。すると遠くのほうから妻が自分を呼ぶ声がする。三郎は竜の姿で空に飛び上がり,諏訪湖の真ん中へ飛び込んだ。実は妻も竜になって湖の底に暮らしていたのである。二人は何時までも抱き合っていた。
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キヨヒメ,ヘビ 1981年 和歌山県 安珍という山伏が那智へ行く途中、真砂の庄に泊まったら、そこの娘の清姫に見初められた。安珍が座っていると清姫の髪が外から障子に当たるので安珍は怖くなり、日高川を船で渡って逃げた。清姫は追ってきて日高川を蛇になって渡った。安珍は道成寺に逃げ込んで釣鐘の下に隠してもらったが、草鞋の紐が出てしまった。紐を中に引き込もうとしたが、草鞋の先の結び目が邪魔になって隠し切れずに、見つかった。清姫は鐘を7巻半巻いて溶かしてしまった。溶け残った清姫の死骸は蛇だった。そのようないわれで、草鞋の紐の先は結ばないという。
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ハチロウ,ダイジャ 1928年 秋田県 若い男が、寝相が悪いので見ないようにと頼んでいた。しかし家人が覗くと、そこには大蛇が寝ていた。この宿は、八郎潟の主である八郎が、妻の田沢湖主の辰子との冬篭りから帰ってくる定宿にしていたのである。以来、この男はここに泊まる事はなかった。
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