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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イチマブイ,グシュノシマノヒト
1933年 鹿児島県
人間の生霊がその人の睡眠中に人体を離れてさ迷い歩くのをみつけると、黄泉の国の人達が仲間にしようと大勢で追い回す。この際生霊は速やかに人体に帰るかもしくはトネ屋敷という神女達が集って祈祷する救いの場所に逃げ込む。

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ユウレイ
1989年 長野県
無理に死んだ人の霊が迷って幽霊になって出てくるという。あるいは成仏できない死人が幽霊になって出てくるという。坊主の姿や娘の姿で、人が死んだ場所や家族の枕元に出るという。
類似事例

ユウレイ
1988年 長野県
生前に怨みのある者か、救いを求めようとする者が幽霊となって出てくる。それらは女の姿をしており、髪を乱して白い着物を着、両手をだらりと前に下げていて、足がないのだという。お墓に出る。
類似事例

アオイヒ,ボウレイ
1929年 鹿児島県
ある夏の真夜中、港に泊まっていた漁船の所に、丘の方から青い火がちらちら輝いて舟に近づいて来た。船頭が目を凝らして見ると白骨の岩窟から亡霊が四五人歩いて来るので恐ろしくなって船室に逃げ込んだ。その姿は舟上で消えてしまった。もしかすると内地から来た人の亡魂が故郷恋しさに船で帰るのではないか。
類似事例

(ゾクシン),イキリョウ
1935年 山口県
生霊が人に憑くことがある。頭にとり憑き、女の場合はそこの毛がもつれて解けなくなる。取りつかれた人は気が狂ったようになる。
類似事例

ユウレイ
1989年 長野県
成仏できない死人が、幽霊になって出てくるという。白い着物で足のない姿で出て、女性が多い。墓・暗く人気のない場所・枕元に出るという。
類似事例

ユウレイ
1989年 長野県
幽霊は、今生に名残や恨みのある死者が彷徨っている姿である。ざんばら髪に白装束、長着で怖い顔をして出る。墓・屋敷・お寺に出るという。
類似事例

ヨクシン
1929年 広島県
ある時行脚僧が山で宿をかりた家では妻が死んだばかりで、主人は自家の寺を訪ねる所だった。僧は留守を頼まれ、死人の枕もとで経を唱えていると一人の僧侶が入って来て死人の衣を剥ぎ顔をいく度もなめて出て行った。この家の寺の僧が欲から生霊になってさ迷って来たらしい。
類似事例

ヒトダマ
1973年 香川県
人魂は、晩方早いうちはスーと飛ぶが、夜遅くなってくるとユラユラ飛ぶという。家で死者が出るときは、その家の人には人魂が見えないが、他の人には見えるという。
類似事例

ユウレイ
1988年 長野県
死者の霊が幽霊となって出てくる。それらは、女の姿をしており、髪を乱して着物を着、両手を前にだらりと下げていて足がないという。家の中や屋敷内、お墓に出る。
類似事例

ヒノタマ
1949年 和歌山県
死期が近い人の家からは必ずヒノタマ(人魂)が出て、出ると必ずその人は死ぬ。ヒノタマは青みのある火の玉で、ゆらゆらと飛び、寺の本堂に突き当たって消える。そこで和尚は死者が出るのを知る。それで、近隣にヒノタマが出たら教えてほしいと頼む家もある。
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ボーコーノオドリ,ヒトメニュウドウ
1948年 新潟県
下男が毎晩連れ出されるので、後をつけた婆さんは、海に半分足をつけて一人踊る下男を見た。周りで踊る多くの人には足がなかった。何とか下男を救おうと熊野に願掛けをすると、下男に憑いた亡霊は離れて助かった。熊野さんが大入道になって助けてくれたのだという。
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セイレイ
1933年
生存中と雖も、執念こもる時は生霊となり、精神が遊離して何らかの所業をなすと信じられた。特に平安朝においては、人の生霊は恐れられていた。『今昔物語』『源氏物語』には生霊が人を取り殺すという話があるし、『拾遺お伽草子』には、ある娘が生霊によって知らぬ間に妊娠させられたというような話しもある。
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タヌキ,(ツキモノ)
1989年 長野県
タヌキが人に憑くことがあるという。憑かれた人は、夜になると外をふらふら出歩いたりしたという。離すときは、祈とうしてもらったり三峯神社へ頼みに行ったりしたという。
類似事例

キツネ,ヒノタマ
1976年 山形県
夜遅く歩いていると狐に化かされる。夜道を歩いていたら、狐が現れて逃げていった。少し歩いていたら、提灯のような火の玉が現れた。驚いて逃げ、それからは村の人たちは夜遅く歩かないようになった。
類似事例

ヒトダマ
1972年 岐阜県
人は死ぬと旅に出るといわれていて、死の一週間前には人魂がその家から出るという。村人のほとんどが人魂を見たことがあるという。
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レイ,ヒノタマ,ヒトダマ,ヒカリダマ
1983年 群馬県
火の玉や人魂や光玉は青い。これらが出るのを「霊が飛んだ」という。人が死んだ夜に、3人がかりで抱えるほど大きな光玉が道を転がっていくのを見た人がいる。人に会ったり人が近付くと消える。
類似事例

ユウレイ
1983年 富山県
幽霊は小さな川でも渡ることができず、川端でしょんぼり立って人が来るのを待って人が着たらその人の体につかまって川を渡ると言う。
類似事例

ヒトダマ,タマセ
1935年 千葉県
この地方では人魂をタマセと呼ぶ。これは人体内に宿り、死ぬと体外に出て去る。病人が死ぬ2~3日前から、あるいは死ぬ時にタマセは体内から出て、縁故の深い人や寺に行って死を告げる。それは必ず夜で、縁故の深い人の家の雨戸を強くたたいたり、庭のどこかで大きな音を立てる。その音は縁故の深い人にしか聞こえない。
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ムエンボトケ
1976年 熊本県
嫁が行方不明になり、探しに行くと、無縁仏の墓のところで眠っていた。以後、嫁は病気になり、すべての髪が抜け落ちた。無縁仏は誰かにすがろうとしているので、世話をしてくれる人に憑く。だからなにもしない方がよいのだとされた。
類似事例

ユウレイ
1988年 長野県
幽霊は生前の怨みをはらすため、或いは生きている者への恋しさからに出るものであるという。その姿は行燈を背負ったものなのだそうだ。それが現れる場所はお寺である。
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