ダイジャ 1984年 長野県 若いときに大蛇を見た。道の真中に横たわる大きな木のようなものが大蛇であった。大急ぎで帰って、鍋をかぶって寝た。大蛇は毒をはくので、鉄の物をかぶらなくてはいけない。翌日、その場に行ってみると、確かに大蛇の跡があった。
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ダイジャ 1974年 愛媛県 侍が妻夫山へ鳥を取りに行ったところ1羽もとれず、煙草を吸っていた。松の大木があったので吸殻を落とそうと思って木を叩くと、松が動いた。それは大蛇だったという。
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ヘビ 1937年 愛知県 ある男がどく岩へ仕事に出かけた。すると道に大きな丸太が横倒しになっていた。跨ごうとしたら動き出した。実はそれは大きな蛇で鎌首をもたげて赤い舌を出していた。命からがら家に逃げ帰ると、そのまま寝込んでしまった。蛇に毒を吹きかけられたのだという。
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ヘビ 1933年 栃木県 弁天様のあるあたりは萱が茂っていて大きな蛇がいた。茸狩をしていると急に大風のようにガサガサと鳴り、神楽の獅子頭程もある蛇がいたので、びっくりして家に帰って1週間寝込んだ。夜11時ごろ、酒に酔った人が松の木と思って腰掛けたのは大蛇で、その人は口もきけず、10日あまりして死んだ。蛇は弁天様の乗り物とされている。
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ダイジャ 1981年 和歌山県 山に行って獅子頭くらい大きな頭の蛇を見て病気になり、死んだ人がいる。
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ヘビ 1993年 岐阜県 昔、男が蛇石に座って煙草をふかしていると、蛇が出てきて男をじっと見つめる。男はキセルのヤニを蛇に食らわせる。後に男は突然死に、人々は蛇をからかった祟りだとして、石に近づかなくなった。
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オカバミ,ダイジャ 1982年 宮城県 蚕にやる葉を山に採りに行ったら、5尺(150㎝)もあるオカバミが出た。大蛇は煙草が苦手だと聞いていたので煙草を吸うと、オカバミはいなくなってしまった。
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ヘビ 1939年 京都府 ソロ葦の生い茂っている中で大蛇を見つけた人が、5日間頭が上がらなくなった。
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ダイジャ 1984年 長野県 牛の親子のような石が2つと松の大木があった。そこは大蛇が美しい娘になって、途中で休んでいた石である。喉が渇くと川から水を吸い込んで飲んでいた。そこは蛇はみと呼ばれる所である。
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ヘビ 1973年 岩手県 キノコ採りに行って一服しようと気に腰掛け、キセルの灰を落とすため枝を叩こうとしたら、それは枝ではなくて大きな蛇だった。家に逃げ帰ったが、その後何日か寝込んでしまった。ショックか祟りかはわからない。
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ダイジャ 1996年 香川県 葛を取りに山へ行ったら、大蛇が草を押し分けて這ってきた。その人は怖気付いて寝込んでしまった。また、木が倒れているくらいの大蛇に遭った人も、以来寝こんでしまった。
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ダイジャ 1937年 愛知県 大蛇を見た者が病気になって死んでしまった。他にも大蛇が目撃された所があり、あるいは同じ大蛇なのかもしれない。
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ダイジャ 1982年 宮城県 田束山で三菜を採っていると、大蛇が現れて頭をもたげて舌を出した。蛇は煙草が苦手だと思い出して煙草を吸ったら、蛇は逃げていった。山仕事には煙草を必ず持っていかなくてはいけない。
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オオグチナワ 1968年 奈良県 昭和18年頃、炭を焼いている人が山を歩いていたら大蛇が現れた。大蛇は人の気配に驚いて木に巻きつき、首を立てて睨んだ。その人は怖くなって逃げ出し、やっとの思いで小屋に逃げ戻った。
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カラダノトケルクサ 1932年 兵庫県 蛇が蛙を飲んだ後、決まった草を食べて腹を元に戻すのを見ていた男が、餅を食べ過ぎた時、その草を食べて休んだ。家族が男を捜しに行くと、餅の塊が着物を着て座っていた。この草は、体を溶かす草だったのである。
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ダイジャ 1983年 秋田県 江戸時代、ある老人が山中の峠で一休みしていると笛のような音がした。見回すとブナの古木の洞に大蛇が寝ていた。
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ジャノメガサヲサシタコボウズ 1966年 群馬県 雨の日、すっかり暗くなった頃に桃野村ボデギの坂を通りかかると、蛇の日傘をさした2尺程の小坊主がたくさん現れて前を通った。気味の悪くなったその人が腰をおろして煙草を吸い始めたら消えてしまった。
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ダイジャ 1968年 奈良県 道ばたに大木が倒れていた。大風も吹いていないのに変だなと思いながら、片手でのけようとしたら、ずるずると動いたので、大蛇だとわかった。
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ダイジャ,ドクイキ 1939年 京都府 山に胴回り2尺もある大蛇がいて、その毒息を吐きかけられると死ぬという。
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ダイジャ 1937年 愛知県 車を曳いて道路を歩いていたら、大蛇が横切っていた。念仏を唱えながら立往生をしていたら、人が来て、蛇も山へ上がっていった。それからもその蛇を見た人がいたが、たいてい2日は寝込んだ。
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