ユキオンナ 1956年 群馬県 雪の降る晩には、雪女が白い着物を着てやって来る。子供がなかなか寝つかなかったりすると、母親は、「雪の降る晩に、だあれか一人泣く子を貰う。寝ない子を貰う」と言い乍ら子供を寝かせる。
類似事例 |
|
ユキンボ 1974年 京都府 淋しい山中の家で大雪の夜に婆さまと孫が留守番をしていると、雪んぼがきた。婆さまは孫を背負って村里へ下り、そのままそこに移り住んだ。雪んぼは松やにと雪でできていて、火にあててとろけた乳を人に投げて焼き殺してから食うという。
類似事例 |
|
ショウヅガババア 1985年 茨城県 昔雪の降った翌朝一人の女が寒さで行倒れになって凍死していた。この田の所を夜になって通ると、お化が出ると言って、子供は夕方になると通らなかった。又遅くまで遊んでいると、しよおづかばばあにつれて行かれると子供を驚ろかした。
類似事例 |
|
ユキサブロウ 1979年 岐阜県 雪が降る前、戸がばたばたと鳴ることがある。雪三郎が子どもを連れに来るのだ、と言っていた。
類似事例 |
|
ユキボウズ 1955年 九州でも昔は沢山雪が降った。冬の夜子供が外を出歩くと雪坊主が出てきて、ヒュウヒュウ叫びながらさらってゆくといわれた。図あり。
類似事例 |
|
テング,(ゾクシン) 1942年 富山県 夜、子どもが道を歩くと天狗が連れていく。また、電気が点いてから山へ行くと天狗が連れて行く。
類似事例 |
|
ユキオンナ,コドモ 1928年 雪女に頼まれて子供を背負ったりすると、その人が雪の中に埋められてしまう。
類似事例 |
|
ユキオンナ 1928年 雪道で死んだ女性の霊が雪女になり、人間に呼びかけるという。また子を連れた雪女は通る人を呼び止め、その子を抱かせて雪の中に埋めてしまうという。
類似事例 |
|
ユキオンナ 1989年 岩手県 親父が雪女に息をかけられて死ぬのを見た息子は、雪女にそのことを口止めされた。やがて息子は美しい娘を嬶にもらったが、ある時口に出してしまったところ、嬶は雪女になり、子供を託して家を出て行った。
類似事例 |
|
ユキオンナ 1976年 宮城県 若侍が赤ん坊を抱いた雪女に子供を抱くよう頼まれた。抱いていたら女は消え、氷のように冷たい赤ん坊は腕から離れず気を失った。その後のっぺら坊の女が出たり、一尺ほどの小坊主が二丈にも伸びたと思ったら砕けて雪に変わったりということがあった。
類似事例 |
|
テング 1956年 木樵の妻が赤ん坊と2人、夜の山小屋で夫の帰りを待っていた。突然、眠っていた赤ん坊が目をあけ「パアー、パアー」と異様な声をあげた。天井を見上げると、山小屋の屋根裏を貫いて天狗が手を伸ばしていた。
類似事例 |
|
ヤマイヌ 1985年 新潟県 福島集落のある家の子どもが吹雪の日に泣き止まないので「泣く子は山犬がさらいに来る」と怒りつけて外に出したら、本当に山犬が来てくわえていかれてしまった。家人は追いかけたが、とうとう子どもを取り戻せなかった。
類似事例 |
|
キツネ 1986年 石川県 子供が日暮れに遊んでいると、狐がお母さんに化けて山に連れ出してしまった。雪面に子供の下駄の跡と狐の足跡が続いており、その先には子供が凍え死んでいた。
類似事例 |
|
ザシキワラシ 1934年 岩手県 古い家には枕がえしがある。雨が降ると縁側をおぼろげな子供がぶるぶる震えながら通ったり、顔の赤い河童のような子供が出てきたりする。ざしきわらしは由緒ある古い家に時々出る。
類似事例 |
|
ユキバンバ 1982年 秋田県 悪いことをすると雪バンバが来て山へ連れて行く、と子どもを脅す。
類似事例 |
|
シュテンドウジ,ヤマウバ 1931年 熊本県 京の侍が自分の子供も連れて山へ狩に行ったとき、いつのまにか子供を取り替えられた。山に残された子供は山姥に育てられ、酒呑童子になった。連れて帰った子はヘビや蛙を食べて驚かし、15歳の時に雲を呼び寄せ去って行った。これが後の酒呑童子である。山において行かれた子は山姥に育てられ、坂田金時として、酒呑童子を討った。
類似事例 |
|
キツネ,オンナ 1938年 長野県 隣村へ行った帰り道、薄暗くなっていたが、眠っている子供を抱いた女に子供を抱いていてくれるように頼まれる。夜明けまで子供を抱いたままたっていると、探しに来た人がその人が石を抱いているのを見つけた。
類似事例 |
|
タヌキ,ムジナ 1933年 長野県 狸や狢は人の家の縁の下に巣を作っていて、夜中になるとその家の人の名を呼んでは「雨が降るので早く起きて干物をしまえ」と言う。驚いて外を見ると、星が降るように晴れていた。
類似事例 |
|
キツネ 1933年 青森県 冬、雪の中で人夫と犬が協力して一匹の狐を生け捕った。この狐が毎晩美人に化けて小屋にきたのだと人夫は信じている。
類似事例 |
|
テング 1989年 長野県 車山にてんぐが住んでおり、時々子供をさらうという話を聞いた。子供を害するわけではなく、山へ連れて行って遊び、夕方に帰って来るという。
類似事例 |
|