ヒヒ 1990年 秋田県 黒沢の三十人小屋では、ヒヒが女に化けて29人の舌を抜いた。最後の人は逃げて熊に助けられたので、熊野山神社に熊を祀った。
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ヒヒ 1990年 秋田県 黒沢川で木切りをしていて、百物語をしたらヒヒが来て寝ている人から舌を取った。逃げた人は熊に助けられたので、熊を祀った。
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オンナノヒトノバケモノ 1990年 秋田県 三十人小屋に夜女の人が入ってきて、舌をかみきって殺した。最後の1人は熊に助けられたので、熊野山神社をたてた。
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バケモノ 1990年 秋田県 木切り小屋で犬を殺して食べたら、夜化物がきて29人の人の舌を抜いた。犬を食べなかった1人は逃げて、熊に助けられた。そこは三十人小屋といわれ、熊を祀った。
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ヒヒ 1966年 静岡県 見附の天神様では、毎年若い娘を一人ずつヒヒに人身御供にしていたので、しっぺ太郎という犬に頼んで退治してもらった。しっぺ太郎はヒヒを追って行って、熊村の観音山で退治したので、観音山にはヒヒを祀っている。
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ヘビ 1977年 山形県 峠で坊さんが昼寝をしていたところ、蛇が化けてきて関屋を湖にしてそこに住むといった。坊さんはそのことを村人に教え、鉄の針で蛇を退治する。坊さんを祀ったのがオグラ神社である。
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キツネ 1977年 福島県 塩峯峠で、ある若者が女性によって御殿に招かれた。女は山ほどご馳走を出して、「明日来るときはお守りを捨ててきてくれ」と言った。その時若者を呼び止める人がいて、行くなと忠告し、襟首に大きな縫い針をさしてくれた。翌日若者は女のところでお守りを捨てた。すると女は悲鳴を上げた。夜明けに血の跡をたどっていくと、縫い針で口が裂けた女狐が死んでいた。若者を呼び止めた老人はつんぼ神様だった。
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キツネ,タタリ 1988年 茨城県 炭焼き小屋にご馳走をえおいておいたら狐に食べられたので、狐を殺した。するとその人の親が病気になってしまった。調べると祟りだと言われ、塩や線香でお祓いをした。
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サンボンアシギツネ 1990年 秋田県 冬、30人の人が薪きりに行って泊まった。3本足狐が29人まで舌を抜いて食っていったが、一番外に寝ていた飯炊きする男がまさかりでたたいた。
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クロサワノサンボンアシギツネ 1990年 秋田県 山の炭焼き小屋で百物語をして寝たら、化物が来て寝ている人々の舌を順に抜いていった。最後の30人目の人が鉈で足を切った。それが3本足狐だという。
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キツネツキ 1989年 山梨県 旅の人がここに住みついて炭焼きとかをしていたが、奥さんが狐に憑れてしまって困った。その人はとうとう雨畑川のつり橋から飛び込んでしまった。
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ムジナ 1976年 宮城県 山奥の炭焼小屋で男たちが泊まっていると、夜中に身なりの整った若い女が入ってきて泊めてくれるよういう。皆が眠り込んだころ、女が若い男の口に手をつっこんで舌を抜き取ろうとしたので年かさの男が斧で倒した。女はムジナであった。
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ソウトウノヘビ 1966年 秋田県 山に柴を刈りに行ったら、滝の沢というところで馬が動かなくなった。頭が二つで尾のない蛇が潜んでいるのが馬には見えたのだった。村の若者が火をつけて蛇を焼いてしまったが、最初に火をつけた人は病気になって死んでしまった。蛇の怒りと言うことで、そこに神社を建てた。
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キツネ 1974年 栃木県 山奥で炭焼きをしている人が、狐が縁の下で「夜が明けるよ、夜が明けるよ」と言うのを聞いた。
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タヌキ 1982年 宮城県 炭焼きの人が月夜に山の炭窯で寝ていたら、大きな狸が出て腹鼓を打ち始め、小さな狸もたくさん出てきて月の出ている間中腹鼓を打っていた。
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タヌキ 1991年 愛媛県 話者が山で木を切っていると大きな音がする。誰か松でも切っているのかと見に行くが、なにもない。炭焼きのために泊まり込んでいると、山の中から「おーい、おーい」と呼ぶ。返事をしても誰もいない。そこで罠を仕掛けると、次の日狸がかかっていた。
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ヒイヒイザル 1993年 三重県 ヒイヒイ猿という猿が、大谷の山から下黒田集落に降りてきては子どもをさらい畑を荒らしていた。旅の由井小雪がその話を聞いて、猿を切り捨てた。その猿の頭が比奈知へ、足は赤目集落の新川へ飛び、胴体が黒田に残ったので、庚申堂を建てて供養した。
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ヤマノカミサマ 1974年 栃木県 寒い冬の深夜に炭焼きをしていたら、黒いものに喉をつかまれた。山の神様だろう。
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ヤマンバ 1981年 静岡県 倉木山の山姥が福沢の子守りの子を食べてしまったので、焼石を食わせて退治した。山姥は苦しみ、天竜川に入って死んだ。祟ってはいけないと、浅間山に小さな社を建てて祀った。
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キツネ 1985年 山形県 法事の帰りに土産を持って帰っている人が狐に化かされた。その人は山の真中の薪が積んであるその上で寝ていて、目を覚まして下りてあばら骨を折ったという。
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