オサキ 1978年 群馬県 オサキモチはオサキを飼っているとされる。主人の嫉妬心や妬みを察して相手に身体的あるいは精神的被害を及ぼす。前者では憑依現象を伴い、死に至らしめることもあるが、悪寒、頭痛、めまいなどの場合もある。後者は盗難などである。いずれにせよオサキは主人の敵を不幸にし、主人を富ますと信じられていて、オサキ大尽という言葉もある。
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オーサキ 1995年 群馬県 オーサキを飼っている家にオーサキはいい蚕をぶんどってくる。
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オオサキ 1983年 東京都 オオサキは家の者についていって、人をまやかしたり、病気にさせたりして苦しめるという。イタチの大きいようなものらしい。
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オーサキ 1971年 埼玉県 オーサキにつかれると、夜眠れなくなり、熱病になって上言を言う。恨みから来る「恨みオーサキ」と羨みから来る「うらやみオーサキ」の2種類がある。前者は恐ろしく、食い殺されることもある。一度オーサキにかかると医者や薬では治らないので、オーサキ除けの呪いをする。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 オーサキにたかられるとうわ言を言ったり、異常な行動をする。
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オーサキ 1968年 埼玉県 オーサキを祀る家は急速に金持ちになるという。オーサキが色々な物を引っ張ってくるからである。なお、このオーサキは男女ともに憑くという。
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オーサキ 1953年 埼玉県 奥武蔵で恐れられるオーサキは、イタチに似た動物で、取り憑かれた家は「オーサキ持ち」と呼ばれる。「大尽オーサキ」(くわえ込みオーサキ)が憑けば家は富み、「貧乏オーサキ」(くわえ出しオーサキ)が憑くと貧しくなる。
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オホサキ,オサキ 1953年 埼玉県 オオサキマケの家は飼っている狐を人にやって悪いことをさせる。オサキ,オオサキは人の体に入る。
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オーサキ 1982年 群馬県 オーサキは鼠に似ていて、住んだ家を富ませる。急に金持ちになるとオーサキ大尽と言われた。オーサキの住んでいる家では御椀やおひつを叩いてオーサキに餌をやる。オーサキは何匹も続いて移動する。話者の子供の頃の話。最近は言わないし、話はあっても差別的なこともいわない。
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オサキ,キツネ 1957年 新潟県 オサキは白い尾の小さい獣で、狐の一種。憑いた人のたもとに狐の毛がついたり、出入り口に灰を撒いておくと足跡がついたりする。患者を責め、好きな物をあげると言い、指定された場所まで送ってやると治る。
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オーサキ 1987年 埼玉県 養蚕が盛んだった頃、オーサキ家だけ繭が沢山とれた。オーサキが他の家の蚕を運んでくるからで、オーサキ家は近所から嫌われていることを知った。そこでオーサキを封じ込めるため、庭に祠を造って丁重に祀った。
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オサキキツネ 1974年 埼玉県,東京都,神奈川県 ヲサキ狐は元々は秩父郡に限っていたのだが、次から次へと広がったので武蔵国全体で見られるようになった。だから婿を取ったり、嫁を迎える時は、その家をしっかり調査しなければならない。狐は彼らに付いてくるからで、狐に子供ができてしまうと家から離れず、主家は離縁すると言われる。土用の頃に鼠のように子を産んで、この家の者が誰かを恨むと、その相手は苦悩して当方の恨み言を口走るという。またこの憑いた人は鼻下の縦筋が曲がり、山葵を忌み、権勢ある人、勇猛の人を恐れるという。
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オーサキギツネ 1972年 埼玉県 オーサキ狐は鼠より少し大きく、色は真白、赤、白、黄などがあり、尾はリスのようで、毛並みは美しい色をしている。野山に住むオーサキ狐は人に憑いたりはしない。家に憑いているオーサキ狐は、その家の主人の言いつけに従って他人に憑いたり、主人の考えを察知して実行したり、自分からも主人のために色々なことをすると言われた。
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オーサキ 1953年 埼玉県 オーサキは小さな2寸ばかりの猫のようなもの。羨ましいと思った家の弱った人にたかる。病人にとりついて食べ物をねだる。食べさせて外へ行き、病人がつまづくと離れる。
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オオサキ 1966年 埼玉県 人の世話をしたがうまくいかず、恨まれて病気になった老婆がいた。「豆腐が食いたい」というので持っていくと食べた。死んだあと体を見ると、脇や腰の下に毛がついていた。オオサキに憑かれたため死んだとのことである。
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オサキ(ゾクシン) 1957年 群馬県 オサキという動物は鼠より大きくて、狐や兎などよりは小さい。色は灰白、もしくは白で、眼がたてにさけている。これを飼っている家をオサキ持という。この家と通婚するとオサキが移る。人につくと不可解な行動をとらせ、狐つきと同様の症状が出る。
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ヘビ,イヌガミ 1940年 大分県 犬神の家では蛇を飼っていて、その家主人が怒ると、相手は腹が痛くなる。また、腹がへると犬神が憑く。
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オーサキ 1986年 埼玉県 オーサキという正体不明のモノがおり、それが人間の体に入ると、その人は発熱したりうわごとを言ったりする。子供や弱い人につきやすい。これを防ぐには、辛いものやにおいのあるものを食べると良い。
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オサキ 1957年 群馬県 オサキは人の目には見えない獣で、どんどん増える。オサキが憑くと狐憑きのようになる。オサキは他の家の金や蚕を運んでくる。小豆の御飯をやらないと怒って逃げてしまう。国越えをしないので、他県にはいかない。出稼ぎの人が群馬県で聞いてきた話。
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オゴジョ,マドウモン 1995年 群馬県 オコジョはオーサキと同じでマドウモンである。何十匹と出て、家のためになるときもあるが、仇になることもある。
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