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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオカミ
1974年 栃木県
55歳くらいの男の人が山仕事の行き帰りに、毎日狼につけられた。狼の送り迎えはその後何ヶ月も続いたという。知らないふりをしていれば何もしないが、振り返ったり、つまずいたりして隙を見せたりすると襲い掛かってくるという。

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オオカミ
1982年 宮城県
ある男が夜の山道を歩いていたら、狼が唸りながら寄ってきた。口の中に骨が刺さっていたのを取ってやると、そのままいなくなった。数年後狼が現れて男を引き摺って押し倒した。間もなく狼の千匹連りが通った。恩返しだった。
類似事例

オオカミ
1981年 和歌山県
ある人が山道を行くと狼が出て、足に顔をこすりつけてきたので見てみると、口に骨が引っかかっていた。とってやったら狼がその人をくわえて引っ張っていった。どうなるのかと思ったら、さっきまでいた場所を大勢の狼が連なって通った。
類似事例

オクリオオカミ
1987年 岐阜県
寺尾ヶ原の山道には送り狼が出た。人間が倒れたら取って食おうと思って後から付いてくる。話者の祖父がつけられて家まで帰り、馬をつないで足を洗った水を捨てようと表に出たらまだ狼がいた。お礼を言われるまでは帰らない。
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イッポンタタラ
1989年 奈良県
山道を通っていると狼が現れ、その人の袂をくわえて物陰に引っ張り込んだ。そのまま隠れていると、一本たたらがやってきて、「人臭い、人臭い」と言いながら通り過ぎていったという。
類似事例

オクリオオカミ
1992年 奈良県
山道を帰る途中、送り狼に会った。止まってはいけないし、振り向いてもいけないので、そのまま同じ調子で山を下った。そして無事に狼に送ってもらった。
類似事例

オクリオオカミ
1977年 和歌山県
山に行くと必ず送り狼が送って来た。狼とにらみあいをしていると、まばたきをする間に姿を消すという。
類似事例

オクリオオカミ
1913年 岡山県
狼が山道などで人間の後にくっついて来るのを送り狼という。転ぶと飛びつかれて噛み殺されてしまう。予防するには、狼につけられた時に、帯なり褌なりをといて地面にひきずるとよい。
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オオカミ
1965年 兵庫県
昔、ある男が隣の集落に女が出来て通っていた。帰り道、狼がついてきた。狼に頭上を飛び越えられて小便をかけられると、その人は死ぬと聞いていたので、木に登って朝まで待った。そのため、女と別れたら狼も出なくなったという。
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キツネ
1972年 千葉県
ある男が狐に化かされて、山の中をとんでもないところまで歩かされた。
類似事例

キツネ
1972年 千葉県
お爺さんが仕事に行こうと山道を通ると、今までに見たことも無い荒れ野に出てしまった。狐に化かされたのだろう。
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オクリオオカミ
1989年 山梨県
ひいお爺さんが送り狼につかれたという。何かつけてくると思うと後ろを振り返ってはならない。転ぶと石を投げつけられるので転ばないようにする。家へ帰ってきて「ご苦労さんでした」と塩をなめさせると立ち去るという。
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オクリオオカミ
1970年 鳥取県
遠くまで行った帰りに、狼がずっと後をついてくることがある。送り狼という。普段はおとなしくしているが、つまづいたりかがんだりすると襲ってくるので、家に帰ったときにもかがんで草鞋を脱いではいけない。両足で脱ぐ。草鞋を投げると、それを咥えて帰っていく。
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オオカミ
1982年 宮城県
ある女が夜の幣掛の峠道を歩いていたら、狼が唸りながら寄ってきた。口の中に馬の骨が刺さっていたのを取ってやると、里まで送ってくれた。その後、峠でまた狼が現れて女を引きずって押し倒し、木の葉を掛けて隠した。間もなく狼の千匹連りが通った。恩返しだった。
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イッポンタタラ
1985年 和歌山県
ある人が歩いていたら、3匹の狼に着物の裾をくわえられて連れていかれた。そして狼は、その人を岩陰に隠した。するとそこへ一本タタラが通りかかった。狼のおかげで助かったので、その人は自分が死んだら遺体を狼にやると約束した。
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オオカミ
1973年 三重県
ある人が山にいたところ、狼が口を開けてやって来たので見てやると、口の中に骨がはさまっていたので取ってやった。すると狼は何かとってきては小屋に置いていくようになり、帰りが遅くなると送っていくようになった。あるとき、川向こうの親類の家に祭に呼ばれて帰りが遅くなると、やはり狼が送ってきた。道で祭でもらった餅をやると、帰っていったという。
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テング
1950年 埼玉県
男が行方不明になり半月ほどして馬鹿になったようにしてひょっこり帰ってきた。天狗に連れられずっと木の上にいて、食べ物は天狗が運んできてくれたという。
類似事例

オクリオオカミ
1983年 山梨県
昔は村を出て次の村へ入るまでの間に送り狼というのがついて来た。送り狼につかれたら懐手をしてはいけない。転んだら「下駄の鼻緒が切れた」という。それは、油断したと思って狼が襲ってくるからである。
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オクリオオカミ,ヤマイヌ
1992年 山梨県
人が山中で山犬と会うと「送り狼」となって、その人の後をつけて家の入口まで送ってくれることも再々あった。お礼を言って飯や魚を与えると山へ帰っていく。送り狼は旅狼(渡り狼)の群を避けるために袖をくわえて物陰に導いてくれたりするが、その人が転ぶと野性を発揮し忽ち飛び掛ってくるから、すぐに「やれ、ひと休み」といわなければならない。
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テング
1936年 岐阜県
夕暮れに履物をおろすと天狗にさらわれると言われているのを無視しておろしたところ、門口に立っていたほっそりした男について来いといわれた。ついては行ったが面白くなかったので休んでいると男は帰れといい姿を消した。1時間ほどの事だったが、5日間も行方不明扱いになっていた。
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タヌキ
1939年 大阪府
ある男が急に大食になった。尋常でない飲み食いをするので、男の妻は困り果てた。友人も駆け付けると、やがて、犬に警戒しつつ表を歩き出した。急に逆立ちをしたので、友人が背中を叩くと男は我に返った。きっと、狸に憑かれたのだということになった。
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