国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

タラ
1982年 宮城県
夜、女のもとに体の冷たい男が通ってきて正体がわからないので、親爺が針に麻をつけて相手に刺しておくように言った。そのとおりにして翌朝糸を辿っていくと、馬で5駄もある大きな鱈が死んでいた。その浜をゴンダラと呼ぶ。

類似事例(機械学習検索)

タラ
1982年 宮城県
夜、三条春近の女のもとに体の冷たい男が通ってきて正体がわからないので、乳母が針を相手の小袖の裾に刺しておくように言った。そのとおりにして翌朝糸を辿っていくと、馬で5駄もある大きな鱈が死んでいた。その浜をゴンダワラと呼ぶ。
類似事例

タラ
1982年 宮城県
夜、殿様の娘のもとに体の冷たい侍が通ってきて正体がわからないので、乳母が針を相手の袂に刺しておくように言った。そのとおりにすると大雨、大時化になり、翌朝浜に馬で5駄もある大きな鱈が死んで打ち上げられていた。鰭には針が刺さっていた。その浜をゴンダラと呼ぶ。
類似事例

タラ
1982年 宮城県
夜、女のもとに体の冷たい男が通ってきて正体がわからないので、集落の長が針を相手の着物のツマに刺しておくように言った。そのとおりにすると翌朝、馬で5駄もある大きな鱈が死んでいた。それでその集落をゴンダワラと呼ぶ。
類似事例

ゴンダラ
1956年 宮城県
昔,折立の町外れ(志津川街道)の小川近くの崖上(現共葬墓地)に長者屋敷があった。この屋敷の娘に,いつの頃からか若衆が通ってくるようになった。娘がだんだんやつれていくので,乳母が問いただしてそのことが判明した。化生の者かも知れないということで若衆の裾に糸をつけた針を留めさせ,翌朝家人が調べると血痕が一筋家から小川まで続いていた。海の川口が血で染まっており,巨大な鱈が死んでいた。解体して馬に積んだら五駄分もあったので,以後その地を「五駄鱈(ゴンダラ)」と呼ぶようになった。娘は同じ場所に入水して後を追った。その小川を思い川または毒川と呼ぶようになった。その後,鱈の魚群が小川を遡行しないうちは近海で鱈漁を行わず,またこの折立海辺で一番早く鱈が獲れたという。一説では,若衆が死んだのは長者の家の奉公人達が打ち殺したためと言われる。
類似事例

アカマタ,マッタブ
1973年 鹿児島県
夜、美しい男がある娘のとこに通っていた。朝、鱗が落ちているので不思議に思い、針に長い糸をつけて布団に刺しておいた。針は男の体に刺さり、糸を辿っていくと、石の穴に続いていた。穴からは「針を入れられたが、人間に種を込めた」「4月初午に麦飯とにらを食べて潮を渡ったらおりる」と話し声が聞こえてきた。それを聞いた娘はその通りにしたという。
類似事例

タラ
1961年 岩手県
村のある女のもとに毎晩美男が通ってきた。小豆を煮た湯で足をすすがせると、男は具合が悪くなって帰り、それきり現れなかった。翌朝道ばたには大きな鱈が死んでいた。男の肌はいつもいつもひやひやとしていたといい、大鱈のフツタヅ(化物)かと言われた。
類似事例

クモ,ヤマンバ
1952年 島根県
夜釣りに行くと海岸から鯖をせびる老婆がいた。毎晩なので「やらぬ」と言うと船を沈めると言い返される。ある夜、老婆の跡をつけ、風呂桶で寝たところに蓋をして大石を乗せ火を焚いて焼き殺した。その後蓋を開けてみると、やはり劫を経たヤマンバだった。
類似事例

ゴンダラ
2001年 青森県
ある漁村に孫助という若者がいた。ある日、大きなごんだらが網にかかると、孫助はこれにひきずられて海中へ引き込まれて行方不明となってしまったが、暫くして海を泳いで帰ってきた。すると、1年程経ったある日から、晩に女が訪ねて来るようになった。だが、そうなってからというもの、孫助は日に日にやつれていってしまう。和尚に相談してこの女に毒針を刺してみたところ、その正体は大きなごんだらであった。
類似事例

ワニ
1933年 福島県
ある日、浜辺に出ていた娘が鰐にさらわれた。悲しんだ老僧はある日一匹の大鰐を見つけたので仇討ちとばかりに弓矢で射た。娘の追福を祈るために巡礼に出たら、幾年か後ある木賃宿で鰐の骨を見つけた。老僧が鰐の骨を蹴った拍子に倒れ、それが原因で死んだ。たぶん毒が入っていたのだろう。
類似事例

ダイジャ
1985年 和歌山県
大岩の下に大蛇が住んでいた。それが男前の若い侍になって、娘のところに通ってきた。男の髪に針を刺した白い糸をつけておき、朝それをたどっていくと、大岩のところに来て、岩の下で男が「頭に針を刺されたから、もうだめだ。しかし娘の腹には子供を残しておいた」と話しているのが聞こえた。
類似事例

リュウ
1958年 香川県
女のもとへ男が通ってくる。男が帰ったあとはいつも女の衣がぬれているのをいぶかしんだ母親は、衣の裾に糸を通した針をさすように言う。言われたとおりにして翌朝糸を辿っていくと公渕まで続いていた。女が渕のそばまで行くと男は正体がばれたと思い、竜になって躍り上がった。
類似事例

ヘビ
1936年 岐阜県
ある庄屋の娘の元に若い男が通って来た。素性を明かさないので針に糸を付け男の着物に刺し、朝になってから糸を辿った。すると川の側で大蛇が苦しんでおり、死んだら家を守ると言った。以来家の当主の腋には鱗が3枚生えるという。
類似事例

ヒメコイワ
1956年 宮城県
大平館、城主千葉正右衛門の美しい一人娘の姫のもとへ若殿風の美男が通う。手土産が常に魚なので乳母があやしみ、ある夜、男の袴の裾に針を刺すと、忽ち天候が急変。海は荒れ、男は姿を消して来なくなる。姫は思慕のあまり館の下の海中にある岩の見える岸で男を待ったがむなしく、遂に入水して死す。その頃、気仙沼の南、松岩の海岸に打ち上げられた大鱈の死体に針が刺さっており、若殿はこの大鱈だったと判明。姫が男を待ちこがれた岩を姫子岩と称した。それ以来、毎年初鱈の大群が沖から姫子岩を目指してくるようになり、これを鱈の姫子岩参りという。
類似事例

クモ
1985年 徳島県
昔、渕に夜釣りに行ったところ、蜘蛛が出て来て足の親指に糸を掛けて川の中へ引き込もうとしたという。牛を身代わりにしてくと言って一目散に逃げ帰ったところ、大きな牝牛が死んでいたという。
類似事例

オニ,ツキノカミサマ
1928年 鹿児島県
昔、馬に塩を背負わせて海岸にきたら、鬼が立ちふさがった。塩を食べられ、木に登って鬼に逆立ちして足から登ったと教えるとそのとおりにした。男の姿が池に映り、鬼は池の水を飲み干した。追い詰められた男は月の神様に助けを請い、鬼は雷で焼け死んだ。
類似事例

エンコ,カッパ
1953年 愛媛県
出稼ぎの男が淵に鯰取りに出て水死し、「エンコにケツを抜かれた」と村人は言った。又村人がつないだ馬をエンコに淵の中へ引きずり込まれそうになったが助かった。
類似事例

ダイジャ
1914年
祖先に美しい乙女がいて、夜な夜な若い男が通って来た。ある夜、糸を通した針を若者の襟元に刺し、夜が明けてから糸を辿って行くと、洞穴に大蛇がいた。この女は大蛇の子を生み、そのため自分の家では代々背に鱗の形があり、大きくなると口に牙が生えると言い伝えられている。
類似事例

ヘビ
1955年 静岡県
娘が毎夜タゴエ(田小屋。猪の番小屋)に行ったら、男が遊びに来る。不審に思って髪に針を刺しておくと、男は死んだ。蛇だった。五月節供の酒を飲んだら蛇の子が下った。7タレ産んだので、そこをななたらや島と言うようになった。
類似事例

バンレイ
1974年 東京都
天明年中、ある者が鰻を仕入れたが買った覚えのない大鰻が2匹混っていた。裂こうとしたが手慣れているにもかかわらず錐で手を刺してしまった。他の者がさばこうとすると腕に巻きついてきて、尾で脇腹を打ってきた。助けるつもりはないからおとなしくしろと言ったら料理できたが、死体を焼く匂いがした。その夜丑3つ時のころ、鰻の生け簀の所でおびただしい音がして、驚いて行ってみると、上にのせた石はそのままだった。中を見ると多くの鰻が蛇のように睨んだ。もう1匹の大きな鰻は消えていた。
類似事例

ダイジャ
1989年 長野県
温田から来る途中に沼があり、大蛇が住んでいた。大蛇は男に化けて矢野部落に住む娘に通い、娘は子を孕んだが、男の正体が分からない。親が入れ知恵をして娘は男のほっかぶりの手ぬぐいに糸のついた針を刺した。親が糸の跡をつけていくと、蛇が蛇の親に「鉄の毒で死ぬが、子供を残した。ただ、蓼を飲ませると子が落ちる」と語った。娘の親は娘に蓼を飲ませ、子を堕ろした。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内