キツネ 1982年 宮城県 ある人が狐に化かされて、畑の稲穂を川だと思わされて泥だらけになっていた。
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キツネ 1933年 岡山県 男が岡山市へ行った帰りに狐に化かされた。村芝居を見ているつもりであったが、気が付くと水門の水を見ていた。三日二夜うろつき、ようやく家に戻ることができた。
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キツネ 1938年 長野県 田で人が踊っていたが、知人に声をかけられると疲れで倒れた。狐に化かされていて一晩中踊っていたのだった。
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キツネ 1972年 千葉県 参詣の帰り道、昼日中に狐に化かされて、田んぼの中に浸かって「いい湯だ」といっていた。
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キツネ 1987年 岐阜県 狐に化かされると、うどんだといってミミズを食わされたり、風呂だと思わされて野つぼにはめられたりする。
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キツネ 1972年 千葉県 山の中の畑から帰るとき、狐に化かされて肥え桶を風呂と思わされて浸かっていた。翌朝、狐の仕業と気付いた。
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キツネ 1931年 長野県 菜種を持っていって油にしてもらった帰りに、狐に化かされた。堤の上で裸になり這っているところを注意されて正気に戻った。夜這いをしているつもりだったのだった。もう油は一滴も残っていなかった。
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キツネ 1938年 長野県 山道で狐に化かされ、石だと思って腰掛けたらそのまま谷底へおちた人がいる。
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キツネ 1979年 長野県 小さい頃に狐に化かされたという話を聞いた。ある人がニシンを買って帰っていると、大きなジャンボンをやっているので見て、それから帰ろうとすると狐にだまされ家に行かずに山の方へ行ってしまった。背負っていたニシンは全部食べられ、着物もぼろぼろになって発見された。夜中中歩き明け方になると正気になったという。
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キツネ 1956年 宮城県 狐に化かされる話は現在でも年寄からしばしば聞かされるが,直接本人が体験した話は現在では余り聞かれない。騙される話の例としては,親戚の婚礼振舞の帰途,狐に付けねらわれて道を誤り,泥まみれになりつつ田や水溜りを歩き回る。明方ようやく帰宅すると土産の折詰等が皆奪われていた,などというものである。
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キツネ 1980年 秋田県 嫁貰いにいって酒を飲んでの帰り、道を誤ったのでおかしいなと思ったら、狐に化かされていた。引きずり回されないように松の木に自分の体を縛りつけ、足踏みをして寒さを凌いだ。
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ジャンポンソウシキ 1943年 福島県 ある夜、男が水田で鴨獲りをして、土手で休んでいると、はるか向うから葬列が近づいてくる。見る見るうちに鼻先まで迫ってきたので立ち退くと、獲ったはずの鴨がどこかに行ってしまい、葬式も消えてしまった。そこではじめて、狐に化かされたことに気が付いた。
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キツネ 1973年 岩手県 ある人が八日町からの帰り狐に化かされて、馬の糞をおにぎりだと思って食べたり持ち帰ったりした。
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キツネ 1971年 岐阜県 あるお爺さんが町へ行った帰りに山道で狐に化かされた。侍が出てきてポンと足を上げ「あっちへ行け」と言うと、すくんで座り込んでしまった。村人が山の中で座り込んでいるお爺さんを見つけたが、なにも憶えていなかったと言う。
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キツネ 1982年 島根県 爺さんが家に帰ろうと歩いていると、表屋の姉さんが畑から帰るのに出会って声をかけられた。家が近づいたはずの頃、道に迷い、大きな声で人を呼んだが誰も来ず、真っ暗な中をさまよい歩いた。爺さんは溜め池のそばでへたばり込んでいるのを発見された。表屋の姉さんは爺さんには会っていないと言うので、狐に化かされたのだろうということになった。
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キツネ 1931年 長野県 夕方、蕎麦の花盛りの畑の中を、着物を尻までまくって歩いている人がいた。狐に化かされ畑を川に見せられたのである。油揚げを皆食われてしまっていたという。
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キツネ 1982年 宮城県 話者が田仕事に行って狐に化かされ、田圃の中で知人と話しているつもりでいた。姉に連れ戻される途中で狐が離れて、体がゾーッと寒くなった。
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キツネ 1973年 岩手県 節供の準備で食べ物を買って帰った人が、女に化けた狐に化かされてあちこち歩き回らされた。急に突き放されて正気に返ったが、食べ物は取られていた。
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キツネ 1938年 長野県 田舎の女の人が狐に化かされて田んぼの肥料溜の中へ温泉の気で入り、いい気持ちになっていたそうだ。
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キツネ 1982年 宮城県 田圃から稲を馬車で運ぶ帰り、狐に化かされて遠回りしてしまった人がいる。
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