カネ 1974年 奈良県 鐘の唸り声がするときは必ずこのあたりに凶変がおこる。
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カゼノカタマリ 1970年 三重県 天候が変わる時に、風のかたまりがみたいなものを見ることがある。
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カイオン 1964年 福島県 山なり・水なりなどは不吉の前兆、とくに天候が変わる前触れであり、雨になるといわれる。
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ヒトダマ 1992年 宮崎県 人が死んだとき、近親者に仏前の鐘が鳴るような音が聞こえることがある。人魂が挨拶に来ている。人魂はただちに寺へも挨拶に行き、お寺の鐘をかすかに鳴らすので、僧は檀家の不幸を知るという。
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ハヤシモノノオト,テング 1919年 信洛坂で毎年囃物の音がきこえた。笛や鼓など4・5人で老人の声も1人混じっている。その音は産土の森の中からきこえた。おそらく天狗の所業であろう。
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カイテイノカネノオト 1928年 長崎県 盗人がある寺の鐘を盗んだが、追っ手に追い詰められて鐘もろとも海へ飛び込んだ。今でもこの鐘は海底に沈んでおり、周辺の波の音が高いのはその鐘が鳴っているためである。
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フルソマ 1955年 高知県 不成仏の者で山の中をうろついているものをフルソマという。大きい音をさせる。天候が変わる時も音をさせる。
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カネ 1929年 岩手県 ある時、淵に鐘が転落した。引いても動かないので新しい鐘をつくり、朝夕つくと、水中の鐘も同じ音で鳴り出すのだった。
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カネ,(ユメノオツゲ) 1989年 長野県 文永寺の住職が、寺に鐘が欲しいと思っていたところ、白い長い鬚の年寄りが夢のなかに現れて、「黒瀬ヶ淵に行け、鐘を授けてやる」と言った。行ってお経を唱えると、池が明るくなって小さなかわいい鐘が浮いてきた。吊して叩くたびに良い音がして大きくなった。その鐘が評判になると飯田の殿様が鐘を取り上げてしまったが、鐘が寺を恋しがって泣いて鳴るので、やがて寺に返された。
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ダイコンヲワギリニスルオト 1922年 徳島県 冬の夜長に台所で大根を輪切りにする音がきこえた。
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タマシイ 1988年 富山県 誰かが死んだ場合は寺の鐘がなる。霊魂が寺へ参って鐘をつくのだという。
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メイドウ 1974年 京都府 京都の寺町通りにある妙満寺に置かれていた鐘は、元々道成寺にあったものというが、この鐘を所持している家に凶事が起きる時は、必ずこの鐘が鳴動するという。
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カネ 1928年 茨城県 弁慶が盗んだ鐘を船に乗せて湖を渡ろうとしたとき、三又沖で急に鐘が鳴り出し、風が吹いてきて波が高くなった。船が沈みそうになったので、弁慶が鐘を湖に捨てると月明かりが出て、風はやみ、波もおさまった。鐘は今も湖の底にあり、そこには渦がまいているといわれる。嵐の夜に耳を澄ますと、鐘の音が聞こえてくるという。
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カネ 1918年 和歌山県 事が起きる前に必ず鳴る鐘や、近くに死人が出ると必ず自ら鳴る鐘がある。
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チンショウ 1974年 長野県 大照寺の釣鐘がある晩唸りをたてて渕へ沈んだ。新しい鐘を鋳るとまたそこへころがりこむので、今もこの寺では釣鐘を造らない。
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テング 1974年 日本の名鐘は天狗が来て齋料を乞い、鐘を山へ持っていったものと伝えられている。
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バケモノ 1992年 山形県 不気味な家があり、前を通ると中から唸り声が聞こえてくる。その家で化けものを飼っているためで、通るときは急いで通り過ぎる。
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リュウ,ツリガネ 1916年 新潟県 真光寺の鐘は、一説には雌鐘であり、もう一つの雄鐘は八幡新町を流れる川に沈んでいるという。これは龍王が惜しむので、今日でも川から揚がらないということである。
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コエ 1975年 広島県 備後国深津郡引野村で文政2年3月、百姓の家の榎の根の地中から、人のうめき声のような声がする。その家では息のように、3,4町離れるとよほど大きく聞こえる。次第にかすかになり、ついに止んだ。その後も変わったことはないという。
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ヘビ 1989年 福島県 アンデンボウが鐘の下に隠れたが、蛇がその鐘に巻きついて溶かしてしまった。
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テン 1972年 千葉県 話者が小学生の頃、夜になるとテンがお寺の鐘つき堂に来て、鐘をついていたずらしていた。
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