カッパ,セコ 1976年 大分県 海や川にいるものを河童といい、山にいるものをセコという。春の彼岸から秋の彼岸までは川にいて、秋の彼岸から春の彼岸までは山にいるという。彼岸から彼岸までの間、家の前をギャーギャーと言いながら通ったという。
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ヤマワロ,カッパ 1989年 熊本県 山童は子供のような姿で全身赤い毛がはえており、一本爪蝮のような歯があり、頭の形は扁平である。オコワや酒が大好きで金物や墨壷は大嫌いである。また、人間と相撲をとることを好む。時折大きな音をたて、人を驚かしたり騙したりする。山童はいつも決まった道をとおり、そこに寝ているとおさえつけられる。春の彼岸までは山に住み、その後秋の彼岸までは川にすみ河童と呼ばれる。
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セコ 1985年 熊本県 冬は山にいて夏は川には入る。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 赤ん坊ほどの大きさで頭の毛が長く赤い。手足が長い。よだれが青白く光る。大木に住み、その木を切った人の目を突いて祟る。漁が上手だが蛸を嫌う。
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ガワロ,ヒョウスンボ,カワンヒト,カッパ 1981年 宮崎県 春の彼岸に山から川に下り、秋の彼岸に山へ上がるという。秋の彼岸から冬にかけて山で野宿すると眠れないぐらい賑やかだと聞く。春の彼岸になると溝や川から悲しいような気味悪い声が聞こえる。近づく時は鼻歌や咳払いをしないと熱病を患うという。
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エンコ 1964年 高知県 河童のこと。姿は見えない。頭に皿、ミツ口。夏は川にいる。冬は山に入ってシバテンになる。今の山の淵によく出た。エンコに捕まると二、三日は家に帰れない。小豆とキュウリが好きで、鹿の角が嫌い。それらを撒いたり持ったりするとエンコに引き込まれない。
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ヌエ 1975年 京都府 鵺は洛東などの深山に多くいて、大きさは鳩ぐらい、黄赤色で、鳶に似て昼は伏し、夜に活動するという。そのくちばしの上は黒く、下は黄色で、ひゅうひいと鳴き、脚は黄赤色だという。
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セコ 1960年 大分県 セコは「ヒョッ、ヒョッ」と鳴いて通る。春の彼岸からは海に、秋の彼岸からは山に住むという。
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ガラッパ 1989年 鹿児島県 雨が降る夜、3時ころ、上の方から「ピー」、「ヒョー」とガラッパの鳴き声がする。冬の間は山におり、3月のお彼岸が来ると川に降り、3月から9月まで川におり、9月のお彼岸になると「ピーヒョー」といって山へ上がる。
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カッパ,ヤマ 1916年 宮崎県 山で友を呼ぶ際は必ず名前を呼び、「おーい」とは呼ばない。「おーい」と呼ぶと河童が返事をするという。この地方では、河童は冬は山に棲み、夏は川にいると伝えられている。
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カッパ,ゴウライ,ゴライホウシ,カシャンボ 1977年 和歌山県 河童のことを五来法師あるいはゴウライという。冬の間は山にいて、カシャンボという。子供くらいの背丈で、お皿をかぶっている。人間の目には見えないが、犬には見えるという。人間を川に引き込み、尻を抜くという。人間のつばを嫌うので、つばを吐きかけておくと近づかないという。相撲が好きで、ひとがくすぐったがるところをくすぐって勝つという。
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ガラッパ 1982年 鹿児島県 雨期になると夕闇をぬってピーヒョロピーヒョロと山から川へ降りてくる。船に乗っていると後ろから組み付いてきて水に沈めることもある。
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カッパ 1914年 鹿児島県 春の彼岸の頃、雨のそぼ降る夜にヒョウヒョウと鳴く声がする。水から上がって山に登る河童の声だという。秋の彼岸の頃に、また鳴き声がし、河童が山から里に下るのだと言っている。
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ヒョウスンボ 1999年 宮崎県 ひょうすんぼはヒョウヒョウと鳴く。春の彼岸に川に下り、秋の彼岸までいる。秋の彼岸に山に登っていく。
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カッパ 1989年 鹿児島県 年に2回、お彼岸のころに朝早く山から川筋を通って「ピーヒョロー」という河童の声が聞こえてきた。河童は夏に川へおりて冬は山へもどるという。
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ガラッパ 1989年 鹿児島県 ガラッパは夏や川の神様、冬は山の神様であり、ピーピーと啼く。夕方遅くに川に水をくみにいくとガラッパがいる。
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オコジョ 1959年 長野県 オコジョは山の神の使いである。水の近くにいて、群れになっていることもある。放すような声を出すこともある。人には平気だが、犬にも捕まえられないほどすばしっこい。山の神の使いなので、討ってはいけない。
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タヌキ 1981年 和歌山県 狸は人の声を出して人を山中に呼ぶ。気づいたときにはもう山の中にいる。
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ヒョウスボ 1965年 宮崎県 ヒョウスボは春の社日に川に降り、秋の社日に山に登る。遠くで聞くとよい声で鳴くが、近くで聞くとグワッ、グワッという声に聴こえる。
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カシャンボ,ゴランボ 1985年 和歌山県 冬場は山へ登って行ってカシャンボになり、夏場は川へ下って来てゴランボになるという。動物のような姿をしていたともいうし、人間のような格好をしていたともいう。
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