カネダマ 1951年 兵庫県 某家の台所の屋根から5寸もある丸くて赤い光り物が飛び上がった。その頃から某家は困窮するようになった。村ではこれをカネダマといい、これが出ると都合が悪くなると言っている。
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カブキリニンギョウ 1980年 秋田県 ある金持ちの家のカマドが返ったとき、カブキリ人形が出て行ったので「どこへ行く」と訊くと「何某のところへいく」と答えた。その行くといわれた家はそれから栄えたという。
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テンゴサマ 1977年 富山県 テンゴサマは天井裏で騒ぐが決して姿を見せない。その物音が聞こえなくなるとその家は衰えると言われる。
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ヒカリモノ,カネ 1981年 茨城県 屋根の上を光りものが音を立てて飛ぶことを、金が飛ぶと言う。これが落ちた家は金持ちになるということを聞いた。
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オシラサマ 2001年 青森県 下田町のオシラサマは、火事があるときには鳥となって飛び去ったり、川へ流されたときには流れに逆らって動くなどするほどに、あらたかなかみさまだと言われている。
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オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某地家では、大火の際、オシラサマが飛んでいったと伝えられており、現在はそれを納めていた箱だけが残されている。
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イエノキッチョウ,タカ 2001年 青森県 S家では、タカが主屋の中に南から飛び込んできて、東へ抜けていった。それからカマドがどんどん良くなった(家が繁栄した)。
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オシラサマ 1983年 岩手県 集落に大火があったとき、オシラサマは自分で飛んで木の上に逃げた。
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オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某家では、天保年間に火事になった際、オシラサマが元村の方へ飛んでいき、その後、母親が目の病気となってしまった。
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オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは蚕の神様とも眼の神様とも言う。家が火事になるとオシラサマは飛び出して、チュッチュッと鳴くという。
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オシラサマ 1999年 宮城県 某家のオシラサマは、もともと舞根集落の家にあったが火事で中井集落に飛び、そこの家でも火事にあって某家に飛んできたと言う。あるとき話者(オカミサマ)が足が痛くなったので、某家のオシラサマを拝みに行ったところ、オシラサマの足にスガリ(蜂)がたかっていた。其れを知らせたのだろう。
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ヒトダマ 1976年 熊本県 カラスが「チャホチャホ」と鳴いたり、フクロウが「ホウホウ」と鳴くと近くの家に死人が出るか変事がある。ヒトダマが屋敷から飛んだり降ったりすると、その家に不幸があるとも言う。
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ザシキワラシ,ヒカリモノ 1974年 岩手県 大変な長者の家のザシキワラシはおかっぱのざんぐり髪で、1人でも足音は2人にも3人にも聞こえた。家が落ち目になると、かまざるのような大きな光り物が中空を飛んだ。光の入った先の家は長者となって栄えた。
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ザシキワラシ,クラワラシ 1992年 岩手県 ここのお宅にはかつてザシキワラシがいたと言う。ザシキワラシは小さい男の子で、赤い顔で髪をたれ、奥座敷であばれたり騒いだりしたが、これのいる家は栄えると言う。
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カネダマ 1935年 千葉県 この地方では人魂をタマセと呼ぶ。これは人体内に宿り、死ぬと体外に出て去る。タマセは丸い黄色の光球で、青い尾を十尺余りも長引かせる。家の棟や樹梢をすれすれにとぶ。若い人のタマセは飛び方が早く、老人のは遅いという。但し、青い尾が無くて、高く飛ぶものはカネダマ(金玉)であり、カネダマが飛んでいった方向の家は、縁起が良くて金持ちになるという。
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カミナリノコドモ 2000年 愛媛県 いたずら者のカミナリの子供が、ある年雷鳴が轟いた時に、家の前の古井戸に落ちてしまった。これを聞きつけた百姓が井戸に蓋をしてしまったので、子供は出られなくなり、散々に謝罪をする。百姓は謝罪を受け入れて蓋を開けると、子供は空へ飛んでいった。
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オシラサマ 2001年 青森県 某家のオシラサマは、元々はマリコという屋号の家のものであったが、火事の際にそのオシラサマが山に飛んでいったのを見つけてきて祀るようになったのだという。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 昔々、カンニョというところに、ケンムンワラ(ケンムンがよく出る所)があり、カンニョ小父という人がいた。新しい家をカンニョに建てた晩に、大風が吹いた。新家(ミーヤ)だったので、「えー、吹け吹け、いくら吹いたところで吾が家が崩れるものか」と言ったが、それをケンムンが聞き、その晩の内に家をさねくだした(ひねり潰した)という。
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オシラサマ 1999年 宮城県 小野寺家にはオシラサマは2体あるが、魂のあるものだから人には見せない。ある人が信じないでオシラサマを川に流したが、オシラサマは川上に流れていったという。
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フチノヌシ 1928年 静岡県 昔、一人の物持ちがいた。その家は淵の主から膳椀や金の融通を受けていたために栄えていたが、あるとき、淵の主が家を訪ねた際、蓼を出したら、しまったと叫び淵に落ちた。その姿は魚に変わり、オトボウと連呼しながら流れていった。それ以来、家運も傾いた。
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