キツネ 1972年 長崎県 宮浦の峠に、狐がたくさん出た。ある日、老人が赤牛を連れて峠に行くと、ツワの葉を体にたくさん付けた狐がいた。老人は狐が化かしていると思ったが、そのときにはもう化かされており、どこか違う家の書斎に居る気になっていた。そこへ人が通りかかり何をしているのかと問いかけると、老人は牛のしっぽに掴まって「狐だ」と言っていたという。
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キツネ 2005年 島根県 御津へゆく峠で狐が人を化かすと聞いたことがあるかもしれない。
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キツネノヨメイリ 1979年 岐阜県 馬に荷をつけて八幡町に通っていたときに、狐が山の頂上で提燈を灯してずっと通っていくのを見た。
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キツネ 1979年 岐阜県 ヘイシロ峠というところには、昼間、狐が出た。道に迷ったときに、ソリヒキワラジを履いた娘に化けて出たという。
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キツネ 1995年 愛知県 狐は尻尾を振って化かす。今もまだ、峠に出るという。
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キツネ 2005年 愛知県 黒山には沢山の狐がいて人を化かした。ある日村人が三人で薪を取って帰ろうとすると,この坂に娘がいた。道に迷ったと言うので荷車の上に乗せてやると,振動に耐えかねて狐の正体を現した。村人達が許してやると,その後は狐に化かされる事がなくなった。
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キツネ,タヌキ 1930年 兵庫県 ある男が赤花峠を通っていると急に菅笠が転がり、捕らえかけるとまた転がり難儀をした。また、この峠で美しい娘が2人谷へ下りて行ったかと思ったら、今度は坊主が2人出てきた。狐や狸が化かしたのだろう。
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キツネ 1938年 青森県 赤坂の狐と長根の狐が化けくらべをした。長根の狐が化けた大名行列があまりにうまいので木から下りて誉めていると、それは本物の大名行列で、赤坂の狐は家臣に捕らえられて斬り殺されてしまった。
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キツネ 1979年 岐阜県 狐は赤や青の提燈を灯して、きれいな娘に化けるものだという。
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タヌキ 1974年 和歌山県 提灯をつけて峠を登っていたら、道に大きな柴がこかしてあった。それを越えようと思って見てみると、何もなかった。狸にだまされたのだという。
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キツネ 1973年 岩手県 1920年ごろのこと。江刺の人が夜、地蔵峠で狐に提灯の火を取られた。狐は物音も立てずに足元をグルグル回って火を取ったが、その人は気づかなかった。
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キツネ 1931年 長野県 帰り道がわからなくなり、迷い歩いた。夜が明けて家に帰ったら大変な騒ぎになっていた。赤木山の狐に化かされたのである。
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キツネ 1988年 群馬県 砥沢や余地峠にはよく狐が出てばかにされたことがあったという。ある家に知り合いのおばあさんが全く同じ姿で2人も現れたので怒鳴りつけたら1人消えた。
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キツネ 1972年 千葉県 五井からの帰り道、地蔵様のところで激しい雷雨に遭ったので馬を木につないで帰った。翌日馬を取りに行くと、狐が馬に蹴られて死んでいた。狐が木に化けていたのだった。
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キツネ 1974年 栃木県 水車小屋に米搗きに行く途中、提灯が突然消えたので不思議に思いあたりを見ると、大坊主に化けた狐が「オーフケ、オーフケ」と言いながら川の中を歩いていた。気がつくと坊主などおらず、狐が逃げていくのが見えた。狐は提灯のロウソクが食べたくて化かした。
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キツネ 1933年 鳥取県 おこん狐という狐がよく人を化かした。ある男が川の中で網泥を一生懸命かぶっている狐をみつけたが、その狐が立派な女に化けて馬に乗せてくれという。馬に乗せて連れて帰り、火であぶったので、狐は正体を現した。人を化かさず、ここにすまないことを約束して許してやった。数年後、伊賀の山辺で娘に化けたおこん狐に会った人があるという。
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キツネ 1933年 長野県 下り坂というところは、化け物が出て人をだますと噂されていた。夜の10時頃通っていたら、小僧が近づいてきた。捕らえて縄で縛ると正体をあらわし、狐になった。狐は縄を抜けて逃げていった。
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キツネ 1982年 宮城県 田圃から稲を馬車で運ぶ帰り、狐に化かされて遠回りしてしまった人がいる。
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キツネ 1923年 秋田県 狐は巡査に化けることがあるが、馬に乗って出かけると途中で巡査に会うと、必ず下馬しなければならない。
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キツネ 1988年 群馬県 砥沢や余地峠にはよく狐が出てばかにされたことがあったという。ある人が勧能からサンマを買って帰ってくるとき、合芳橋のところできれいな家があると思って寄ったところ、実はモモヒキを脱いで桑畑に座り込んでいたのだという。
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