ダイジャ 1982年 滋賀県 あまりに川が氾濫するので、直流工事を行ったが工事中に怪我人が出たり、土砂で埋まったりして、竜神の祟りだといわれた。また、大きな橋が折れたときには大蛇の怒りに触れたのだといって、お供えをすると橋は折れなくなった。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 社で穢れるようなことを話したり、魚を食べたり、意図的に女性が近づいたり裸になって踊ったりして、龍神の社を汚して龍神を怒らせて雨を降らす。
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ハシヒメ 1933年 京都府 橋姫社の前を婚礼の列が通ると必ず重病を受けて死ぬか、あるいは絶縁されるという。
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ダイジャ 1988年 奈良県 茶屋のこまのという娘が飛脚に恋をし、忍んで行った。飛脚は親の治病の願掛で女断していたので逃げ、淵の脇の松に登った。娘は水に映った姿を見て飛び込み、大蛇となった。以来、飛脚を他人に取られるのを恐れ、女と見れば殺していた。あるとき駕籠に乗った花嫁が通ったら急に雨になった。駕籠かきが雨具を借りに行っている間に、花嫁は消えていた。以来その橋を嫁取り橋といい、嫁入道中に通ってはいけないとしている。
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バケベンテン 1929年 東京都 その昔、駒止橋の近くに祀られていた弁天は、馬にまたがったまま橋を渡るものを落馬させたり、姐さん冠りをして若い男たちをだまし込んだりして悪戯ばかりしていた。この橋を花嫁行列が渡ると不縁になると言い、避けている。
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ダイジャ 1994年 愛知県 鵜がたくさんいる鵜の山のふもとには大きな池があり、この池の水を抜くと鵜が逃げてしまうので水を無くしたことはなかった。上野間の人が池の水を抜きにいったが、池に大きな大蛇がいたので驚いて帰った。しかし別の人が池のいりを抜き、その人は祟りで病気になって死んだ。以来、いりを抜くときは必ず御神酒を供えるという。
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カミニカンスルイゲ 1944年 福井県 産や死のイゲ(穢れ)があるものは神社や祠などに近づかない。もし近づくと、暴風雨になったり、その者に祟りがあったりする。また、橋は神様からもらったものなので、産後間もない者は川を渉り、止むを得ない時は塩を撒いて橋を渡った。
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ハシノカミ,カイノオオハシ 1969年 山梨県 山梨県甲府市の玉諸神社の近くにある濁川にかかった大橋の神は、いたって嫉み深い女神で、橋を通行する人が、他の橋の噂をすることを非常に嫌うと言われた。珍しく美しい橋として知られる猿橋のうわさをしたり、女の嫉みに同情する内容の謡曲『野々宮』を歌ったりすることは禁物とされ、その戒めを破ると、必ず恐ろしいことがあると言われた。
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スイジン,ダイジャ,ヘビ,ダイサンオオジ 1929年 東京都 大昔、近江の琵琶湖に住む漁夫が、不漁の続く際娘を捧げるかわりに大漁を祈った。すると魚が良く捕れ、水神が蛇となって娘をもらいに来た。娘は白鳩になって逃げ出し新島まで追い詰められた。新島の三島明神の大三王子は怒って大蛇を斬り、頭を八丈島、尾を大島、銅を新島に飛ばした。だから八丈島の蛇は人に食いつき、大島の蛇は人に巻き付くのだという。
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(ゾクシン),コイ 1935年 長崎県 師走1日に粥を食う。この日粥を食わない間は、どんな小さい橋でも渡ってはならない。鯉が飛びつくという。
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オトヒメサマ 1943年 岐阜県 龍神淵という所がある。美しい娘が度々有馬氏のところへ機織機を借りに来て、返すときには必ず沢山の魚を礼に持ってきた。娘には帰る姿は見るなといわれていたがある時障子の穴から見ると橋の上からふわふわと淵のなかへ飛び込んだ。以来美女は来なくなった。竜宮の乙姫様だったという。
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ダイジャ 1988年 奈良県 都祁村白石の雄雅山は雄雅神社のご神体で、山頂には石室があって大蛇が住んでいるという。ある人が雄雅山で悪いことをして国津神社へ逃げようとしたら、途中の橋で大蛇が待ち構えていて、殺された。以来その橋を伏人橋という。
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キツネ 1977年 福島県 塩峯峠で、ある若者が女性によって御殿に招かれた。女は山ほどご馳走を出して、「明日来るときはお守りを捨ててきてくれ」と言った。その時若者を呼び止める人がいて、行くなと忠告し、襟首に大きな縫い針をさしてくれた。翌日若者は女のところでお守りを捨てた。すると女は悲鳴を上げた。夜明けに血の跡をたどっていくと、縫い針で口が裂けた女狐が死んでいた。若者を呼び止めた老人はつんぼ神様だった。
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ワルイケモノ 1936年 福井県 昔、女郎はタンスの底を叩いて御神島に参るのが普通だったが、ある年、不浄の女郎がいて、船が沈没し、その女郎の亡魂がイルカになったという。現在ではこの島は、女が行ってはいけない所になっている。島の宮には悪い獣がいて、女の子をあげぬとあばれた。
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ハイタツゴンゲン 1983年 愛媛県 拝竜権現は毎年生きた人間をお供えしなければ祟る。毎年三月三日の朝早く、その道を三番目に通る人を捕らえてお供えしていた。この噂が広まってその日に人が通らなくなると獣類を捕まえて供えたが、お供えがなかった年は必ず近くの川で溺死する人が出た。
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シロヘビ 1967年 福島県 ある盲人が、小浜川に橋を掛けたいと水垢離をし、塩松慈現大明神に祈願をした。満願の日、神のお告げがあり、汝の死なんときこそ望みはかのうべし、といい1匹の白蛇が盲人の体を回り消えた。翌日、川に盲人が現れ、川の中に入った。浮かんできたので人々が駆け寄り引き上げたが着物だけであった。その着物を振ると一匹の盲目の白蛇が出てきて川向こうの土手へ這い上がり、人々を一瞥すると明神山へ消えた。盲人の息子が着物を受け取り、遺志を継ぎ10年後に架橋が実現した。渡橋式の日、盲目の白蛇が欄干を行き来していた。
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コヘビ,エンコン 2000年 男のもとに通っていた女が、ある日橋が流されて渡れないので行き倒れの死人を橋代わりにして渡る。それを気味悪がった男は女を遠ざけ、新しい妻との生活を守るため女の命を奪う。すると女の、小蛇と化した怨魂が夫婦を苦しめる。
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オンナノヒト,キツネ 1938年 長野県 鮭を2本ぶら下げて歩いていると、後から女が来てどこへ行くのが尋ねるので、家へ帰るというと、その女はにやりと笑ってどんどん先へ行く。橋が会って渡ろうとすると落ちて大怪我をした。女は狐で橋はうそだった。
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ダイジャ 1990年 福島県 鹿島神社の「お池」の水は、神社から流れてくるという。心掛けの悪い人が水を飲みに行くと、側の蛇柳という柳に大蛇がいるのが水に映って見えるという。
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ガーナームイ,マダンバシ 1973年 沖縄県 奥武山のガーナームイ(鷺鳥の森)は、東にある美しい真玉橋を妬み、食べに行こうとした。これに対して神様が天より大石をふたつ落としてガーナームイを動けなくした。
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