ゴキトンドリ 1928年 愛知県 秋の夜、非常に淋しい声で鳴くのはごきとん鳥である。はすとん鳥とも言う。鷹に似た小さな体、あるいは、機織の杼のような形をしているとも言う。人がこの鳥を見ると死ぬといわれる。
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テンビ 1938年 熊本県 天火はほとんど得体の知れない怪火である。大きさは提灯ほどだが、人玉のように尾を引かない。屋根の上に落ちてくると、火事を起こすといわれている。
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クボエ 1940年 宮城県 犬が長く尾を引いて鳴くことをクボエというが、これは瀕死の病人にだけは聞こえないといわれている。
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ヤマドリ 1963年 宮城県 山鳥の古いものが火玉になる。
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ヨウカビ,ヨウカビ,サンガイビ,ヒダマ 1998年 沖縄県 火玉は年中出没するが、旧暦8月10日前後に出る火玉をヨーカ火という。戦前までは多くの村落で見ることができた。火玉の出た屋敷からは死、もしくは何らかの不幸がある。出生などの吉の前兆と見る村もある。
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ヒダマ,(ゾクシン) 1935年 大阪府 死ぬ3日前に火玉がとぶという。
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トリ 1943年 長崎県 火事の時、鳥が火をくわえて他に移る。
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サンコウトリ 1959年 東京都 三光鳥などを捕えると火事になる。
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ヒノタマ 1992年 宮崎県 人が死ぬと魂は火玉になって屋根から抜ける。
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コウシンノトリ,コウシンノツカイ 1929年 和歌山県 庚申の鳥や庚申の使いと呼ばれる鳥がいる。山ドリに似て全身が火のように赤い。アカヤマドリやコシジロヤマドリのことだと思う。
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ヒダマ,タマセイ 1978年 茨城県 終戦直前に、火玉を見たという人がいたが、その直後に近隣に戦死の広報が届いた。また町で死者が出ると誰かが火玉を見てたませい(霊精)が抜けたと言う。その色は見た人によると、青色やうす水色等のように分類される。形は丸いものや後方に引くもの等があった。
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ヒノタマ 1966年 群馬県 昭和20年ごろ隣の家が火事になった翌晩から3晩くらい続けて、焼け跡の地上五間くらいの所に、茶呑茶碗くらいの大きさの青赤いような球が、夜8時頃から12時頃まで動かず、消えずに出ていた。火事があったので火玉が出たのだろうということであった。
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ヒトダマ 1938年 岐阜県 ヒトダマが落ちたところを見ると、青い鼻汁のようなものだという。また、ヒトダマは直径が5寸ほどのオタマジャクシ形で、長さ2間ほどの尾を引いている。
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オワオワドリ 1987年 山形県 オワオワ鳥は尻尾の長い鳥で、秋のどんよりした雨降りの日などに「オーワ、オーワ」と寂しい声で鳴く。オワオワ鳥の巣は葬式のガンダイと同じ形だと言い、これを見つけてしまうと3年以内に死ぬという。
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ヒトダマ 1974年 大分県 「人魂」という名の鳥がおり、この鳥が鳴くと人が死ぬという。鳥の正体は定かではない。
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ヒトダマ 1999年 宮崎県 話者の姉の子が死んだときのこと。人魂が出た。屋根の上を、赤い尾を引いた火の玉がパーッと飛んでいった・
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カグレ,カッパ 1987年 宮崎県 水浴びに行き痙攣を起こして沈んだら「河童が引いた」という。
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イヌノクボイ 1940年 福島県 犬が尾を引いて長く吠えることをクボイカクという。犬がクボいたから誰か死ぬ人があるなどといわれている。
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アカイトリ 2001年 鹿児島県 雷が落ちた場所から赤い鳥が一羽飛んでいった。
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テンピ 1932年 熊本県 流星でもない、天から降りてくる火。赤かったり青白かったりし、尾を曳かずに空中を飛ぶ。もし人家に落ちれば必ず火事になる。
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(オニジュウニイジョウノハンテンガアルヤマドリ) 1990年 長野県 山鳥の尾に12以上の斑点があると、その鳥は人を化かすと言われた。
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