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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

サンノマジナイ
1950年 秋田県
沼館の旦那の一人娘が婿を貰ったが、なかなか懐妊しない。人に言われてお産が済んだ人の家に行き、産婦の汚れた床に同じように寝て、産婦のお膳を枕元で食べると不思議と懐妊したという。

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ニンプ
1955年 石川県
ある武士の妾が懐妊していたが、11ヶ月になって初めて出産の兆候が現れたので、産婆を迎えに行っているうちに産婦が行方不明になった。夜になって土蔵の2階で人が苦しむ声がするというので上がってみると産婦がいた。安産して子を生んだが、後で事情を尋ねると何物かにとられると思って呆然となり後は記憶が無いと言った。
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キツネ
1940年 滋賀県
お産の依頼で産科医が駆けつけると、産婦は3人の男の子を生んだ。帰り道、ふとしたことで我にかえった医者は、先の産婦は狐の化身であると判断した。産婦は礼として札を置いていったが、木の葉でははく、本物の札であった。
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タマシイ
1933年 長野県
昔は、難産にて産婦が気絶した時は、産婦の頭髪を一束にして天井または屋根裏の垂木に縛りつけ、身体を吊り下げてから大声で産婦の名前を呼んだ。又、夫が蓑を逆さに着て屋根に上り産婦の寝ている部屋の真上にあたる部分に穴をあけて、大声で妻の名を呼んで魂を呼び返すと生き返った。
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ウブメ
1968年 佐賀県
産婦がお産の途中で死ぬとうぶめになるという。腹の子どもを取り出し、ムスベワラという藁を産婦の腹に巻いて棺に入れなくてはいけない。
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(ゾクシン)
1963年 愛媛県
産婦が刺激物を口にしたり、死人に触れたり近づいたり、火事を見たりすることは嫌われるという。産婦が火事を見ると、生まれてくる子供に「ホヤケ」ができるといわれている。
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ホウキ
1956年 宮城県
安産のために、出産のとき産婦の枕元に箒を立てたり、あるいは箒を産の神として産婦に拝ませて、産気づいた時にその箒で腹を撫でるという。
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ウツクシキダンシ,カイブツ,キメンノエイジ
1976年 沖縄県
琉球では夜6時以降婦人が外を出歩くと美しい男子や様々な怪物に出会う。これに逢うと必ず懐妊する。鬼のような顔の子が生まれる。一度懐妊すれば毎年妊娠する。日本刀を差して歩けばこのようなことは防げる。
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ウブメ
1979年
産婦が化けたもので、妖をなす。
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(ゾクシン)
1963年 愛媛県
産婦がウサギの肉を食べると、生まれてくる子供が三つ口になるといわれている。
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(ゾクシン)
1999年 長野県
産婦が、産屋で川の流れと逆の方向に寝ると、難産する。
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ケッカイ
1956年
出産時に現れるという想像上の妖怪。出産のときケッカイが産婦の枕元から縁の下に駆け込むと、産婦の命が危ういといわれ、そのために埼玉県浦和地方では出産のとき屏風をめぐらすと言い伝えられる。
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タニシ
1979年 鳥取県
長者の一人娘がお婿さんをとるのに結局田螺を選んだ。田植えの時期に、お婿さんを腰に入れて出ていたが、転んだか何かでお婿さんを泥田に落としてしまった。それからお婿さん探しに泣きながら田の中をはいまわったという。
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アカゴ,タタリ
1939年 和歌山県
産婦が死に、子供が中で生きていたのに埋めたため、出してくれなかったと夢に現れて3人祟った実話がある。
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キツネ
1988年 茨城県
狐が人に化けて、医者にお産を頼みに来た。妊婦の下腹を触るとザラザラしていた。お産が済むとお金を渡して、家まで送ってくれた。
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ウブメ
1979年
孕婦と書いてウブメと訓じている。産婦を意味する。
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チノイケ
1933年 千葉県
産後75日を忌明きと言う。この日は産婦が産後初めて外出する日で、宮参りに行くことになっている。忌明きより前に産婦が死ぬと地獄に落ち、血の池に入れられる。血の池の岸には韮が生えているが、つかまるとすぐに切れるという。
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(フシュッサン),ムコク
1982年
奥州七戸小川町の弥右衛門の娘・さなは17年前に懐妊し、未だに出産していない。そもそも20年前に結婚した時に、夫婦ともに襟に白羽の矢が立ったという夢を見て懐妊したが、産月になっても出産しなかった。ただ胎児はさなにだけ聞こえるように、不浄の地では生まれたくないといっており、皇城の地を踏まないと生まれないと神夢を見た。さらに北野天満宮に参詣したら程なく生まれるだろうとの神夢を得たという。
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キツネ
1956年 福島県
子供が生まれると、狐に泣かされない様に、産婦にわからないように納戸の裏に蓑と鎌をかけてくる。
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キツネ
1974年 滋賀県
狐はお産が重いので、夜さりにお産の話をしていると、どうしたらお産が軽くなるか聞いている。ある産婆が、狐のお産を助けたら家が栄えた。
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カネ
1978年 香川県
三井寺の鐘を鋳ることになり、まず旦那はんのところへ寄付を求めに行った。ところが旦那はんは、何もないから何人もいる娘を差し出すと言って全く出資しなかった。なんとか鐘はできあがって撞き初めをしたところ、旦那はんの子が1人死んだ。次の日も撞くと1人死んだ。旦那はんはそのことで改心した。その鐘には子供の顔が座っているという。
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カマドガミ
1965年 岩手県
ある草深い田舎に怠け者の婿がおり、カマドの火たきを怠けたため歌人は怒り、婿を家から追い出した。生来の怠け者の婿は困窮し家に戻ってきた。嫁は婿を哀れんで一生カマドの火たきをさせた。婿の死後、家人は婿を火守り神として面を刻み、カマドの上に祀った。
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