キツネツキ 1974年 島根県 昭和41年にキツネツキがあった。憑いた人は55歳の未亡人で、憑かれた人は39歳男性である。男性は原因不明の頭痛が40日近く続き、医者に通っても治らず、ノイローゼ状態であった。妻がオガミテを訪ねたところ、何かが憑いているといわれ、憑いた人の家や方角を示された。妻は憑いた人物がすぐにわかったという。夫婦共働きで農業もしているのが羨ましくて憑いたという。
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オサキ,キツネ 1975年 群馬県 Y部落での憑依事件は明治8例、大正7例、昭和14例ある。オサキ、キツネに憑かれた人は忘我・狂乱状態となり、憑いた理由や持筋の家名を喋り、動物的な振舞をし、予言など常人以上の能力を発揮する。突然そうなる場合と病気が悪化してなる場合がある。重症の時には木曽御岳行者が祈祷するが、オサキに憑かれたかどうかは被害者自身のうわ言か家族の診断で判明する。原因は被害者側と持ち筋側の対立や恨みが6件、妬みなどが4件、両方によるものが2件である。被害者側は経済的に中以下が多く、憑いた側は中以上が多い。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。老婆が二人、異常な行動を取ったことがあり、キツネツキだといった。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は頭を振り乱して訳の分からないことをしゃべり、精神錯乱状態になったという。御嶽行者2名によって祈とうをして、神のお告げを得てその通りにすると治ったという。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は譫言を言った。馬に憑くと、寝返りを打って苦しむことがあった。離すときは、神主に祈とうしてもらったという。
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クダショウ,キツネ 1985年 静岡県 病人の足元にキツネの毛がたくさん散らばっていた。キツネが憑いたということになり、フジヤマイナリにアブラアゲなどを持ってお参りに行った。昭和22年10月のことである。
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オサキ 1975年 群馬県 大正の初め頃、中年女性が庇から落ちて腰を打ち寝込んだ。庇の下にオサキの毛が落ちていたのである家のオサキの仕業と判断した。その家の女主人は気象が激しく、憑かれた女性が裁縫上手であること、子沢山である事を恨んで憑いたと推定された。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は発熱し、譫言を言うようになった。祈とうして離してもらったという。
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キツネ 1968年 栃木県 昭和2・3年ごろ、おとみさんという35・6歳ぐらいの寡婦が山に独活をとりに行き、気が変になって帰って来た。村では狐憑きだと言っていた。山腹には無数の穴があり、人を化かす狐の巣だと年寄りたちは言っていた。
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キツネツキ 1983年 千葉県 キツネツキ(狐憑き)は昭和5・6年頃までいた。頭の良い人が急におかしくなった時にキツネツキという。また、キツネが憑くと枕元に油揚げをおいて誘い出したり、冷たい水を懸けたりした。それでも治らないと埼玉県の三峯神社に行く。そこの神様が狼なので拝んでもらう。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 岐阜県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は目がつり上がり、戯言を言った。尋ねたことには答えるものの、つじつまの合わないことを答えたという。
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キツネ,(ツキモノ) 1988年 長野県 キツネが人に憑いたことがある。昔は憑き物が憑いて病んでいると言い、布団に潜り込んでご飯や油揚げを三人前ほど食べたり、ときには苦しんで病んだりもした。キツネを離すために、ほうろくを熱く焼いて頭に被せたという。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は目が据わり、憑かれた家ではなく憑けた家のことをしゃべったという。離すときは、祈とうしてもらったという。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。キツネツキといわれる家があった。伏見稲荷に分けてもらい、逃がしてはいけないので入れ物に入れてもらうが、帰ってくるとどうしても開けてしまう。方々へ行ったキツネが悪さをして、キツネツキだということがムラで判るという。離すときは、行者を呼んで祈とうしてもらったという。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は高熱を出して譫言をいい、急に立ち上がって乱暴をしたりした。離すときは、病人の枕元で、行者が自己催眠にかかって焼け火箸を手で握ったりという荒行をして祈とうをしたという。
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キツネ 1975年 静岡県 鰯を買って帰るときにキツネが憑き、その家の子どもにとりついて、つま先でヒョコヒョコ歩くようになった。行者に頼んで床下に鉄砲を撃ちこみ、祈祷してもらって落とした。キツネ憑きも1942年ごろを境に出なくなった。
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キツネ,(ツキモノ) 1988年 長野県 キツネが人に憑いたことがある。憑かれた病人が寝ていたのに急に飛び起き、キツネのような鳴き声を発し、「どこのキツネだ」などと言った。親類などが枕元に集まって、御幣で払い、キツネの大好物の油揚げを作って木戸から外へ送り出し、キツネツカイと思われる家の近くまで行き、「帰ってくるな」と言って後ろを見ずに帰ったという。油揚げはその辺りに置いてきた。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがある。憑かれると発狂したようになり、戸外を裸で歩いたり木登りをしたりした。お祓いをしてもらい、戸隠や伊勢神社にお参りに行ったこともあるという。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は話すことや行動が普通の人と違ってきた。法印様や御嶽行者などに頼んで祈とうしてもらい、病人の知らないところにお札を貼っておいたという。
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オサキ 1978年 群馬県 昭和45年、男の次男正(5才の子供)の様子がおかしくなり、家にこもり、N村行きのバスが通る頃になると「乗る」といって家を出ようとした。義兄の御岳行者に相談した所、親戚筋に当たるある男の家のオサキが憑いたためと診断された。一家は複雑な親族関係にあり、義兄は多くの病気や失せ物をその男の家のオサキの仕業と診断しており、対立する一家を御岳行者という立場を利用してだんだんオサキモチにして行ったと考えられる。
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