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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イタチ
1957年 新潟県
秋の月夜に一人歩きしていたら、向こうから白足袋、袴で、雨でもないのに傘をさした人が近づいてきた。近くまで来ると姿が見えなくなり、足音だけパタパタとしていた。鼬にバヤカサレタ。

類似事例(機械学習検索)

カワウソ
1966年 新潟県
ある人が、夜、酒を飲んで町から山越えして帰る途中、後ろから誰かにバリツカレタ。家に着いて見ると、肩に足跡がついていた。カワウソの仕業だろう。
類似事例

イタチ
1957年 新潟県
一人歩きをしていると後から付いてくる足音がすることがあるが、これは鼬の足音。
類似事例

キツネ
1938年 長野県
女の人が連れ立って月夜にお湯をもらいに行った帰り、急に夕立がきた。来るときにはなかった小屋があったので、そこへ入ったら村の水車屋のお爺さんが傘を持って来た。1人のお婆さんが下駄でおじいさんの方を叩いたら「キャンキャン」といってどこかへ行き、月夜に戻った。白い肩が見えたので狐とわかったという。
類似事例

タヌキ,アシマガリ
1943年 香川県
話者(広瀬)のうちの東隣のおじいさんが、田石の神様に参って帰る途中、日が暮れてしまった。見ると一間ほど前に白い狸がいる。その狸は足まがりといって、人の足の前にまとわりついてなかなか歩けない。おじいさんは足で前をけると、「キャッ」といって姿を消した。家に帰ったのはすでに12時であった。
類似事例

ミノヲキタヨウナクロイモノ,ケンムン
1987年 鹿児島県
夜遅く小川にさしかかろうとした時、後ろから「おまち」と声がかかった。振り返ると蓑を来たような黒いものが立っていた。
類似事例

タヌキ
1971年 高知県
山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
類似事例

タヌキ
2002年 香川県
昔、花折の岸に女性がべったりと座り込んで白足袋を履いた足を出していた。通りかかった人が「帰らないのですか」と二度尋ねても返事がないのでハマ下駄で足を踏むと、キャッと声を上げて消えてしまった。これは狸だという。
類似事例

キツネ
1975年 福島県
ある人が雨が降る日に土手際を歩いていて、土手の上のほうを歩いていたら知らない道に出た。おかしいと思っていたら蓑を触るものがある。もとの道に戻ろうとしたら、足を後ろから引っ張られて転んでしまった。気がつくと、買った目刺しがなくなっていた。狐の仕業。
類似事例

キツネ,ヒカリモノ
1944年 山形県
雨のしょぼしょぼと降る宵に、身に付けている蓑や笠が白く光る。光り物にたかられたと言うが、狐の仕業だから構わずにいるとじきに離れるものだという。
類似事例

キツネ
1987年 岐阜県
遅くに林の道を通ると、傘をさしたきれいな娘が来る。後ろを向くと消えてしまって、いない。狐に化かされた。
類似事例

タヌキ
1965年 高知県
おぼろ月夜に提灯をつけて歩いていたら、後ろから「おーい、おーい」と声がする。返事をすると「どこへいきや、どこへいきや」と声がしたが、人間の声と違い、唇を震わして出しているような声だった。「だれぞ、だれぞ」と尋ねたが、返事が無かった。狸の仕業。狸は今も出る。
類似事例

(アズキアライ)
1943年 長野県
ある晩に町に出かけた老人は1人の小僧を見かける。夜目にも小僧の着物の柄がはっきり見えた。近づいて声をかけたらポカンと消えた。帰路その道を通ると、小豆の洗うシャキシャキという音が聞こえた。
類似事例

ヒトツメタタラ
1985年 和歌山県
夜、山道を一人で歩いていた。誰かが前を歩いて行く気配がするが、いくら見ても誰もいない。ふと顔を上げて見ると、目一つ、足一つの人がいた。それが一ツ目タタラである。
類似事例

キツネ,タヌキ
1981年 和歌山県
昔、雨の夜中に白と青の浴衣を着て蛇の目傘を差した女の人が目の前を通ってぱっと消えた。狐か狸の仕業。
類似事例

タヌキ
1992年 奈良県
朝の薄暗い時に納屋に柴を取りに行ったら、隣の娘さんが黄八丈の着物を着て駒下駄を履き歩いていた。娘さんは下を向きながら歩き、角を曲がった。しばらくしたら、狸が走って出てきた。夜が明けてから娘さんに尋ねたが、その時間には出歩いていなかった。狸が娘さんに化けたのだろうと言っていた。
類似事例

キツネ
1990年 長野県
桜小路のお六という女狐がいた。祝沢から上町へ向かう桜小路にいて人々を化かした。祝沢を渡って買い物に行こうとした人が、急に水が流れてくる音を聞いた。このあたりに川はないのにと思いながら、着物を端折って「深い深い」と言いながら歩いていたところ、向こうから来た人に「何をやっているんだ」と言われた。それでも気づかなかったが、背中を叩かれて正気に返ると、ただの道を歩いていた。
類似事例

タヌキ
1991年 愛媛県
月夜の晩に一本松の酒屋に酒を買いに行ったら狸が出た。化かされたふりをしたら、狸が柿の木に登ってお鉢を振る。石を投げたら狸にあたって落ちたので捕まえようとしたが、いなくなっていた。
類似事例

キツネ
1938年 長野県
昔、用事に行く人が雨が降って来たので柳の下で待っていると、ある人が迎えに来た。しかしどこか気味の悪い人であったのでたたくと狐であった。
類似事例

ロウジン,ムジナ
1964年 福島県
夜、さびいしいところを通りかかると、行く手に白いひげの老人が白い着物に麻裏をはいて立っていた。それからは、たった1町の距離をなぜか2時間半もかかったが、おおまがりを通るときその老人がついてきて、痛い痛いと腰をのばしたら、急にその人よりも3尺も身長が高くなった。むじなだろうということである。
類似事例

ヤカンコロガシ,イタチ
1985年 新潟県
夜遅く小坂の坂を通ったら、自分と同じ身なりの蓑を来た人が来るので「今晩は」と挨拶したら、サーッと逃げてしまった。イタチが化けていた。これをヤカンコロガシという。小坂の坂にはヤカンコロガシがでるから気をつけろ、と言われた。
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