イッポンタタラ 1985年 和歌山県 一本タタラは、一本脚だからそういう。川から上がって、山にいる。山でこの一本タタラを見た人の話だと、飛ぶのが速くて、目に見えないくらいだという。通る時は、恐ろしくて身の毛がよだつという。松の木によじ登っていたという人もいる。
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ヒトツタタラ,マヘン 1985年 和歌山県 ヒトツタタラといって目が一つ脚が一本のものが山に棲んでいた。このヒトツタタラが山から下りて来る時には、山全体が明るくなるといった。これはマヘンであるといった。
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タタラ,ウマ 1989年 奈良県 タタラというけだものがおり、姿を見ることはないが時々足跡を見ることがある。一本足とも言い、1尺2・3寸あまりの足跡で、一足の間が8尺あるという。また、大台山には目の大きさが2寸もある黒い馬がいるという。見た者がいて、3日ほど寝込んだという。
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タヌキ 1971年 高知県 山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
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ミエナイモノ 1992年 山形県 夜道を1人で歩くと、後から見えない物がスウーとつけてくる。
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ヒトツメ 1989年 東京都 ある男が歩いていると背中を撫でられた。はっとして後を見ると、「1ツ目」がじっとこちらを見て立っていた。
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イッポンダタラ,ヒトツダタラ 1916年 和歌山県 熊野の山中には今でも一本ダタラという怪物が住むという。その形を見た者はいないが、幅一尺ばかりの足跡を一足ずつ雪の上に残してあるのを見たという。
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イッポンダタラ 1985年 和歌山県 一本ダタラは、目一つの怪物である。雪の道を飛んで来る。昔、山道を歩いていたら、連れの者が着物を引っぱるので見ると、一本ダタラが飛んでいった。あっという間に1間も2間も飛ぶ。
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ノッペラボウ 1958年 香川県 日暮れに峠道を歩いていると、前方に坊さんが歩いている。声をかけると、目も鼻も唇もないノッペラボウであった。
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キツネ 1931年 長野県 夜明け前、薄暗い林の中の近道を歩いていたら、足元から急に黒いものが飛び出した。それから道に迷ってしまった。腰をおろして目をつぶって気を静めてから目を開けてみると、すぐそばに松本街道があった。
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オトコ 1964年 福島県 山で日が暮れた帰り道、ひとりの男と道連れになったが、どことなく変で気味悪いので、先へ歩かせておき、すきを見て木によじ登った。みおろすと男はぐるりぐるりと木の周囲をめぐっているので、そのまま明るくなるのを待った。男の姿は消えていた。
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ノッペラボウ 1991年 香川県 ある日の夕暮れどき、男が首切峠を心細く歩いていると、先方に一人の墨染めの衣を着たお坊さんが歩いていたので近づいたところ、坊さんは目も口もノッペラ坊であったという。
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イッポンダタラ 1988年 奈良県 果無山脈には一本ダタラという、1本足で目が皿のような怪物がいた。普段は人に害はないが、「果ての二十日」だけは危ないというので、人通りがなくなった。果てに人がなくなるので、ハテナシという地名になったともいう。
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イッポンタタラ 1985年 和歌山県 大塔山に一本タタラが登るのを見た人がいる。足が非常に速い。わめいたら木の葉が、ばたばた落ちたという。
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ヒトツダタラ 1949年 和歌山県 昔、大雲取山に、人に危害を加え、那智を掠奪した一眼一足のヒトツダタラという怪物あるいは賊がいた。
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イッポンタタラ 1985年 和歌山県 一本タタラは、山にいる化けもんである。一本タタラは大きな声で人を呼ぶので、山へ行ったら大きな声を出すことはできない。一本タタラを鉄砲で撃った猟師が、その後、頭がおかしくなってしまったという。
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キツネ 1938年 長野県 暗い山道での帰り道、仲の良い人に出会って一緒に帰っていると、同じところをぐるぐる回っていて、途中で湯に入ったりしているうちに夜が明けた。気付くとその人はそこにはおらず、獣の毛がたくさん落ちていて、お湯だと思っていたのは小さい沼だった。
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イタチ 1957年 新潟県 秋の月夜に一人歩きしていたら、向こうから白足袋、袴で、雨でもないのに傘をさした人が近づいてきた。近くまで来ると姿が見えなくなり、足音だけパタパタとしていた。鼬にバヤカサレタ。
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オオヒト 2000年 新潟県 ある夜、山道を歩いていたら大人に行きあった。大人は裸身で髪は肩に垂れ、星のように目が光っていた。驚いて立ち止まると、大人も驚いて立ち止まり、道を横切って山に去っていった。これも山男だろう。
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ヤマノカミ 1927年 愛知県 山の神は一ツ目一本足だという。そのため、跛の者を山の神という。老人が山仕事に行き、一本足の怪物に出あったことがあるが、詳しいことはわからない。
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