ニンプ 1942年 三重県 妊婦、またはその夫が、生き物を殺したり、殺すのを見ると、生き物がなかなか死なぬ。
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ハラミザル,タタリ 1999年 孕み猿を撃ったりすると、妻の出産が大変になったり流産するといわれる。また子供は猿に似た子が生まれると言われる。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 妊婦の禁忌。妊娠中に酒を飲んだり、兎肉を食べると、兎口の子供が生れる。妊婦がケモノの肉を食べると「四ツ足の子が産まれる」など。
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ハラブト,タヌキ 1947年 高知県 猟に妊婦やその夫を連れて行くと獣は死なない。3,40年前、ある人が狸を仕留め皮を剥いで置いておいたところ赤裸になりながら狸は逃げた。調べたら一緒に猟に出た者の一人の妻が妊娠していた。
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サル 1939年 和歌山県 猿屋が許してくれと拝む猿を撃ち殺したところ、妻が猿の子を産んだ。
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シカ 1928年 愛知県 女房が妊娠している間、狩人は獲物の臓腑を抜いたり、皮を剥いだりしてはいけないという禁忌がある。本郷町字三ツ瀬にあるおろん澤という屋敷の主人は狩人であった。鹿を撃ったとき他に人がいなかったので、女房が妊娠中にもかかわらず皮をはいだ。するとその鹿がむっくりと起き上がって皮をはがれたままで2町ほど馳出し、その後、家にはなにかと不幸が続いたという。
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ネズミ 1952年 神奈川県 狩人が山小屋で鼠を撃ち、半死半生の様を哀れに思った。妻がその日お産をしたが、生まれてきた子供はみな頭が鼠だった。哀れんだのがよくなかった。
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アイヤミ 1967年 高知県 妻が妊娠中に、猟に行っても獲物がとれない。つわりのときは良い猟ができる。妻の妊娠が猟の獲物を左右することを、アイヤミという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 妊婦の禁忌。妊娠中に兎の肉を食べたり、ヤカンの水を口づけ飲むと三ツ口(兎口)の子供が生れるなど。
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イミ,チブク 2003年 山梨県 妻が出産して数日後、猟師が狩りに行って、銃が暴発したせいで傷をおったといわれる。
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(ゾクシン) 1974年 滋賀県 産育に関する俗信。一軒の家で2人が妊娠すると勝負が出来てしまい、里帰りをしている娘が勝つという。猫が雄を産んだ場合、人間は女の子を産むという。鶏は産が重いので、妊婦は卵を食べてはいけないという。子供が育ちにくいときは、逆塔婆を立てるといいという、など。
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エンコ 1980年 青森県 山からエンコが降りてきて女に通って孕ませた。エンコの子が産まれたが、エンコは殺され、女も死んだ。エンコは猫のようなもの。
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サル 1931年 長野県 ある猟師が山で妊娠していた猿を撃った。その後間もなく猟師の3人の子が死に、血統が絶えてしまった。猿を殺した祟りと言われている。
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ヘビ 1954年 山梨県 病弱な女房に蛇を食べさせたら、それがたまたま夫婦蛇の雌で、雄蛇が旦那の留守中に旦那に化けて蛇の子を宿させた。
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マンザイ,マンボウ,エンギウオ 1950年 静岡県 漁の最中にマンザイ(マンボウのこと)が浮かんでいるとこれに銛を打って捕る。それは大漁を呼び込む縁起魚であるとされているのだが、妊娠中の妻をもつ者はこれをしない。もし銛の当たり所が悪く逃げられると、生まれてくる赤子にその銛が当たった様な痣ができると言われているからである。
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キジ 1976年 山形県 羽州米沢のある村に産まれる人は、雉を食べられない。もし食べるとたちまち腹痛を起こす。
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(ゾクシン) 2004年 香川県 お産に関する俗信。妊婦が火事を見ると赤い痣の子が、葬式を見ると青い痣の子が産まれるという。ウサギを見ると、三口の子が産まれるという。お腹が前に出るあるいは妊婦の顔つきがきつくなると男の子だという。はしかなど高熱で子どもが危ないときは、へその緒を煎じて飲ませるといいと言った。チヌを食べると、乳の出がよくなるという。ナナツキゴは育つが、ヤツキゴは育たないという、など。
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キツネ 1973年 岩手県 近所に住んでいた猟師が、穴の中でお産をしていた狐に「殺さないでくれ」と頼まれて、見逃してやった。しかしその猟師の息子は狐に騙されて、不幸な生活を送るようになってしまった。
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ヘビ 1929年 長崎県 娘が若者と結婚し身ごもったが、日に日に体が瘠せていった。老父は心配になり山伏に尋ねると、子供は湯の中で産み、夫には鷲の卵を与えるようにと告げられた。娘はたくさんの蛇を湯の中に産み落とし、全て死んだ。夫は鷲の卵を与えられると、大蛇となって木に登り、卵を取ろうとして鷲と対決になり、負けて岩に落ちて死んでしまった。
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(ゾクシン) 1979年 徳島県 人の一生に関する俗信。犬のお産を見るとお産が軽く、猫のを見ると重いといわれている。夫がお産の時に家にいると、次ができにくいといわれている。女性の厄年に、男の子が産まれると良いといわれている。牛や馬が死んだ場所には木を植えてはいけないといわれている、など。
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