テング 1958年 香川県 下副家の雨乞い祭りの時、大川山までの間に白布を敷いたような白雲がかかる。するとこの雲にのって天狗がやってくるという。そして松の木に天狗が座ると必ず雨が降る。赤い顔をした天狗であったという。天狗が現れた後は蝶が舞っていたとも伝えられる。
類似事例 |
|
テング 1991年 香川県 天狗が飛んでいる時に下駄を谷に落としてウブの岩に当たり2つに割れてしまったという。また、竜王を祀って雨乞いの祭りをすると白雲がかかりその雲を伝って天狗がやって来て、松の木に天狗が腰掛けると雨が降るという。
類似事例 |
|
アマゴイ,(ゾクシン) 1963年 愛媛県 雨乞いとして、石鎚へ行ってオツヤをして、鉦踊りで雨乞い踊りをするといわれている。
類似事例 |
|
テング 1977年 和歌山県 岩山(トヤグラ)に集まる天狗の中でも、シモツイの天狗は、うたれて片羽根が落ちそうになったので、飛ぶとキリキリという音がしたという。
類似事例 |
|
テング 1915年 静岡県 雨乞いに高麗神社の神宝である天狗のお面を持ち出して使う。龍の字を書いた旗を押し立て、鉦太鼓を鳴らし法螺貝を吹いて海岸に出て、海に向かって天狗のお面を見せると必ず雨が降るという。
類似事例 |
|
テング,イシ 1915年 和歌山県 和気村というところがある。そこには今でも天狗が住んでいて、曇天の日などには、山から大きな石を投げてくるという。
類似事例 |
|
テングノコロビイシ 1956年 茨城県 土嶽、立割山、三鈷室山などでは、雨や曇りの日になると「ゴロゴロ」と天狗が石を転がす音がする。
類似事例 |
|
リュウ 1962年 徳島県 竜王大明神の鎮座している所では必ず雨乞いがあった。踊子が簑笠で扮装し、「天に鳴るは鳴る神、雨をたンもれ竜王、水をたンもれ竜」などと繰り返しながら踊った。
類似事例 |
|
テング 1990年 秋田県 天狗のだまっこ石は天狗が遊んだ石で、これを動かすと雨乞いになる。
類似事例 |
|
デング 1976年 和歌山県 生石山に天狗がいるという。生石明神の御手洗石の傍にある御供所で、夜中に家をゆすぶったり、大きな岩や木が倒れるような音を聞くことがある。
類似事例 |
|
テング,(ゾクシン) 1960年 宮城県 雨乞いにはムラから20㎞くらい離れた山に行って火をともし、酒を飲んで、天狗の腰掛石で祈祷する。
類似事例 |
|
アマゴイ 1935年 熊本県 黒川村では、踊山に雨乞いをする。ここの水神は古来より踊りを好むので、1戸から1人が出て、一同が賑やかに舞ったり、囃したりして雨乞いをした。この水は今はまったく湧かないが、昔から戦争や異変があるごとに湧かなくなるという。
類似事例 |
|
テング(ゾクシン) 1932年 愛知県 山で笛を吹くと天狗が連れに来るという俗信。
類似事例 |
|
テングアナ 1951年 和歌山県 紀伊国高野山の上湯川の天狗岳の天狗は穴に棲む。この天狗穴の入り口に生きた鰻をこすりつけると天狗が怒って雨を降らすので、雨乞いに用いている。
類似事例 |
|
テング 1989年 静岡県 三島市山新田の天狗滝には、天狗が水浴びに来る。
類似事例 |
|
テングバヤシ 1956年 茨城県 土嶽の山頂には天狗様が祀ってある。雨の日が続くと天狗様がテントウ祭りを行い、その音が聞こえる。
類似事例 |
|
クビオレネウシ 1934年 香川県 菅原道真が讃岐の守であったとき、大旱魃で、自ら雨乞いをして、たちまち雨が降った。狂喜した村人達が神社の前で踊ったところ、社前の石造りの牛までがともに踊り出した。そのため牛の首が折れてしまい、瀧の宮八幡社前の左の首折れ寝牛はそれであるという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1972年 長崎県 雨乞いのために、部落の若者が峯岳に登って「雨よ降れ降れ三日さんよ、云々」と歌いながら、部落中を踊って廻るという。踊り終えて帰ってくる頃には、もう雨が降っているという。
類似事例 |
|
テング 1953年 埼玉県 天狗に、山から転げ落ちた時に助けられた、という話がある。
類似事例 |
|
テングノオドリバ 1951年 山梨県 三ツ峠山頂の大岩壁に畳三帖ほどの岩棚があり、これを天狗の踊り場という。月明かりに天狗が踊っていそうな眺めの良い場所である。
類似事例 |
|