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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(ヤマノコエ)
1972年 長崎県
山の神の日に、竹を多く取ろうと考えた人が山から戻らなかった。探しに行くと、山が「返さない」と言ったという。

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カミサマ
1985年 福島県
屶振に住む人のおじさんが10月17日に神様にお返しをするのを忘れてしまった。するとその人が山の上に行こうとすると狼が出てきて頭の上を飛んで行けなくなったので、大きな石に山の神と書いて1里ほど離れたところにおさめて神様におわびした。この石は今でも残っている。
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ヤマノカミノテンバツ
1983年 山梨県
猟の好きな人が富士の裾野で猪を仕留めそこなって、向かってきた猪を抑えているときに、これで猪は終わりにするから勝たしてくれと山の神様に祈った。それで勝って猪を持って帰ってきたが、約束を棚上げにしてしまった。帰ってこないので探しにいったら、雪の中を立ち往生していた。山の神の天罰である。
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ヤマガミ
1916年 山梨県
1年のうちに1日または2日、山神の木算えという日があって、この日に山に入ると、木と共に数えこまれてしまい帰ることができなくなるという。
類似事例

(ゾクシン)
1972年 長崎県
正月16日に山に入った人が山の神に殺されて帰ってこなかったので、山に入ってはいけないという。
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ヤマノカミ
1960年 宮城県
2月と12月の12日は山の神の日。この日は山を休む。昔、12日に山で木を切っていた男があった。用事ができて妻が山へ呼びに行くと、夫は女に腰を抱えられて木を切っていた。妻は怒って帰り、夫が帰ると喧嘩になったが、12日に山に行って怪我をしなかったのは山の神のおかげだということになり、山の神は女と言われるようになった。
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ヤマイヌ
1989年 長野県
ある時、山へ薪取りに行くと、何者かに食われて鹿が死んでいた。喜んでその鹿を持ち帰ると、夜になって家の回りを山犬が駆け回り吠え、家人を脅した。山で恵みがあったときは、少しでもいいので何か残してこなければならないという。
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ヨウカナイヤマ
1982年 新潟県
貧乏な木こりが用かないやまへ仕事に来て、一休みした松の根元で、フルマイのことを考え、お膳お椀が10人前も揃っていたらと、ひとりごとを言う。翌日その松の根っこに希望のお膳とお椀が揃えてあり、3日のうちに必ずこの場所に返すようにと書いた紙切れもあった。その話が村へ広まって村人も借りるようになり、その山は用かない山と呼ばれるようになった。ところが、欲の深いおばばがお膳やお椀を借りたまま返さなかったら、もうどんなに頼んでも貸してくれなくなった。
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ヤマノカミサン
1961年 鳥取県
山の神さんは2月9日に木を植えて、10月9日に数えるので山へ行かない。
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ヤマノカミサマ
1982年 山形県
3月12日は木を切ってはいけないという。それは、昔貧乏人の夫が山へ入ってはいけないというのを聞かずに出かけ、その後を追っていった女房が木の上にいた美人な山の神様に邪険な気持ちを出したために、その木が倒れて夫が死んだからである。
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(ゾクシン)
1970年 福島県
毎月17日は山の神の日で山に入らぬのがよい。山の神が木を数えるので入ると怒るのだという。
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シンボク,ヤマノカミ,タタリ
1975年
伐採されない大木がある。樵はこれを神木と呼び山の神が宿っているという。切ると山で怪我をすると言って神の祟りを恐れた。全山伐採をすると神が不在になるので、枝ぶりの変わった木や大木を残している。
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ヤマンバ
1943年 山形県
ある男がある日山に行くと、竹で編んだ真新しいめっけを拾い、裏口に掛けておいた。その夜、山姥が「あしなかを返せ」と言ってやってきた。男がめっけだと思っていたものは、実は山姥のあしなかであった。
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ヤマノカミ
1970年 岡山県
1月9日は山の神が木を数える日なので、人がいると一緒に数えられてしまい帰れなくなってしまう。
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(ゾクシン)
1984年 新潟県
2月9日の山の神祭りには、山の神が矢を射る日だから山へ行くなという。
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ヤマノカミサマノヤスミギ
1967年 栃木県
三又のナラノキを山の神様にあげると、山の神様はその木で休む。1964年ごろ、その木を切ったら「ヒエーヒエー」と音がして切りくずを吹き出した。しかしその場にいた賢い人が山の神様の怒りではないと説得して、切ってしまった。
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ヤマノカミ
1986年 福島県
三叉の木は山の神の腰掛けだから切ってはいけない。昔、ある人が三叉の木を切って、その木の下敷きになって死んでしまった。その後1週間の間、山が怒った。
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ヤマノカミ
1955年 静岡県
山中の大欅(槻)を切ろうとしたら傍の藤の木が唸り、寒中だというのに花が咲いた。持ち主が短冊に和歌を書いてあげたら花が散って仕事ができた。山の神が怒ったためだという。
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(ゾクシン)
1980年 岐阜県
山の神に関する俗信。旧1月20日に山へ行くと山の神の祟りがあって木に押しつぶされたりして死ぬので、行ってはいけないという。鉈を山に忘れたりしたとき、男根を振り回すと所在が判るという、など。
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ユウ,フナユウ
1964年 鹿児島県
木が倒れる音を聞いた者がいた。皆信じなかったが、翌日行ってみると本当に倒れていた。山の神様がやってきたと言われた。また船が別の船と衝突したかと思うと、相手の船が消えたと言う話もある。
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ヤマノカミサマ
1988年 岩手県
旧暦2月9日は山の神様が1年間に切られた木の数を数える日で、この日に山へ入ると山の神様が計算を間違えて悪さをするので山仕事を休む。昔、この日に木を切って堂を建てようとした人がいたが、その最中に木のきれが飛んできて目に当たったという。
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