ダイジャ 1971年 福島県 蛇が人に化けてきれいな女の人を集めて、結局それを飲んでしまう。そのそばに木こりがいて女の悲鳴を聞いた。木こりがそおーっといってみると蛇の主というか、大蛇がいて、女の人が助けを求めていた。木こりは恐ろしさに腰を抜かしてしまい、蛇に見つけられた。木こりまでやられてしまったのかはわからない。
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オオヒト 1970年 青森県 木こりが大人と仲良くなり相撲などをして遊ぶようになった。木こりが手ぶらで帰ると夜の内にいつの間にか2,3日分の薪を積んでくれるようになった。毎日これを繰り返していたら木こりも大人になって行方知れずになった。
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コウボウダイシ 1979年 鳥取県 木こりが体の腐れた旅の坊さんを木こり小屋に泊めた。翌日みると坊さんは小判の山になっていた。弘法大師だったという。
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イッポンスギ 1982年 新潟県 村はずれの大きな一本杉を伐ることになって、木こりが伐りにかかったら小豆色の血が出てきて気味が悪くなってやめた。さらに、その木こりは帰り道でなくなったという。
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ダイジャ,リュウ,カッパ 2000年 青森県 木こりが山奥で休んでいると、山の大蛇が、「昇り龍になるためにじゃまな桂の大木を切れば宝物をみんなやる」と言ったので、15日かかって木を切った。木こりが大蛇のいたところへ行ってみると、河童が宝物を持っていこうとしていたが、大蛇の書きつけを見せると納得した。家に帰ると、木こりの21回忌をしていた。「蛇のあと、河童の持ち前」という。
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キツネ 1971年 岐阜県 門野集落の木こりが、豆と油揚げを道に点々と置いて狐をおびき寄せ、鉄砲で撃ち殺した。木こりは罰が当たって、木を切っているときに腹に斧を当てて死んでしまった。
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コテング 1936年 岐阜県 木こりが山小屋で入浴中、「気持ちよいか」と側の木から声を掛けてくるものがいた。木こりが罵声をあびせると「覚えていろ」と声がした。翌朝気が付くと大事なまさかりが飴のように曲げられていた。
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キツネ 1976年 岡山県 備中鳴輪である木こりが誤って狐を傷つけてしまった。30年程して木こりが衰えてから狐が取り憑き狂乱して、鎌で自分の腹を切った。一命は取り止めたものの乞食となった。食を得ても傷口から出るようになった。3年後に死んだ。
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〔オオカグラヤマ〕 1987年 長野県 群馬県との境にある。昔,山の麓で木こりが数人木を伐っていたところ,人気のない山なのに山の頂でかねや太鼓の物凄い音がしたという。驚いた木こり達は相談の結果,神社を建ててお祭をすることになった。その後は不思議なことや物音は起こらなくなった。また,この山に雨乞いすれば必ず雨が降るとされる。
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シンボク 1974年 茨城県 権現が大切にしていると葉さえ取らなかった真弓権現の山の神木を代官が伐って売ろうとした。伐り置いていた材木が雨で流れたので再び山に入り伐ろうとすると、夜、山鳴りがして木こりが10人程急死した。それを見た木こりは恐れわななき、各々逃げ帰った。
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キツネ 1978年 岐阜県 欲深な男が、飯を食わない嫁が欲しいと言ったら、その通りの嫁が来た。嫁の正体は狐で、男の留守に沢山の食物を食べていた。気づかれたと感づいた狐は、男が風呂に入ったとき、風呂桶ごと担いで山へ連れて行った。男は風呂桶から逃げ出して帰ってきた。
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イッタンガジュマル,カミ 1968年 鹿児島県 川内にいったんガジュマルという恐ろしい木があった。神様がついている木として恐れられ、誰も手をつけなかった。しかしある時この木がどうしても必要になって、他の集落の木こりに頼んで伐ってもらった。その木こりには何事もなかったが、身内に不幸が続いたので、木のバチがあたったのだろうと言われている。木に神がついているか否かを調べるには、木に斧を立て3間ほど離れた所から見守る。神がついていればその斧は震えるという。
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ハタオリヒメ 1986年 埼玉県 木こりが誤って淵に斧を落とし、淵の中へ取りに行くとお姫さまが機を織っていて、帰りに土産をくれた。
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ハタオリヒメ 1986年 埼玉県 木こりが誤って淵に斧を落とし、淵の中へ取りに行くとお姫さまが機を織っていて、帰りに土産をくれた。
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サル 1939年 長崎県 いたずら猿を捕らえると、娘を嫁に欲しいと言う。娘は嫁に行くことを承知したが、一計を案じ、水に沈めて猿を殺した。
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クワズニョウボウ,クモ,ヨモギ,ショウブ 2001年 青森県 物のなかった時代に、物を食べない嫁が欲しいと言っていたところ、本当にそのような嫁が来た。しかし、食べずとも働くのでおかしいと思って夜に起きて見ていたところ、大きな釜でご飯を炊いて、クモのように頭にある口からそれを食べていた。見られてしまった嫁が追ってきたのでヨモギと菖蒲が沢山育っている湿地に隠れたところ、嫁はそこに入ってくることが出来なかった。
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クワズニョウボウ 1976年 長崎県 昔何も食べないはずの嫁が物を食べているのを隠れていた主人が見た。見つかったと思った嫁は瓶を1つ貰い、中に主人を入れて山へ駆け出した。途中で主人は松の木にぶら下がり助かった。嫁は大きな蜘蛛だった。
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ヤマンバ 1989年 香川県 木こりが6人で山小屋に泊まっていると、山姥が入ってきて、次々と血を吸っていった。1人だけ起きていた男が斧を打ちこむと、山姥は血を流しながら逃げていった。翌日、血のあとをたどってみると、年を経たヒキガエルが死んでいた。
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ヤマイヌ 1935年 岐阜県 木こりが自分の双子の娘に与える乳を求め山犬に頼み将来の約束をする。山犬との約束を忘れ成長した娘を嫁に出すが、娘の傍らに夫にだけ見える山犬がついているために離縁される。
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ヤマンバノムスメ 1988年 静岡県 嫁がちっともご飯を食べないのを不思議に思った夫が密かに観察すると、嫁はこわ飯をふかしてにぎり飯にし、頭の真ん中にある口から投げ入れるように食べていた。夫が風呂に入ると、嫁は風呂にふたをして頭に載せて山へ向かった。途中でふたが外れ、夫はひいらぎの木にひっかかったすきに逃げた。嫁は山姥の娘だったという。
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ムジナ 1976年 新潟県 木こりが材木を筏に組んで運んでいって、帰る途中に土産の魚を取られた。途中、ホーイホイというムジナの声を聞いていたので、ムジナに化かされたのだろうということになった。
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