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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オジゾウサン
1973年 三重県
宝暦年間の大飢饉の折、家中死に絶えて子供が2人だけ生き残った家があった。子供たちが食べるものがなくどうしたらいいのか途方に暮れていると、お地蔵さんが自分の所へ来いと言った。お地蔵さんに毎日団子を供える人がいたので、子供たちはそれを食べて命を繋いだという。

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ジゾウ
1998年 愛知県
天明の大飢饉のとき、流行病のため赤ん坊がたくさん死んだ。村人達は病を食い止めるために「かど坂のお地蔵さん」にお祈りをすることにした。念仏講の人たちが何日も続けた結果、流行病は次第におさまったという。
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コソダテジゾウ
1987年 長野県
和の東上田にある。昔,仲のいい夫婦がいたが子供がいなかったので,家の近くの地蔵さんに子供を授けてくれるよう一日も欠かさずお参りした。何年か経ってついに女の子が生まれ,大変可愛がっていたが,3つのとき流行病で亡くなってしまった。ある夜,お地蔵様の所へ行って見ると,石の地蔵様から光が出ているように見え,何処からともなく仏様の声が聞こえた。「お前達の娘はこの地蔵に生まれ変わった。この地蔵を娘と思って育てなさい。」というので,夫婦はそれから明るくなって地蔵さんの世話をした。
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(ゾクシン)
1977年 福島県
子供が病気になったときは、小豆を煮て砂糖菓子を作り地蔵さんに供える。そしてそれを下げて、子供に食べさせると病気の治りが早いという。
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ジゾウサマ
1972年 福島県
主に正月に、家の中で1人の子が目を瞑って中央に座り、周りで5、6人が唱え言を唱え囃し立てる。やがて中央の子が体を揺らし始め、地蔵さんが乗り憑いたとわかる。色々な質問に答えてくれ、気持ちのよい子、欲得のない子には地蔵さんが憑きやすかった。
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(ウエテシンダコジキ),(ダル)
1977年 和歌山県
昔、乞食が飢えて死んだ。それが取り憑くという。悪魔除けの地蔵さんを建てたという。
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ジゾウ
1934年 栃木県
昔、お婆さんが座敷の真中で白く光る変なものを見つけた。それは1粒の米で、餅について食べることになったが、団子にしたら転がっていって地蔵さんに食べられた。そのかわりに地蔵から搗いても搗いても搗ききれない米をもらい、餅を搗くとたくさん出来たので村の人にわけてやったという。
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ヒトリノコモチノコジキ,コドモヲマツッタジゾウ
1969年 福島県
子連れの乞食が、一日で田の草取りを終えたら一人前の村づきあいをしてやると言われ、子供を背負って仕事をしていたところ、気づくと背中の子供は死んでその首が腐れ落ちていた。田圃の真ん中にその子供を祀った地蔵さまがある。
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ミガワリジゾウ
1956年 宮城県
ある農家の2人の子は、兄は先妻の子、弟は後妻の子だった。後妻は先妻の子を憎んで虐待し、何度も食物に毒を入れたが、地蔵が身代りになって助かる。
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ミガワリジゾウ
1987年 長野県
昔,女中や下男を沢山使っている長者がおり,昼食を田に運ぶ仕事を女中にさせていた。その中に信心深い娘がいて,村の地蔵の傍を通る時には一椀に飯を持って通っていたが,「娘が男の所に飯を運んでいるのではないか」と噂するものが出た。そこで長者は娘を問いただしたが,地蔵にあげているという娘の言葉を信じず,焼け火箸で顔を焼いて白状させようとした。ところが不思議なことに娘は火傷せず,地蔵様の額に火箸のかたがついた。その後,長者は貧乏になり,娘は無事に暮らしたという。
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カミ
1974年 鹿児島県
ある男が木の洞で雨宿りをしていると、男の子が7、8つのとき池主から取られる運だという神の話を聞く。7つの5月16日に団子をこしらえ親子で食べていると助かった。その子は長生きする。5月16日にイノチナガといって長い短い団子をこしらえるのはそのためである。
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ジゾウサマ,ジゾウソン
1990年 長野県
天明年間、善光寺参りの人々が家々に立ち寄ったが、飢饉のさなかで水がなかった。人々が立ちつくして寝ていると、地蔵様が出てきて水のありかを教えてくれた。水で喉を潤した人々はお参りの帰りにその場所に地蔵尊を建立した。以来、近隣の人たちが膳や椀をお願いすると地蔵尊が貸してくれたという。
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ジゾウ
1922年 岩手県
兄が病気の時、お地蔵さんが棚から飛び出してきた。巫女を呼んで口聞きしてもらうと、誠心誠意看護すれば加護で回復させてやると言った、1代に1度は厄難を助けてくれると言い伝えられている。
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オニ
1974年 宮城県
先妻の子が1人、後妻の子が2・3人いる家があった。節分に豆を炒ってまくときに、先妻の子を先に寝かせ、自分の子にだけ豆を食べさせた。先妻の子は部屋に転がってきた豆を食べていた。鬼が来て臭いをかいだが、先妻の子は豆を食べたので、鬼に食われることはなかった。
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ホウソウガミ
1992年 福井県
本家の子が死んだので疱瘡神を祀らなくなった。ある夜、囲炉裏の上に神が現れ、「死んだ子は貰い子だったのだろう」という。それで改めて祀ることになった。節分の夜、木製の赤い食器で2膳を供え、家人は台所で疱瘡神がお帰りになるのを待つ。
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(ゾクシン)
1942年 福島県
死人が出ると葬式までは、毎日白米団子を作って供える。葬式の日に墓地へ持っていったものは、子どものくぢみき(百日咳)によいという。
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ザシキワラシ
1974年 岩手県
火事が起きた時、おかっぱ姿の子どもが腹が空いたと言って食べ物をねだって家を訪ね歩いた。火事に気を取られて断った家は焼けてしまったが、食べさせてやった家は火元からの距離は同じだったが焼けなかった。お不動様が火事を避けて歩き回ったのだという。
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ハナトリジゾウ
1967年 福島県
ある農夫が代掻きの時、鼻取りの子供をひどく叱っていると、どこからか別の子が現れ代わりに代掻きをしてくれた。お礼をしようと探したが見つからない。お寺の地蔵堂の板に小さな泥足が付いていたので、地蔵様が手伝ってくれたとわかり、ありがたがった。
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ジゾウサマ
1980年 岐阜県
老婆(老人ともいう)が船津へ正月の米を買いに行った。家へ帰ってくる途中、道端の地蔵様に会うたびに米を供えていると、とうとう米がなくなってしまった。老婆は「地蔵様に供えたのでしょうがない。稗か粟で正月をしよう」と言って寝てしまった。すると夜、外で声がした。朝、米俵が玄関前に飾ってあった。お地蔵さんが持ってきてくれたのだろうと言い、良い正月を送った。
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カミカクシ
1956年 東京都
7,8つの子供が神かくしにあった。鉦太鼓の鳴物で探し回ったが見つからない。諦めようとした頃、大きな屋敷の松の木の根の所にポツンと立っていた。「赤い団子を食べていた」とだけ言った。
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ジゾウ
1976年 山口県
1955年ごろ、家人があいついで病に倒れた家の人が、もしかしたら地蔵でも埋まっているのではないかと聞き、家の周囲を掘ったら地蔵が出た。祀ると家人の病気が治った。それ以後、家を護ってお告げをくれる地蔵になった。
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