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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ハナトリジゾウ
1967年 福島県
ある農夫が代掻きの時、鼻取りの子供をひどく叱っていると、どこからか別の子が現れ代わりに代掻きをしてくれた。お礼をしようと探したが見つからない。お寺の地蔵堂の板に小さな泥足が付いていたので、地蔵様が手伝ってくれたとわかり、ありがたがった。

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コゾウ,ジゾウ
1981年 福島県
苗代作りの時、馬の鼻取りをする子がおらず困っていると、どこからか小僧が出てきて1日中手伝ってくれた。夕方、飯でも食べさせようと探したが姿が見えず、泥の足跡をたどってみると、近くの地蔵堂に足を泥だらけにした地蔵様が座っていた。
類似事例

ハナトリジゾウ
1922年 福島県
昔、農夫が鼻取の子供を叱責すると、どこからか子供が来て、鼻鳥をした。子供を追跡していくと地蔵堂に着き、床の上には泥足のあとがついていた。叱られる子供を気の毒に思ってのことであった。
類似事例

ジゾウサマ
1982年 宮城県
地蔵様の別当をしている家で、田植え時に家中が病人になって困っていたら、知らない人が来て別当の家の田植えをしてくれた。不審に思っていたら、地蔵の足に泥がついていた。地蔵様が田植えをしてくれた。
類似事例

ヒトリノコモチノコジキ,コドモヲマツッタジゾウ
1969年 福島県
子連れの乞食が、一日で田の草取りを終えたら一人前の村づきあいをしてやると言われ、子供を背負って仕事をしていたところ、気づくと背中の子供は死んでその首が腐れ落ちていた。田圃の真ん中にその子供を祀った地蔵さまがある。
類似事例

ハクサンサマ
1977年 秋田県
ある家の人が、田の代掻きの馬の口取りをする人がいなくて困っていたら、どこからか美しい女が来て手伝ってくれた。昼になってその人がいないので方々探すと、氏神の白山様のご神体の足に泥が附いていた。氏神様に助けられたのだった。
類似事例

ドロカケジゾウ
1922年 宮城県
5、60年前、田植えのときに人手不足で困っていると、一人の童子が来て手伝った。見ると、地蔵堂の御本尊が泥まみれになっていた。
類似事例

ハナトリジゾウ
1969年 福島県
鼻取地蔵は、田植えのときに小僧に化けて鼻取りを手伝ったことからその名がついたという。その地蔵堂の下の田は地蔵様の田といって、肥料も馬も入れない。
類似事例

タウエジゾウ
1948年 静岡県
ある年、旱が続いて田植えが遅れたことがあった。雨が降って田植えをしようと田に行くと、一夜のうちに田植えが終わっていた。その年の開帳のとき、本尊の地蔵の足に泥がついていたので、お地蔵様が田植えをしてくれたのだといわれた。
類似事例

ジゾウ
1967年 福島県
田に水を引き鼻取りをしてくれたという地蔵様がある。お堂を鼻取り庵といっている。
類似事例

(ハノカミサマ)
2000年 新潟県
竹の子売りのお婆さんが坂の下に落ちそうになったとき、(おそらくお地蔵さまが)籠を引っ張って助けてくれた。
類似事例

チチモチジゾウ,タタリ
1985年 福岡県
ある時、川で子供が乳持地蔵を洗っていた。これを見た男がこの子供を叱ったところ、男は地蔵に祟られた。座頭さんにおうかがいをたてると、地蔵さんが子供と遊んでいるのを邪魔したせいだと言われた。
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バアトイシジゾウ
1956年 宮城県
昔、老夫婦がいた。婆が庭を掃いていると角から豆粒が1つ転がり、馬小屋の側の小穴に入った。婆がもったいないとその穴を掘っていくと、広い野原に出てそこに石地蔵が立っていた。婆が地蔵に豆が転がって来たかと聞くと、地蔵が「豆はそこの俵の中に入ったが、まあ遊んでいけ」というのでしばらく休んでいた。地蔵は「今から面白いことがある。何があっても声を出すな。俺が手を上げて合図したら鶏の鳴く真似をしろ」といったので、婆は俵の中で黙って待っていると、鬼が集ってメクリ(賭け事)をはじめた。鬼が金を出して盛んになってきたとき地蔵が合図し、婆が地蔵の言うとおりにすると鬼はみんな逃げ、婆は鬼の金を地蔵からもらって帰った。隣の慾深婆が火を貰いにきたときその話を聞き、真似をするが、地蔵の合図する前に鳴いたので、鬼にばれて両耳をもがれて帰ってきた。
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ミガワリジゾウ
1956年 宮城県
ある農家の2人の子は、兄は先妻の子、弟は後妻の子だった。後妻は先妻の子を憎んで虐待し、何度も食物に毒を入れたが、地蔵が身代りになって助かる。
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オンナジュンレイ,コモリオンナ
1933年 大阪府
ある夜、女の順礼者が男に辱められた。以来、子守女が子守唄を歌いながらそこを通るようになった。しかし、姿を見た者はおらず、きっと近くのお地蔵さんが子守りをしているのだということになり、お地蔵さんを縛ったところ子守唄も聞こえなくなった。
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オトコドウジ,ホトケサマ
1971年 岩手県
田植えを間近にひかえて産婦ができ、田掻き馬のサセドリをするものがいなくて心配していると、どこからか14、5歳の男童子があらわれ、手伝おうと言った。この童子が仏様であった。
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ヒケシジゾウ
1936年 島根県
火事になったとき、見知らぬ坊さんが鎮火の手伝いをした。村人は喜んで何方様かと尋ねると、火消し地蔵であると答えた。
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ジゾウサン
1960年 宮城県
長屋敷の地蔵が木造だった頃、子供達が地蔵さんの首に縄をつけて引張って遊んでいたので、別当が咎めて元の所に戻した。その夜から別当は熱を出して病みついたので、行者に見てもらうと、地蔵が出て「子供とせっかく仲良く遊んでいたのにどうしてとがめたか」と言った。
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ジゾウサマ,オニ
1934年 秋田県
昔、爺様が山へ柴伐りに行ったとき、転げた握り飯を地蔵に食べられてしまった。地蔵は爺様を鬼が博打をしているところに連れて行き、財宝を手に入れさせた。隣の爺様が真似したが、鬼に見つかって半殺しにされた。
類似事例

キツネ
1982年 宮城県
田植えの手伝いを頼む人が見つからずに困っていた人が、子どもが狐をいじめているのを逃がしてやったら、狐が田植えをしてくれて、その年は豊作になった。
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ジゾウ
1934年 長野県
貧乏な爺さんと婆さんがいた。爺さんが雪まみれの地蔵様の雪を払い、笠をかぶせたところ、夜中に地蔵様が、鼠に引かせた車に小判をたくさん乗せてお礼にくれた。
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