ケンムン 1977年 鹿児島県 漁に出ていたら、乗っている船の後部に人影があった。自分自身は気づかなかったが、他の人は見ていた。それはケンムンだった。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 浜でケンムンが魚を釣っていた。魚を釣ろうと何時間もがんばっていた。それを見ていた人は怖くなり、浜道は通らずに山道を通って村に帰った。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 私が漁に出ていると、船の後部に人が乗っていた。私は、その事に全然気づかずにいたが、泰江嘉太郎氏と幸本梅五郎氏はそれを見ていた。それはケンムンであった。
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ケンムン 1987年 鹿児島県 ケンムンを連れて漁に出ると大漁になる。漁が終わってもついてくる場合は「ほら蛸だ」と言いながら後手似で投げる真似をして後ろを振り返らずに帰ると良い。
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ケンムン 1968年 鹿児島県 夜釣りに行った人の話によると、その日は波が出ていて大漁が見込まれた。しかし結果は1匹も釣れない。これはケンムンの仕業ではないかと言われた。
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キジムナー 1969年 沖縄県 北山の落ち武者を助けた恩返しに、キジムナーが魚をとってくれた。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 伯父と一緒に投げ網をしに行った。伯父が水でボトボトという音を聞き、魚がたくさんいると思って網を投げると、ケンムンに網ごととられてしまった。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 山で家の用材を採っているとケンムンが現れたが、連れていたコッテウシに突き飛ばされ逃げていった。
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ケムン 1992年 鹿児島県 ざこの番をしながら、魚釣りをしていたが、釣れた魚の目玉が全部取られていた。その上には大きなガジュマルがあったが、そこにケンムンが住んでいたという。枝手久島にもケンムンがいるという。毎晩浜に丸い足跡があった。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 月夜に魚釣りに出たら、ケンムンの火が千個も万個も群がっていた。翌日、草を切りながら浜辺を確かめてみると、ケンムンの足跡が千も万もあった。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 猫の姿のケンムンが家を壊さないでくれと願いに来た。その日、釣りに行っていた祖父が、ガジュマルの木が薪に適した大きさになったと話していたばかりだった。
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ケンムン 1996年 鹿児島県 月の夜に漁に出るとよく石を投げられた。海にポチョンポチョンと音がして波紋ができる。漁に行った帰りに後ろから音がすることもある。帰って見ると、ケンムンのいたずらで目がなくなっている魚がいる。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 入隊のため、舟に乗ろうと急いでいると、道の下側に子供の姿をした、テイブン(膝)がカマチ(頭)の上まであるケンムンを見た。触れると増殖するので放っておいた。同行した妻もその姿を見ていた。「本当に見た」と話してくれた。
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ケンムン 1996年 鹿児島県 ケンムンは山のホーギにいる。その根元には貝が山のように積んである。特定のホーギの下にだけあった。
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ケンムン 1963年 鹿児島県 子守りを求めるために他の村に行った帰りに、急に前進できなくなった。そのときケンムンを見た。上半身のみだったが、顔もあり、両手もあった。しゃがんだまま田んぼのほうに寄ってじっとしていた。
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ケンムンノコエ 1993年 鹿児島県 仲間と2人で海にもぐって一休みしていたとき、向こうに見える木に向かって「この近所にケンムンはいるのかね」と話したら、その木のほうから「オーイ」という返事があった。ここは昔からケンムンの多いところであった。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンに父はだまされたことがある。ケンムンが浜辺で貝を拾って食べていて、父が岩陰で見ていたら、父の前まで来て突然消失した。ケンムンは子供のようで、土を踏まずに歩く。ケンムンがシャコ貝に手を挟まれるという。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ギモリフッシュ(儀盛翁)はケンムンを袋に入れてクシバマにあるアコウの木にお供して連れて行った。タコを漁をしていると、ケンムンが山のアコウの木から石を投げて、タコを取るなと言った。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 樵がケンムンと仲良しになった。樵が山から材木を降ろそうとすると、ケンムンが大勢来て手伝った。けれどもあまりに大勢なのでうるさくなり、樵はケンムンが嫌うタコを持ってきて見せると、ケンムンは姿を消した。
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スイシニン 1933年 佐賀県 七ツ釜村ののろ松は、火船(漁を指揮する船)が沖に出ていないのに漁に出た。ところが、沖合で火船がしきりに合図をしていたので、自分たちの火船と思って網を入れると、まず水死人がかかり、その後は大漁となった。水死人が身柄を引き取ってもらいたくて灯を点して合図し、引き上げてくれたお礼に魚を授けたくれたのだと人々は言った。
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