ウミボウズ,アンマ 1985年 愛媛県 海坊主は頭が坊主で赤銅色で手足があり、七・八寸の尾がある。見た者は長寿する。宇和島には、漁に出ていたら舟に何かが上がってきたので槍をつくと逃げたが、その奥さんがあんまに化けた海坊主に殺されたという話がある。
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カイジュウ,ウミボウズ 1974年 大阪府 和泉国に住んでいる人が言うには、貝塚のあたりに海辺には時々海坊主が現れて、磯の近くに来るという。そのあたりの家では子供を磯には行かせず、間違って行くと捕られるという。3日ほどで沖に帰るという。その形は人に似て大きく、全身は漆のように黒く、半身を海上に現す。
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ウミボウズ 1983年 愛媛県 昭和初期、海坊主が出た。坊主頭で赤銅色、手足があり、目が丸い。七、八寸の尾があり、泳ぎは人間より少し遅い。これを見た者は長寿になるという。
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ウミボウズ,ウミニュウドウ 1985年 愛媛県 海坊主は毛がたくさんついていて、相撲を挑んだり,夜遅く通る船に「つけてくれ」と言ったりする。ある力自慢の人が海坊主と格闘になったが、そのうち鶏が鳴き、海坊主は姿を消した。三日ほどしてその人は死んだ。
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ウミボウズ 1976年 先年、阿州・土州の境の沖で、高さ10丈ばかりで、上が細く末広がりで、大仏のようなものを見た。頭と思しきところもあるがはっきりしない。船の先、5、6町ばかりを通っていた。暫くして次第に薄くなり消えた。船頭が言うにはこれが海坊主であり、晴天で凪の日に出るが、めったに見られないという。
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ウミボウズ 1968年 愛媛県 二神の沖で、40年前に海坊主が現れたという。頭は坊主で赤銅色で、手足があって目が丸い。7・8寸の尾があり、泳ぎ方は人間よりも少し遅いという。これを見た人は長寿するといわれている。
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ウミボウズ 2005年 愛知県 ある男が晩に海岸通を歩いていると知人にあい,声をかけた。男が「この辺は海坊主が出るという。頭が丸く,背が3メートルもあるという。」と言うと,その知人は「このくらいか」といって3メートルの海坊主になった。男が家に逃げ帰り,息子にその話をすると,息子の背もやはり3メートルほどになったという。
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ニンギョ,ギョニン 1976年 西国大洋の中によく現れる。頭は婦女のようで体は魚、色は浅黒く手のようなひれがある。急に風雨などが始まる時に出現する。漁師は網にかかっても捕らない。本草綱目の事例もあり。
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ウミコゾウ 1956年 海の怪。目のふちまで毛でおおわれている小僧で、釣針の糸をたどって海面に浮かび、にったり笑うという。
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ウミボウズ 1983年 愛媛県 入道鼻の海坊主は相撲を挑んだり、夜遅く通りかかる船に「つけてくれ」と言ったりする。力自慢の男が海坊主と格闘したが、鶏が鳴くと姿を消した。身体には毛がたくさんついていた。三日ほどしてその男は死んだが、海坊主も出なくなった。
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キツネ 1935年 熊本県 魚売りが坊さんに会った。狐が出そうな所だったので、連れになって歩いた。ふと坊さんの顔を見ると、顔が長く伸びた。魚売りは魚笊を投げ出して逃げ、百姓家に駆け込んだ。その人にあったことを話すと、その人の顔が坊さんの顔よりさらに長くなった。魚売りは生きた心地がしなくなり、その家を逃げ出した。
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アカボウズ 1991年 愛媛県 あるお爺さんが漁に出て沖から帰ると、磯に明かりが灯っている。近づくと180cm以上の大坊主が手に灯りを持っていた。赤坊主は沖へ向かって歩いていったので、お爺さんは急いで船を引き上げた。赤坊主は特に悪さはしなかったが、今でもその場所は夜、恐ろしいという。
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ウミボウズ 1983年 愛媛県 艪をいくらこいでも前進しない時は海坊主がついている。海坊主が火の玉となって海上を飛んだり、女の姿となって現れたりする。エナガ(杓子)を貸せと言われて底の抜いたエナガを渡さないと海水をつぎこまれて沈んでしまう。
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モノヲイウサカナ,ニンギョノイズ 1957年 沖縄県 人魚の魚は頭に毛があり、人間のような顔で、高さは3~4尺である。石垣の浜でこれを釣り上げたところ、「お前の先祖は…云々」としゃべり出したので、とんでもないものを釣ったと思い、すぐに帰してやった。
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ウミボウズ 1973年 香川県 海坊主が出ることがある。これは水死者の霊であるという。
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ウミボウズ 1935年 兵庫県 海坊主が船に乗ることがある。何かがのった感じがするが、何もいない。杓子で海水を汲んで、オモテ(船先き)に投げかけ、その杓子のそこを抜いて海に流すとよい。海坊主はしけの日にはでない、凪の日にかぎってでる。
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ウミボウズ,シャククレ 1985年 愛媛県 舟の艪をいくら漕いでも前進しないと、海坊主がついたためだとされる。海坊主は火の玉や女の姿になって現れたりする。杓子を貸せといって現れたときは、底を抜いた杓子を渡さないと、海水をつぎこまれて水舟にされてしまう。
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ウミボウズ 1979年 徳島県 沖の大きな山から、海坊主が「しゃくくれ」と声をかける。しかし、柄杓はやらないという。
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フナユウレイ,ウミボウズ 1932年 山口県 船幽霊の話である。海で闇の中、突然大坊主が現われてニタニタ笑っている。簀板を持って殴りつけるとパッと消えるがまたニュッと立っている。追っても追っても逃げないが、そのうち鶏が鳴くと消えた。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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