ニンギョ 1928年 人魚は非常に魅力的で、眉、目、鼻、手、頭は美しい女のようである。色は白く、鱗には細毛があり、髪の長さは5、6尺ある。陰形は人と同じで、交合の際も人と異なることはない。また、人を傷つける事はないといわれている。臨海の生き物を取って池や沼で養うという。
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ミミノスリバチクライアルオオキイヒト 1956年 静岡県 春たまりに魚を採りに行ったときのこと、耳のすり鉢ほどある大きな人が現れたので、恐ろしくて逃げてきた。
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ウミボウズ 2005年 愛知県 ある男が晩に海岸通を歩いていると知人にあい,声をかけた。男が「この辺は海坊主が出るという。頭が丸く,背が3メートルもあるという。」と言うと,その知人は「このくらいか」といって3メートルの海坊主になった。男が家に逃げ帰り,息子にその話をすると,息子の背もやはり3メートルほどになったという。
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カッパ 1931年 長崎県 ある人が歳の晩に鯉釣りに出かけた。12時頃になって頭に皿のある者が水中から出て来て釣糸にすがったので、驚いて逃げ帰った。
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ニンギョ 1974年 福井県 若狭の国では人魚というものが出てくる。両手は人間のように備わり、腰から下は魚の鱗が生え、尾びれもついている。これを食べると長寿を得るといわれる。
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ホッコカブルノヒト,キツネ 1938年 長野県 魚屋が魚をかごに入れて担いで歩いていると、急にほっこかぶるの人が現れた。話しているとその人が名乗った家にこのような人がいないことがわかったので、魚屋はその家に談判しに行った。その間に魚は取られ、魚屋は石山の上でひとり大声で喋っていたという。
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ウミボウズ 1976年 大洋にいる海坊主はすっぽんの体に人頭で髪が無く、大きなもので5,6尺ある。これを見ると不漁になる。捕らえて殺そうとすると涙を流して助けを乞うように見える。中国では和尚魚という。
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ハッピャクビクニ,カイセン 1974年 福井県 古老が語るには、今浜の洲崎村にあるとき漁者のような人がやって来て、人を招いて宴会を行った。ある客がその調理するところを見たところ、人の頭のある魚を捌いていた。ある客はその魚を袖に入れて帰ったが、それを妻が食べてしまった。妻は言うには、最初は甘露のような味だったが、食べ終わると気を失い、しばらくして息を吹き返したら、体が健やかで、目は遠くまで見え、耳はよく聞こえ、胸中は明鏡のようで、顔色は麗しかった。夫や親類は悉く死んで、7世先の孫も老いた。その後若狭の小浜に移ってきたという。
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キツネ 1935年 埼玉県 夜に鮎を捕りに行ったところ、魚を入れた笊がひとりでに動き出した。地面を離れ、一尺ばかり宙に浮いていた。人々は騒いだが、1人の男が言うには、狐が笊の中の魚を食べようと頭を入れたが、抜けなくなって首を振っている。狐の姿は見えないので、笊だけが動いて見えるのだと言った。
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ニンギョ 2002年 鹿児島県 ずっと昔,井之川で実際に人魚があがったことがある。下側は魚,上は人間であった。
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(ジブンニニタヨウナヒト) 2002年 山口県 陸から糸を垂れて釣っていると自分に似たような人がいる。そばによってみれば何もない。こんなことはたびたびあった。
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キツネ 1935年 熊本県 魚売りが坊さんに会った。狐が出そうな所だったので、連れになって歩いた。ふと坊さんの顔を見ると、顔が長く伸びた。魚売りは魚笊を投げ出して逃げ、百姓家に駆け込んだ。その人にあったことを話すと、その人の顔が坊さんの顔よりさらに長くなった。魚売りは生きた心地がしなくなり、その家を逃げ出した。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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オオオトコ 1991年 奈良県 川へ魚を捕りに行ったら、いつもは捕ったことがないような大きな鮎がかかった。そしてその鮎を魚籠に入れた。それから少し川上に行ったら、川の向かい側を大きな人が通った。その後、魚籠を見たら、大きな鮎はいなかった。
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テング 1932年 愛知県 夜、男が峠で一服していると、鼻の高い、髪も髭も真っ白な老人が、羽の団扇をあおりながら段々と近づいて来た。天狗だと思い内心恐怖を覚えた男ではあったが、態度には出さず、冷静に対応した。すると、その度胸を買われて目のない魚をもらった。
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ガラッパ 1992年 宮崎県 小学校3年生のとき、一ツ瀬川の大きな岩で魚獲りをしていて、水中眼鏡をかけて川に顔を突っ込んだら、川の中に体長40cmほどの赤子がいて、目を見開いて話者を見ていた。恐ろしくなって急いで逃げた。伝えのとおり頭のてっぺんが窪んでいるか確かめる余裕は無かった。
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カイギョ,ヤマメ 1934年 静岡県 明治34年の夏、淵に1尋もある奇怪な大魚が泳いでいた。網を投げると網がズタズタにされるので鎌に長い柄をつけて突き刺して捕らえた。大きさは4尺に近く、暗灰色で虹色の斑点があった。怪魚の正体はヤマメのずば抜けて大きなものであった。
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ニンギョ 1929年 沖縄県 爺様の釣りを邪魔する魔物を釣り上げると人魚であった。人形は何百年も前の家譜を順序だてて語った。人魚をいじめると天罰が来るというので放してやった。50年前の話である。
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