コビ 1975年 狐媚が人の髪を切る話があるが、男子の髪を切るだけで婦人の髪を切るのことは聞いた事がない。
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カミキリ,キツネ 1976年 髪截が流行し、知り合いが夜寝ていると髻を切られた。しかし枕に付いた部分は切られてなかった。切り口は涎滑でとても臭かった。ある人が言うには、狐が噛み切ったのだと言う。
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コミ 1975年 ある人の妻が服を脱がないので、それを怪しんだ夫が、妻の寝ているときに服を脱がした所、野狐の尾のような3尺の毛があった。ゆえに夫が妻を追い出したら、妻は刀で夫の髪を切り逃げた。隣人がこれを追うと妻は狐に変じ逃げ去った。その後京邑では髪きりが流行った。熈平2年4月に始まり秋に止んだ。
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キツネ 1960年 福島県 ある男が、狐がきれいな娘に化け、小鳥を赤ん坊に見せかけて爺さん婆さんをだましているのを見つけ、訴えたが受け入れられず、通りすがりの和尚の計らいで頭を剃ることで許してもらったが、実際には狐に毛を抜かれ、辺りの景色も一変していた。
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カミキリ 1975年 4、5月の間に髪切が流行した。人々の髪が、切られたように自然と抜け落ちることを、髪切という。
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キツネ 1948年 富山県 頭を剃る狐がいた。若者が母子に化けた狐の後をつけると老婆を騙そうとしている。正体を暴くため火で燻べるが、母子は死んでしまう。そこへ僧侶が通りかかり、若者を得度させることになる。帰りが遅いので仲間が見に来ると、若者は狐に頭を剃られている所だった。
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キツネ 1948年 富山県 頭を剃る狐がいた。若者が母子に化けた狐の後をつけると老婆を騙そうとしている。正体を暴くため火で燻べるが、母子は死んでしまう。そこへ僧侶が通りかかり、若者を得度させることになる。帰りが遅いので仲間が見に来ると、若者は狐に頭を剃られている所だった。
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(カミキリ) 1979年 妖しいものが現れ、人の辮髪を切った。婦女は衣服を裂かれた。
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タヌキ 1933年 大阪府 ある地蔵の近くに棲んでいる狸に、ふとしたことから、娘の流した湯がかかった。娘は、気分を害した狸に髪を切られ、その所為で娘は縁談に支障を来たしたという。
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カミキリ 1979年 明和8年に髪きりが流行した。切られたところは粘りがあり、とても臭いという。修験者が多く捕まって吟味をうけた。
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コミ 1975年 高祖太和元年5月、狐魅が現われ人の髪を切った。また粛宗熈平2年、春より京師に狐魅が現われ人の髪を切ったとある。
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(ゾクシン) 1973年 香川県 自分の主人や息子など大切な人が病気になって助かりそうにもないとき、あるいはどうしても祈りを叶えてほしいときは、女性は薬師堂に髪の毛を切って供えたという。
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テンペンチエウ 1975年 神代より、女性の髪は1つに結い、男性の髪は2つに結う風習があった。天武天皇の頃、男女共に髪を結い上げるよう詔が下された。しかし、後にその定めはゆるめられた。思うに,この頃天変地異が続き、天皇自身も病気だったことから、神代からの髪の風習を改めたことを畏み、元に戻したのだろう。
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カミキリ 1975年 元禄のはじめ、夜中に往来の人の髪を元結から切る。切られた人はいつ切られたかすらわからない。このことは国々にあるが、伊勢の松坂に多い。江戸で切られた人もいる。
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カミキリムシ 1979年 寛永14年に髪切虫というものが、誰も見た人がいないのにもかかわらず流行した。人々は皆その虫を恐れて、様々な噂が飛んだ。
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〔ハシタメカミキリ〕 1975年 東京都 下谷のある家の婢が、朝起きて玄関の戸を開けようとした所、しきりに頭が重くなり、突然髪が落ちた。このように髪が切られた場合は粘り気があり、臭気がするものだが、そうではなかったという。また去年髪を切られた別の家の婢は、宵よりしきりに眠気があって切られたのだという。
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キツネ 1940年 滋賀県 30年程前、女2人で栗拾いに出かけた。道中、突然一方の女が他方の女に「狐」と言って切ってかかった。いくら制止しても聞かず、切りつけられた女の菅笠はズタズタに切り裂かれ、顔に大怪我を負った。
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キツネ 1980年 広島県 昔、狐が男や娘に化けてよく現れた。
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キツネ 1956年 宮城県 昭和25(1950)年頃狐に化かされた人の実見談。山道などで狐に化かされて帰宅しない人がいると,部落の人たちは鼓や太鼓を鳴らして山中を探し回った。化かされた人は袂や帯に狐の毛を沢山つけてくる。終戦後急にこうした話は聞かれなくなった。
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ダイジャ 1962年 神奈川県 昔、ある村に住む美しい娘の元に、夜ごと、前髪立ちで小袖を着た美しい若衆が通ってきた。いつしか娘は身ごもったが、若衆は名も家も告げない。ある夜、若衆の髪に縫針を刺すと、以後若衆は来なくなった。家の者が山の中を探すと蛇の穴があり、針の鉄の毒がまわった蛇がウメキ声をあげていた。娘を菖蒲湯に入れると、大蛇の腹子が全部流れたという。
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