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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(ライフン)
1982年 滋賀県
正徳6年6月12日夕方、大津に雷が落ちた。その家の中に麝香の臍のような物があって良い香がした。ある人が言うには、それは雷糞と言って薬種として効能があるといい、よくあることだそうだ。雷が落ちたところには、必ず何かがおちているという。

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カミナリ,ホゾ
1921年 滋賀県
享保2年6月に江州大津の民家に落雷したが、そのとき麝香の臍のようなものがあって香りがよく、雷糞として薬に用いた。
類似事例

ヘキレキフ,ライカン,テングノツメ
1974年 徳島県
阿波国津田山では雷が墜ちた場所に数々の異物が落ちている。その中の一つは長さ3寸ほどの三味線のばちに似たもので、色は紫黒で石よりも硬いという。また他には輪のようになっているものがあり、これは雷環と呼ばれる。
類似事例

カミナリ
1966年 静岡県
雷は地の底にいるナマズか猫のようなもの。雷除けには、縁側に線香を立て、念仏や「クワバラクワバラ」を唱える。雷の落ちた木を雷木と言い、焚き物にしない。
類似事例

(カミナリノドク)
1980年 京都府
安永の頃、雷がなっていたので耕作人が、畑の側にある小屋に避難していたところ、雷が小屋に落ちてほとんど死んでしまった。ただ中に2人ほど生きていた者がいたが、2ヶ月ほど後、急に病を得て死んでしまったという。これは雷の毒が発したと考えられた。
類似事例

オニ
1978年
天明3年6月9日から怪しい天気が続き、7月6日から一晩中砂が降り雷が鳴り続けた。宝永の富士の噴火に似ていたので人々が怪しんでいると午の時過ぎに急に暗くなり長い雷がなり山が鳴動して生臭いにおいが漂った。その後も砂が降り続けた。
類似事例

カミナリ,カミナリサマノスガタノアト
1999年 栃木県
激しく雷がなっていた日に、雷が家の庭に落ちた。見に行ってみると、木がひび割れていて、そのすぐ側には太鼓を背負った雷様の姿がくっきりと残っていたそうである。
類似事例

ライコウボク
1974年 大阪府
ある年、安治川に雷が多く墜ちた時があった。その後、泥土の上に石に似て石ではなく、こぶし大のものが落ちていた。これは雷公墨と呼ばれるものである。
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イントク
1980年 岡山県
備中国倉敷あたりに住む老農夫が、ある日投身自殺を図った女を助けた。そして雷雨が激しかった或る夜、彼は仏壇の前で念仏していると、しきりに門の戸を叩く音が聞こえてくる。よく聞くと先の女の声がする。何事かと思い、急いで門の戸に向かった時に仏壇に落雷した。これは女を助けた陰徳のお蔭だという。
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ライフ,ライジン,ライカン,ライサン,ライボク
1973年
雷が墜ちた土地には、雷斧・雷碪・雷環・雷鑽・雷墨などの霹靂碪と思われものが落ちている。これはみな形が違うが同じものである。
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カミナリノドク,キ
1974年
安永の頃、雷雨をさける為に人々が小屋に入ったところ、そこに雷が落ちた。数人は即死したが気絶しただけの者もいた。しかし2ヶ月程して急に病気になりその人達も死んだ。
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カミナリ
1965年 宮崎県
雷の落ちた木は、落ちてまた上る。雷がかじった爪痕があるという。
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カミナリ
1975年 愛知県
敏達天皇の御時。尾張の農夫が夏の頃、田に水を引いていると、空が曇り雷雨になった。農夫が木陰にいると雷が落ちた。その形は小児のようであった。農夫が打ち殺そうとすると雷は命を乞い、汝のために異なる子を産ませようといった。ほどなく農夫の妻が懐妊した。生まれた子は怪力で、元興寺の鬼を殺した。小児は僧になり、道場法師と名乗ったという。
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カミナリ,タマ,バケル
1977年 京都府
嵯峨野の人家の近くに雷が落ちたが、耳の悪い老人がそれほど音に驚かず盥を落ちたところに被せた。暫く動いていたがやがて止まったので開けて見ると水晶のような玉になっており、中で火が燃えていた。その後玉は雷がなるたびに軽くなっていった。
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ハイ
2000年 香川県
正月15日前後の小正月に「神送り」として、正月飾り等を氏神で焼き、その灰を家の周囲に撒くと雷が落ちない。
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カミナリ
1932年 奈良県
ある日、興福寺の金堂で雨宿りをしていると、雷が堂の前に落ちた。すると猫の子のような形をした雷が天から落ちてきた。その雷はあっという間に天に登った。
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テング
1944年 山形県
秋の夜もしんしんと更けわたる頃、どこからか雷のような音が聞えた。天気もよくて月さえ出ているのに、ばらばらと激しく雨の降るお供聞えた。雨だれが落ちるのも見えたが、地面は少しも濡れていない。天狗の悪戯に違いないとという。
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キカズドウロクジンサマ
1987年 長野県
長久保の町外れにある道祖神。魔物や疫病が入りこまないようにしてくれる神様で,2月8日におはぎを供えてあんこをお顔に塗ると良縁が得られると信じられた。孫の耳が聞こえないのに悩んだおじいさんが毎日道祖神様にお参りしていたが,100日にもなろうかという天気のよい日,孫とお参りを済ませて帰ろうとすると南の空が俄かに曇り,雷が落ちた。孫を助け起こすと「でっけえ雷の音でおっかねえ」と言ったのでおじいさんは喜び,お礼として,家宝にしているお椀の底に穴を開け紐を通して差し上げた。以後,耳の病気にご利益があると信じられ,「きかずどうろくじん」と呼ばれた。
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ライジン
1921年 香川県
高松では雷が鳴ると雷さん圓座へ行け、圓座の婆々の臍をとれ、というそうだ。
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カミナリ
1934年 静岡県
ふたりの女が温泉に来たとき、忽然と雷が現れ浴室に入ってきた。雷は美しい女の方を押し倒し、むりやり臍を取ってしまった。美しいほうの女が文句を言うと、雷は、「もうひとりの臍は美しくないからまずい」或いは「あの女の臍は水気が無くてうまくない」と言って、そのまま天に上ってしまった。
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カミナリ
1921年 大阪府
初夏の頃、大雷鳴があって、植えて間もない田に落ちた。1坪くらいの稲が焦げたが、後には他の稲よりもよく育った。老人は雷は猫のような獣に違いないと信じている。
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