オオカゼノキザシ 1956年 宮城県 雲が北西の方角に疾駆するとき、日没に空が悉く黄色に見える時、海水が濁って泡立つようなとき、犬や猫が青草を噛むとき、たけのこの多い年、トウキビの根が高く張る年など。
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カンテンノキザシ 1956年 宮城県 太陽が赤みを帯びて日の出、日の入りするとき。日中に星が見える時。月の出が赤みを帯びている時。梅の花が上向きに咲く時。正月中に巳午の日が三度ある年などは日照りになるという。
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ユキ 1956年 宮城県 雪の多い年は虫害が多い、あわびの豊作などの俗信がある。また寒中に雨や雪の少ない年は日照りになるという。
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ウメ,マンサク,スギノハナド(ショクブツニカンスルゾクシン) 1956年 宮城県 梅の実が多く落ちると多雨。万作の花が下向きに咲く年は多雨、あるいは豊作、上向きに咲く年は日照り。杉の葉が多く落ちる年は豊年。桐の花が多い年はイカが大漁。野竹に鉄砲型の虫がつけば戦争が起こる。藤の花のある家には病人が続く、など。
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サクダメシ 1964年 福島県 深谷の某の屋敷の井戸に、水が2.4メートルたまっていれば豊作。不作の年は前年の秋の彼岸から水がぐっと減る。さくみこぶしの木に白い花がにぎやかに咲くとき、まんさくの花の覆い年は作がよい。花が上向きのときは風が強く、下向きのときは雨が降る。正月14日、かきたれ(年なわの飾りに下げる紙)の紙の上に節分の豆をとっておいて1月1粒として12粒のせ燃やしてみる。白く燃えた月は天気がよい。半夏土用に天気がよければ作がよい。八十八夜に天気がよければ苗ははずれない。冬至や寒に小川でえびがすくえるような陽気のときは作が悪い。寒九の雨は作がよい。はのきの花がよさよさ下がる年は作がよい。秋にやまがの花が咲くと洪水がある。
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(テンキニカンスルゾクシン) 1964年 福島県 甲子の日、雨が降ると雨が多い。28日の日天気が悪いとそれ以降も天気が悪い。
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ユキ 1956年 宮城県 種籾に三回くらい雪がかかる年、三月の節句に小原山に雪が三こごりある年、三月に木の股が裂けるくらい雪が降る年は、作が良いといわれる。
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ユキオンナ 1956年 旧正元日に雪女が来て、正月最後の卯の日に去るという。雪女のいる間、その年の稲は1日33石の割合で稲の花が萎えるので、卯の日の遅い年は作が悪いといわれている。
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(ゾクシン) 1939年 和歌山県 旧正月元日と小正月に、畔豆の茎を焚いてその火を取り、1月から12月まで置いて1年の天候を占う。白く砕けずに置けるとその月は天気がよく風もない。黒くなると雨が多く、砕けると風があり、中黒の時は雨があまりないと判断するといわれている。
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ホシ 1974年 午十月二十九日夜、星が多く飛んで雪が降るようであった。十一月三日の夜にも前ほど多くはないが星が飛んだ。飛ぶものは凶事の前兆であり、十二月には関東で疫病が流行した。
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ガンジツ,ハツウマナド(ニチジニカンスルゾクシン) 1956年 宮城県 元日に吉事があればその年は吉だという。また、初午が早い年は大火があるという。うるう年には猫も杓子も子を産むという。旧暦の正月十四日の夜、月に映る影法師が薄ければその人は年内に死ぬなどの俗信がある。
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シメナワ 1964年 福島県 正月のしめなわでを7つよって継ぎ足すとき、なわの尻が下を向いたときは雨、上向きは晴れ。しめなわの元のほうから1月、2月と数え、1年の天候も占う。
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(ゾクシン) 1939年 和歌山県 旧正月1日が晴天なら早稲が、2日が晴天なら中稲が、3日が晴天なら晩生が豊作だと占うといわれている。
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マンセイノハ 1980年 神無月(10月)のころ、野外を歩いていると蔓菁(カブラ)の葉が例年よりも大きかった。同行していた不破翁がいうには、今年は大雪になるという。すると実際に大雪となった。
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ヤマノカミサン 1978年 広島県 正月二十日は山の神さんが木を数える日なので、山へ行くと木に間違われてその年のうちに死ぬ。だから山へ入ってはいけない。
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ショウガツノカミ,トシトリノカミサマ 1985年 福島県 2月8日は去年の12月8日に来た正月の神(年取りの神様)が帰っていく日である。昔はこの日には神が頭をとかすから朝早く外には出てはいけない、外に出ると身体が悪くなるといった。
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(テンキニカンスルゾクシン) 1964年 福島県 なべのつるが熱くなるとき、鳥が水浴びするとき、ねこが顔を洗うときは天気が悪くなる。岩ツバメがくると雪が降らなくなる。はとが鳴くと天気がよくなる。星が遠く見えるときはよい天気が続くが、多く見えるときは天気が変わる。風が川へ吹き込むと天気が変わる。たつみ風(東南からの風)が吹くと暴風雨になる。北雲で照れば100日照る。雲が南へ返せば寒くなる。月が出るとき・太陽の沈むときにかさをかぶると雨になる。雲の輪のなかに星が1つあれば翌日は雨、2つなら2日目、または2日以内に雨が降る。夜の雷と地震、あるいはかまの底のすすに火がついたり消えたりする「きつねの嫁入り」は雨になる前兆、ぶよが出ると天気が変わるともいう。
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ベニユキ,ベニアメ 1976年 新潟県 越後の高田で文化6年冬、越後の高田辺りに紅色の雪が降った。建武年9年正月にも紅雨が降ったとある。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 年中行事に関する俗信。冬至にカボチャを食べると、金に困らないという。トンドで書き初めを燃やし、高く上ると字が上手になるといわれている。残り火で正月の餅を焼いて食べると、病気をしないといわれている。彼岸の中日には雨は降らないといわれているが、もし降ったらその雨だれをとっておく。これを子供の病気に飲ませると治るといわれている。
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ウマノヒ 1956年 宮城県 一月の午の日が二月の午の日より遅いと、桑の出来がよく、その反対に早いと桑が不足する。
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