コックリサマ 1974年 埼玉県 日本の民間で行われていた占の一種で「こっくりさま」というのがある。竹や割りばし等を三つ又に開いて立て、その上にお盆などをふせて三人がその周囲に座り、各自が右手の指で各棒の接したあたりのお盆の面を軽く押さえ、こっくりさまを呼んで質問する。
類似事例 |
|
コックリサン 1975年 福島県 3本の棒を結んで上に盆などを乗せ、部屋を暗くして3人でそれをつかむと、やがてお盆が動く。「オノリニナッタノナラオネガイシマス」といって尋ねごとをする。「○○であったらヒトアシ、××であったらフタアシ、△△であったらミアシおねがいします」というふうに質問すると、棒がカタカタと動く、その本数でお告げをする。
類似事例 |
|
コイシ,サイセン 1956年 宮城県 鳥居の上、あるいは石像の上に小石を乗せたり、境内の池に賽銭を紙にのせて、願い事の成否や吉凶を占うという。また社殿や仁王像などに口で紙つぶてをうちつけたり、格子に左手で紙を結ぶなどの形式もある。
類似事例 |
|
コトダマ 1981年 節分や除夜の時に、果樹がある家では、1人が樹上に登り、もう1人が斧を持って木に向かう。その木に向かって、「来年よく実がなるか、ならないか」と言うと、樹上の人は「なりましょう」と答える。すると来年よく実がなるという。
類似事例 |
|
サンポウ 1956年 宮城県 神社や諸派神道などで、縁談や事業などの吉凶について、大吉・小吉・大凶・凶などと書いた小さい封書を三宝にのせ、その上を神官が大麻または榊の枝で軽く撫でて、それに付着した封書の内容で吉凶を占うという。
類似事例 |
|
ヒザサスリ 1984年 「膝摩り」と言って、丑三つ時に灯りを消した8畳間で4隅に4人が座り、同時に真中に出てくる。出会ったところで膝詰にすわり、順に隣の名前を呼びながら手を相手の膝に置く。すると、数が1人増えている。
類似事例 |
|
ウンメイノカミサマ,ヤマノカミ 1941年 秋田県 人が生まれるときは、山の中のお宮で、真夜中に神様が人の運命を決める。竹3本の運と言われた男の子は竹細工屋に、塩3升の運と言われた女の子は大家の嫁になった。
類似事例 |
|
ジゾウサマ 1969年 福島県 大正初年ころ、7~13歳の子らが集まり、1人に南天と笹葉を持たせ、目隠しして座らせる。皆で周りを取り囲み唱え言を繰り返すと地蔵様が憑く。地蔵様には何を聞いても良い。ある時答えを聞いて笑ったところ暴れだし、大人が集まって竹箒を枕に寝かせたら元に戻った。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1996年 山梨県 吉凶・縁起に関する俗信一束。
類似事例 |
|
ジゾウ 1964年 福島県 若い衆が集まってひとりに南天の葉を持たせ、中に座らせて人々がそれをとりまき、地蔵様、地蔵様、と呼んで祈る。すると南天の葉がかさかさと動いて地蔵が出て、どこの地蔵かと聞くとどこそこの地蔵だと答えるという。
類似事例 |
|
コックリサン,キツネ 1968年 群馬県 昔はコックリさん呼びをした。コックリサンとは白狐のこと。乗り移らせて尋ね人や失せ物探しをした。榛名町の御嶽行者のオガミサさんを呼び、占ってもらう人とオガミヤさんと輪になって座り、庭に面した戸を開けておく。輪の真ん中に50音を書いて神棚に上げて拝んだ半紙を敷き、その上に箸を結わえて作った三脚をおく。拝んでいると誰かにコックリさんが乗り移り、三脚の箸で字を指すので、それを呼んで判ずる。
類似事例 |
|
ミシラヌコゾウ 1962年 山梨県 あるとき、用竹で庚申講をしていると、見知らぬ小僧が仲間に入れてくれとやってきたので仲間に入れた。その小僧が山くずれがくるといい、皆逃げた。すると山くずれがきて山はやられた。そのようなことがあってから、見知らぬ人でも仲間に入れることになった。
類似事例 |
|
フタゴ 1939年 三重県 双子が生まれると、男が鍋取りを首にかけて、シャモジを持ち、火吹竹と火箸を腰に差して、屋根の上に上ってシャモジで招きながら大声で披露して、「見にござれ」と三回繰り返したという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1938年 盆棚の上に載せるござは、周りにおりひげのついたものを使う。一般に、仏様はこれにつかまってござの上に上ると信じられているという。
類似事例 |
|
ジゾウ 1976年 福島県 夜になると地蔵遊びが行われる。素直な子を選び、目を瞑らせ南天の葉か小枝を握らせる。周りで14、5人が囃し言葉を繰り返し唱えると、地蔵が憑いて体を震わせる。そして南天を震わせると周りの子が質問をする。
類似事例 |
|
イナリコウ,イナリサマ 1977年 神奈川県 稲荷講の日に箸を3本組み立てた上にオハチの蓋をのせて唱えごとをすると、蓋が動き出し、稲荷さまがくるという。
類似事例 |
|
コックリ 1922年 愛知県 管孤に類したもので、狐狗里(コックリ)というのがある。孤狗里は竹三本を組みたてて白布で覆い、呪文をして「コックリサン、コックリサン」と要求すれば効験があるという。金や物品の融通を容易にするという。御幣担者に多い。
類似事例 |
|
キセン 1979年 箕仙という物を召し降ろして、事の吉凶を占う。
類似事例 |
|
マモノ 1968年 佐賀県 甕棺になる前の棺桶だった時代には、節を抜いた竹を棺桶に挿しておいて埋めた。翌日の朝主人が出かけていき、魔物が入っていないかどうか、竹を耳に当てて確かめたという。
類似事例 |
|
コックリサン,キツネ 1984年 群馬県 鏡を使った占い遊び。一人がいろはを書いた紙の上50㎝ほどの所に、鏡を、鏡面を下にして持ち、もう一人が目隠しをして箸を1本持つ。いろはの字を箸で突いて質問者に答える。質問者が初めに「三河の国の豊川稲荷大明神、ご用がありますからすぐ来てください」と言って神を呼び出すと、鏡に狐の姿が映るが、見ようとすると消えてしまうという。
類似事例 |
|