ヒノタマ,ヒトダマ 1988年 群馬県 「火の玉」・「人玉」も昔はよく出た。人が死ぬ前日などによく飛んでいて、フワフワ舞いながら寺の裏の方へおりていく。よく見る人とまったく見ない人がいて、成人前にみなければ一生みないともいう。
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カイハカ 1953年 石川県 幽霊出現の噂が耐えない墓石がある。石の表面の模様が人型大の奇妙な姿をしており、遠目で見ればまるで幽霊が出たように見え、雨の日には一層凄みを増す。現世に未練のある墓主の死霊が未だ留まっているのが原因だといわれている。
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ヌリカベ,タヌキ 1986年 大分県 歩いていると突然目の前が見えなくなるのは,狸が金玉を広げて目隠しをしているからで,塗り壁にあったときはその場にしゃがんで煙草に火をつけると見えるようになる。
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キツネ 1972年 千葉県 茂原に出る途中の小さな道でよく狐に化かされる。そういう時は窪んでいるところが高く見える。化かされていると気付いたら、煙草を吸うと狐は逃げると言う。
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カエルイシ,セッショウセキ 1975年 大阪府 摂津国東生郡林寺村の民家の裏にあり、この石の上に鳥や虫がとまれば、石の上の部分が割れて口を開くように鳥虫を落とし込み、また元のように戻る。その様子はまるで蛙のようである事から蛙石と呼ばれる。また、殺生石ともいう。
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ジャコツセキ 1970年 静岡県 長さ8尺、白色で白骨がさらされたように見える蛇骨石という石がある。
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オオヒトノテノアト 1927年 山口県 大人の捨石があり、その石には大人の手の跡がついてるという。
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イシ 1967年 福島県 薬師堂の内に独鈷の形をしている石があり、よく化けたと言われている。今は残っていないそうである。
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バケイシ 1995年 山形県 さびしい沢にあった石は、夜通ると女かぶりした人が座っているように見えたり、いろいろなものに見えるので、化け石と呼ばれていた。
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ヘビ 1993年 岐阜県 昔、男が蛇石に座って煙草をふかしていると、蛇が出てきて男をじっと見つめる。男はキセルのヤニを蛇に食らわせる。後に男は突然死に、人々は蛇をからかった祟りだとして、石に近づかなくなった。
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オニビ 1979年 火のように見えて火ではない。我が家の老僕はこれを鬼と信じないため、酔いにまかせて打ち落とした事がある。
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フスマ 1956年 野衾に同じ。夕方や夜に、歩いていく前面に壁のように立ちふさがり、上下左右ともに果てがない。道端で気をおちつけて煙草をのんでいると消えるという。佐渡では単にフスマという。
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ヒトトリイシ 1967年 福島県 高さ2,3メートル余り、円周20メートル近いというほどの石がある。これは毒石で、道行く人がこの毒にあたって死んだことがあるという。
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ノブスマ 1956年 夕方や夜に、歩いていく前面に壁のように立ちふさがり、上下左右ともに果てがない。道端で気をおちつけて煙草をのんでいると消えるという。東京などではムササビかコウモリの仕業といわれ、ふわりと来て人の目や口をふさぐといわれた。
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ヨウゴウイシ 1956年 宮城県 塩釜神社の東南、七曲坂の下にあり、神の姿が映るという光沢のある石。高さ8尺、幅3尺。
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カネダマ 1996年 神奈川県 昔はカネ玉せというのがあったらしい。それが家に落ちると金運がよくなる。色は真っ赤である。そういうのを見る人はあまりいない。
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ツガルシャリ 1976年 青森県 今辺地の海岸に奇石がある。大きなものは拳くらいで、白色に薄赤い色を帯びている。小さいものは豆粒のようで、白色で光がある。これを津軽舎利と名付け宝塔に納め、頂礼恭礼すればまれに増えることがあるという。
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(ゾクシン) 1974年 滋賀県 囲炉裏で松の木をくすぶらせると、この煙で福の神が降りてくるといわれている。
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リュウトウ 1991年 山形県 龍燈といって、古い松の樹が夜ボーッと光ることがある。発光する理由は不明だが、近寄ると消え、離れるとまた光りだす。時として龍のような形になることもある。
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ヤマンバ,ヒカルイシ 1974年 高知県 石灰石の切り立つ所には、光る石があり、それを目にした船乗りがいる。おそらく石灰石が光っていたのだろう。
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