エビスサン,オト 1983年 香川県 昔、村の人が八幡さまの下でツンツンポンポンという音を聞いた。何だろうかと思って行くと、どこからかエビスサンが流れて来ていたので、拾い上げてお祀りした。
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ジゾウノタタリ 1970年 滋賀県 ある旅人が椿坂集落の地蔵を盗んで売ったら祟りで酷い腹痛に悩まされ、返したら治まった。1965年前後のこと。
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キンノタマ 1989年 山梨県 7年か10年前に金の玉が盗まれたが、盗んで持って下りた人が持っていられなくて返してきた。
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オーサキ 1995年 埼玉県 オーサキはお蚕さんをいいものととりかえたり、主人を罵った人に腹痛や頭痛をおこしたりする。
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(タタリ) 1985年 愛媛県 神社の前の浜の石を持ち帰ったら頭痛・腹痛に悩まされたので、返したら治った。
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ゴンゲンヤマノキ,(ゾクシン) 1963年 愛媛県 権現山の木を切ると腹痛を起こすといわれている。木に祟られたときは、法人(祈祷師のこと)に頼んで拝んでもらうと、治るといわれている。
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タメトモサマ 1933年 神奈川県 昔、漁師が置きに出てから帰ろうとしたとき、海中から漁師の名を呼ぶ声がした。網を入れると、古い木像がかかった。鑑定してもらったら為朝様だとわかったので、祠を造って祀った。
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ナニカ 1940年 大分県 海岸のへりには小さな洞穴があって、そこには何かが居る。それは犬・火の玉・17、8歳の女などに化ける。女は漁師に船に乗せてくれとか、便所を貸してくれなどと頼む。船が洞穴に近づくと女は海に飛び込み、夜、漁師がなかなか帰って来ないので家人が迎えに行くとポーっとしており、それから2・3年病んで死んだという。また老人が、何かとは狸だろうというと、たちまち腹痛が起こった。
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リョウシ 1956年 宮城県 漁師がお産のあった家に上がると、不漁になるという。
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キツネ 1972年 千葉県 婚礼の帰り、祝い物をもって馬頭観音の前を通りかかったら、きれいな娘が声を掛けてきて同道した。歩いていると、祝い物をパッと盗んで消えた。狐は物を盗むとき、化けて一緒に歩いて盗む。
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チカラモチノオンナ,オオグモ 1965年 高知県 漁師(※原文ママ。あるいは猟師か?)が道を歩いていると、力持ちの女が出て来て脅した。漁師が鉄砲で女を撃つと、正体は大蜘蛛だった。
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イケノヌシ,(ダイジャ) 1987年 山口県 池の主が娘に化けて、対岸の蛇の池へ、漁師に頼んで渡してもらった。お礼に「一度だけ網を落とせ」と言った。あまりに大漁だったので、漁師が二回目を入れてみたが、蛇などが入っていて、魚は一匹もいなかった。
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キツネ 1990年 福島県 狐は宴会のお土産を盗む。
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サカキ 1939年 京都府 安養寺の榊は伐りとったものが必ず腹痛になるという俗信がある。明治維新のころ、血気盛んな男がこの樹に鎌を打ち込むと。伐り口から血のようなものが流れ、叫び声が聞こえて男は腹痛で倒れた。
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リュウジン 1974年 宮崎県 日州飫肥領の井津という場所に児島という島があり、昔から弁財天があり、中頃より虚空蔵を安置していた。昔は地続きであったが大風雨によって道路が切れて離島となったので、土地の漁師が漁場を失い困っていた。ある日漁師が禅宗の寺へ行き、和尚に相談すると、和尚は漁師の事を思いやって一書を与えた。漁師がその書を石に括って海に投じたところ、その夜に風雨震動著しく、翌朝見ると陸続きになっていたという。その書は偈であり、虚空蔵をたたえていた。
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キツネ 1973年 岩手県 狐は人を噛まないが、持ち物を盗むという。
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ヤハタサンノシシ 1957年 山梨県 八幡さんの獅子を盗まれたことがある。これを盗んだ家では病気などの災難が続いた。易を見てもらって判明した。それで皆で狛犬を取りに言ったが馬でも引くことが出来ない。それを人が背負うと軽かったという。
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マツ 1939年 京都府 大松を伐って持ち帰ろうとすると腹痛が起こり、誰もこの松を伐ることができなかった。
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ウサギ 1976年 鹿児島県 隅州桜島の人は、兎を食べると腹痛を起こす。
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キツネ 1990年 長野県 話者の父親が山に馬を放しに行った。ところが捕まえようとしても捕まえられなかった。捕まえて引いていくと、馬が腹痛を起こして、寝てもだえた。きつねが憑いているに違いないと考えて、追い出すお祓いをしたところ、馬の腹痛は治って草を食べるようになったという。
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タヌキ,キツネ,ヘビ 1993年 香川県 狸や狐、蛇をつかせて人を呪うことを、「おこす」と言う。人に憑かせて苦しめ、その後退かせる力がないと、おこした方が患う。おこす方は、恨みがあればよく、修行はいらない。
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