コエ 1953年 宮崎県 山村の豪家に住む老人は、若いころに盗っ人に託された縞の財布に入った三千円を自分のものにした。盗っ人は死刑になり、十三回忌の時から財布に祟られる夢に苦しみ、家族もすべて失ってしまった。
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ユメミコゾウ,ユメ 1937年 ある小僧が正月早々よい夢を見たと嬉しがっていて、主人にそれを話すように言われても話さなかったので追い出されてしまった。それから段々運が向いて、夢の通り万福長者になった。
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メナシコオロギ,ボウレイ 1923年 青森県 ある長者が弟の按摩に眼が治る薬をやると偽り姉を奉公に出させた。嘘に気づいた弟が長者に切りかかったが殺され井戸に投げ込まれた。姉は長者を殺し自害して果てた。長者の家が滅びた後、井戸から目の無い目無し?(こおろぎ)が生まれた。弟按摩の亡魂だという。
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タヌキ 1971年 鳥取県 悪さをする狸がつかまり殺されそうになったのをお爺さんが救う。その恩返しとして、狸は金の茶釜に化け、お爺さんはそれを売って大金持ちになる。
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ヨウカイ 1997年 山形県 大金持ちにしてもらう約束で妖怪を同居させた男がいた。それで男は大成功したが、約束を反故にして妖怪を追い出しにかかった。怒った妖怪は男から幸運を取り上げ、男は貧乏になり、家も妖怪のものになってしまった。
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オニ 1966年 山形県 鬼の博打の金を地蔵の助けで手に入れた人のことを知ったある爺が、真似をして自分も金を手に入れようとしたが、途中で笑ってしまって鬼に気づかれ、殺されんばかりにいじめられ、命からがら泣きながら帰っていったという。
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コジキボウズ 1942年 奈良県 ある年の大晦日に、善良な老夫婦の家に1人の乞食坊主がやってきて、1夜の宿をこう。老夫婦は親切に泊める。元旦になって起こしに行くと、その人は黄金になっていた。その翌年の大晦日、隣の欲の深い爺婆が、旅の僧を無理に引き留めて泊まらせ、死なせてしまう。
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イエノカイイ 1940年 某家の先祖は僧侶の妾になり財産を我が物にして大金持ちになったが、今も成人する頃になると皆肺病で死んでしまい、稀に成人しても肌は蛇の鱗のようになっている。某村の某家は、昔薬売りを裏山で殺して金を奪ってから大金持ちになったが近頃は衰えてきている。
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チャガマフチ 1956年 宮城県 姥懐川の岸に住む長者の召使が、宝物である金の茶釜を洗おうとして過って渕に落とす。それを拾おうとして召使も渕に沈んで死ぬ。長者は没落する。
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ヘビ 1974年 東京都 吝嗇な男が死の間際、貯めた金が惜しいので仏前にその金を供えてくれと頼んだ。臨終に近づいて、枕元に置いていた帯が蛇になった。また、男の死後、男の帯は蛇になり、男の腰に巻き付いていた。
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(シノヨチョウ) 1935年 鹿児島県 非常に可愛がってくれた爺さんが病気で寝ていた。ある晩、家の前で爺さんにあったので、来るはずがないと思い、友達の家に逃げた。ちょうどその時間爺さんが死んだ。
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シロギツネ 1976年 長崎県 肥前島原の弓術の名人の夢に狐が白髪の翁になり現れ、明日国主の前で御覧の狩がある。その時助けて欲しいと語った。当日獣を助けず射殺した。酒宴の席で夢の事を語ると、国主はひどく悲しんだ。弓術の名人はその後貧窮して子孫は絶えた。
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ユメ 1914年 大阪府 美人で仲の良い姉妹がいた。ある日、互いの昨夜の夢の話になり、姉は太陽が昇る夢を見たと言い、妹は月が西山に没する夢を見たと言った。すると姉は、逆夢といって良い夢を見ると実際は悪いことがあるだろうと言い、妹は反対に正夢として悪いことがあるだろうと、共に悲観した。そこで夢の交換をしたところ、妹は出世したが、姉は一生不遇だった。
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(ユウレイ),(ゾクシン) 1942年 富山県 お金を貯めて死ぬと化けてくる。
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ユメカイチョウジャ 1968年 愛媛県 三弥という商人が友人と商いに行き、途中で昼寝した。三弥が目を覚ますと、友人の鼻の中に熊蜂が出入りして、下の谷へ飛んでいった。男は下の谷で黄金が出る夢を見ており、三弥はその夢を5両で買って金を掘り、金持ちになった。ある日殿様が来て、天井のガラス張りの中の金魚を見て訪ねたが、三弥が足で指したので、処刑されたという。
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リュウグウ,ハギワラ 1936年 長崎県 いつのころか、長者原に夫婦がいて、長い間龍宮を信仰していた。あるとき龍宮に招かれ、龍王からはぎわらをもらった。そのはぎわらを先達にすると海が割れ、即座に家に帰り着いた。家に着き、はぎわらの天窓をなでて居宅と四方四万の蔵がほしいというとそのとおりになった。また、夫婦ともに28歳になりたいという願いも叶った。しかし、はぎわらを龍宮に返すと全てを失ってしまったという。
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オニ 1939年 長崎県 よいお爺さんが鬼の住処から宝物を持ち帰ったのを聞いた悪いお爺さんはがこれを真似るが、鬼につかまって食われてしまった。
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キンノタマゴ 1979年 鳥取県 牛と交換で金の卵を産む雄鶏を手に入れていた男が、さらに欲をだしてさらに一匹金の卵を産む雄鶏をもらうためあらたに牛を買ったところ、夢枕に観音さまがあらわれ、ここまで欲の皮がはっては先が見えた、と言った。目を覚ますと金の卵は瀬戸物になってしまった。
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ユメ,ハチ 1937年 山梨県 昼寝をしていると鼻の穴から小さな蜂が飛び出し、飛び去ったのを他の一方の男が見ていた。眠ったほうの男は夢を頼りに黄金の壷ひとつを掘り出して大金持ちになる。その後また2人で出かけていって、2人とも大変な万々長者になったという。
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タタリ 1981年 和歌山県 僧屋敷に寺があったとき、そこの和尚が即身仏になろうと絶食して鐘を鳴らしていたら、土地の人が殺して財産を奪った。その祟りで病気が流行った。
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