ハチ 1931年 山梨県 茂衛門と八右衛門という二人の百姓が六部になって旅をしていた。茂衛門が昼寝をしていると、鼻から蜂が出てきた。そのとき、茂衛門は金を掘り当てる夢を見ており、気になった八右衛門が蜂の見ていたあたりを掘ると金の入った壺が2つ出てきた。その後、茂衛門は5つの壺を掘り当て、共に大金持ちになったという。
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ユメカイチョウジャ 1968年 愛媛県 三弥という商人が友人と商いに行き、途中で昼寝した。三弥が目を覚ますと、友人の鼻の中に熊蜂が出入りして、下の谷へ飛んでいった。男は下の谷で黄金が出る夢を見ており、三弥はその夢を5両で買って金を掘り、金持ちになった。ある日殿様が来て、天井のガラス張りの中の金魚を見て訪ねたが、三弥が足で指したので、処刑されたという。
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ダンブリチョウジャ 2005年 秋田県 昔々,奥州のまた奥の郡にだんぶり長者という大金持ちがいた。だんぶりとは奥州の言葉で蜻蛉のことである。若い頃は正直でよく働く只の百姓だったが,ある日昼寝をしていると山の下から蜻蛉が一匹,何度も飛んできては男の周りを飛び回った。女房が不思議に思っていると男が目を覚まし,今うまい酒を飲んだという。二人で山に行ってみると酒の泉があり,山からは黄金が出てきた。そのため忽ち大金持ちになった。
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オウゴン,ヒノタマ 1950年 長野県 ある男が、夢で黄金の在り処を見た。行ってみると見たままの場所があるので喜び、村人に話した。村人がこっそりその場所を掘ると、土中の黄金は火の玉となって飛び去った。男が行った時には黄金は無く、がっかりして帰ったが、座敷に黄金が飛んできていた。
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ユメ 1973年 新潟県 昔、春に男2人が山に入り休んでいた。寝ていた男の鼻から蜂が出てきて佐渡の方へ飛んでいった。暫くすると蜂が戻ってきて男の鼻へ入った。男は夢で佐渡のある寺の椿の下に甕が埋まっている夢を見たといった。寺に行くと甕は実際にあった。
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ユメ,ハチ 1973年 新潟県 魂が蜂となって寝ていた男の鼻から出てきて遊びまわった。その様子を男は夢としてみた。
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(ユメノオツゲ) 1939年 岐阜県 高山市在住のとある家の祖先の伝説に以下のようなものがある。自分の耳から蜂が出て、杉の下に行って止まった。そのため、その場所が変だと思い、掘ってみると沢山の宝物が出てきて大金持ちになったという。
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ユメ,ハチ 1973年 新潟県 椿が咲く季節、あにとおじが山で休んでいるとおじの左の鼻の穴から蜂が飛び出し南に飛んでいった。暫くすると帰ってきて右の鼻の穴に入っておじは目を覚ました。おじは椿の下に甕が埋まっている夢を見たといった。探してみると実際に甕があった。
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マイゾウキン,コトリ 1941年 岐阜県 ある百姓は近くに伝説に出てくる埋蔵金が近くに実在すると確信して、何人かを集めて土地を掘り出したが、何も出なかった。そこで、一人の老人は自分が掘っていた穴から小鳥が出てきたことを思い出し、その小鳥こそ埋蔵金の化けた姿だったといった。
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ヘビ,ムカデ 1941年 愛媛県 ある爺が隣の爺の話を盗み聞きし、近くに金箱があると知り、それを掘り出しに行った。開けてみたら蛇や百足でいっぱいだったので、その爺が怒り出し、隣りの爺の家の屋根上から箱の中身を降り出したが、蛇や百足が金になった。
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ヒョットコ 1965年 岩手県 柴刈りに行った爺が見つけた穴の中に翁がおり、爺に醜い顔の童を与えた。その童の臍からは金の小粒が出て、家は栄えた。しかし、金を多く出そうと爺の妻が童の臍を強く突くと童は死んだ。悲しむ爺の夢枕に童が現れ、童の顔に似た面を作りカマドに飾れば繁栄すると言ったという。
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レイム 1930年 石川県 ある所に若い夫婦がおり、ある時女房の夢枕に神様が立ちお告げをした。女房は神様のお告げの通り家を出て山芋掘りをする男と一緒になった。飯が食えぬという男に小判を渡したら、男はこんなものなら山にたくさんあると言った。女房はそれを集めて長者になった。
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ユメミコゾウ,ユメ 1937年 ある小僧が正月早々よい夢を見たと嬉しがっていて、主人にそれを話すように言われても話さなかったので追い出されてしまった。それから段々運が向いて、夢の通り万福長者になった。
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ボウズヅカ,キンノチャガマ 1936年 京都府 坊主塚に埋められた金塊を掘り当てようとすると、金の鳥が飛び立って盲目になった。その一家も零落した。また埋まっているのは金の茶釜で、掘ろうとすると鳴るのだともいう。
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キンノタマゴ 1979年 鳥取県 牛と交換で金の卵を産む雄鶏を手に入れていた男が、さらに欲をだしてさらに一匹金の卵を産む雄鶏をもらうためあらたに牛を買ったところ、夢枕に観音さまがあらわれ、ここまで欲の皮がはっては先が見えた、と言った。目を覚ますと金の卵は瀬戸物になってしまった。
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ムゲンノカネ,ヒル 1935年 新潟県 慶長の頃に但馬生まれの某人が、佐渡の相川に来て金鉱を発見し裕福になったが、すぐに逼迫して大晦日には家に居られず、山に入って鉱穴に寝ていた。一方家では妻が牡丹餅を作ろうとして餅米を搗いている内に、ふと無間の鐘の事を思い出し、すり鉢を鐘に見立てて擂り粉木で撞いたところ、その家運も立ち直り、昼夜に千貫ずつ金塊を掘り出して長者になったという。但し一代限りだったという。無間の鐘を撞いた者の墓には7代の間蛭がいるといい、この男の墓にもいたという。
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レイム 1930年 石川県 貧しい老人の夫婦が住んでいた。ある夜、荷を積んだ馬が通りかかったが、夫婦はつかまえることができなかった。その夜夢に神様が現れ、馬には夫婦にやるために黄金を積んでいたのだと告げた。次の夜も馬は通りかかったが、またつかまえることができなかった。その夜も夢に神様が現れ、お前たちは言うことを聞かないから金はやらんと言った。
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アネサマ,ヒョウタン,キン 1953年 ある爺が鹿小屋を作ってシシボイをした。ある夜、ひどく騒ぐ音がする。爺が合いをとると、返事をする。さらに一層騒ぐので見ると向かいの山の峰に美しい姉様が立って、両脇に美しい瓢箪を抱いていた。姉様は向こうから「おひょうらんこ…」というので、爺が早く来ておぶされというと、姉様と瓢箪が背中におぶさったと思うとすぐ消えて、背に金の塊がのっていた。爺は長者になった。
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シンダヒトヲセオッタオンナ 2000年 山奥で「つりてぃこー」という女の声がした。貧乏な兄弟が声の正体を確かめることにした。まず兄が山に入ったが、怖くなって逃げてしまった。次に弟が山に入った。するときれいな女の人が現れた。女の人は背負っていた死体を弟に背負わせて逃げた。弟は死体を背負って家に帰り、布団に入って寝た。翌朝、死体は黄金の塊になっており、兄弟は金持ちになった。
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キツネ 1949年 福島県 一人の男が田圃を耕していると、きれいな女性が来て腹が痛いといって泊り込み、ついに夫婦となった。三人の女の子が出来た。あるとき、油断をして白い尻尾を見られて、悲しんで山に逃げ帰った。夫が小さい子を連れて乳を貰いに山にいき、家に帰るように懇願した。しかし、家には帰れないが、稲と鉏を田圃に置いておけば手伝いをしてあげようといった。そのとおりにすると、苗の植付けは終わっており、秋にはよく実って、男は金持ちになった。
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