タマシイ 1997年 奈良県 夏の暑い日、奥の座敷にいた祖母が家族を呼んだ。祖母が言うには、火の玉が飛んでいるのだという。けれども家族の者は誰も見ることができなかった。翌日、祖母の母親が死んだと言う知らせが来た。その火の玉は薄青い色で丸くて、ずううっと尾を引いて飛んでいたという。
類似事例 |
|
ヒノタマ,ムジナ 1977年 茨城県 厠の途中にある柿の木の下に、2つの赤い火の玉が転がっていた。近づくと消えてなくなった。両親に聞くとムジナが化けたのだろうと言われた。祖母も不動様の松の木に火の玉を見つけた。祖母もムジナが化けたと言っていた。
類似事例 |
|
タマシイ 1935年 話者が大祖母から聞いた話。夢に魂が出て、物に追いかけられてかえったという。
類似事例 |
|
キツネビ 1976年 山形県 大正七、八年頃の初夏、急用のため、暗くなってから祖母と出かけた。月もなく、田んぼの水明かりでやっと畦道がわかる程度であった。祖母が突然、狐火だと言うので、その指さす方向を見ると、東南方の山裾に、帯状に点々と光が明滅するのが見えた。
類似事例 |
|
カッパ 1982年 宮城県 1937年のこと。話者の祖母が友人と小泉川の河口近くに草刈りに行って、あまりに暑いので泳いでいたところ、祖母はカッパに引っ張られて溺れて死んだ。死体の肛門から内臓が抜かれていたという。
類似事例 |
|
アカイタイヨウ,アカイツキ 1982年 享保16年4月5日、日の光が丹のように赤かった。夜になると月も同じように赤かった。
類似事例 |
|
シタクナオシ 2002年 鹿児島県 林茂氏の祖母(江戸末期生まれ)の自宅はしばしば踊りの練習場所となった。祖母は支度直しを行わないと三味線の音がうるさくて眠ることができないといっていた。
類似事例 |
|
タヌキ,キツネ 1985年 愛媛県 筆者の母の墓に、祖母と子守と共に行く途中に子守が突然「向こうから火をつけていっぱい来る」と叫び、「タヌキに馬鹿された」といって坂を駆け降りた。確かに、行列のように灯がうごめいていた。祖母は若くして死んだ娘の魂が燃えたのだと死ぬまで言っていた。
類似事例 |
|
オシラサマ 1983年 岩手県 話者の祖母がオシラサマにとがめられて目が見えなくなった。
類似事例 |
|
カナシバリ,シンダソボ 1999年 栃木県 以前、金縛りにあった。死んだ祖母が出てきて、「こっちに来い」と言われた。
類似事例 |
|
サンノウサマノバチ 1978年 東京都 祖母が山王様の小祠の前で急に体調を崩し、やがて死んでしまった。死因を知ろうと孫がウカガイに祈祷してもらうと、祖母が知らずに山王様を蹴ってしまったからだという。そこで孫は山王様を祀り、小祠を設けて祖母の罪を詫びたという。
類似事例 |
|
ネコノタタリ,トガナシノカミ 1986年 愛媛県 用の山の某家に祀ってあるトガナシの神は昔はその家の祖母の実家で祀っていたが、その祖母が若いことにわずらってみてもらうと、科のない猫を殺したので祟っているといわれ、トガナシの神として祀ったという。祖母はお嫁に来たが実家のほうでは、次に嫁にさわってわずらってしまったために、実家から婚家に引き移した。
類似事例 |
|
ヤウイ・ビ,マーチャー・ピ 1931年 沖縄県 赤い火の玉のことで、吉といわれいてる。
類似事例 |
|
ウシノコクマイリ 1972年 滋賀県 祖母が、「うちの家の横の道を、夜中に白装束をして丑の刻参りによく通っていた」といっていた。
類似事例 |
|
シガツココノカニウミデシンダヨニン 1984年 新潟県 4月9日に海で死んだ4人を供養する行事が九日だおしで、しばらく絶えていたが昭和25年4月9日に大しけにあったことから再開された。
類似事例 |
|
ケ 1976年 慶安3年6月4日、長さ4,5寸の毛が降った。
類似事例 |
|
ヒノタマ 1986年 滋賀県 火の玉は人間の魂であり、イキダマも死んだ人の魂も火の玉となって浮遊するといわれている。火の玉は、その人の背丈ぐらいの高さを、尾を引いて飛ぶのだそうだ。
類似事例 |
|
オギヤアナキ 1941年 徳島県 祖母が栗を拾いにいった時、真っ赤なボウズゴが泣いていたという。
類似事例 |
|
キツネ 1998年 奈良県 祖母から聞いた話。柳の森ではキツネがきれいな衣装を着て踊るという。
類似事例 |
|
カゲ 1982年 宮城県 話者の祖母はガラスに人の影が映るのを見ることができた。映った人は翌日に死ぬという。
類似事例 |
|
キツネ 2003年 山梨県 秋、墓参りに行った人が、遠くから亡くなった祖母を見たが、墓に着いたら誰もいなかった。キツネに化されたと言われる。
類似事例 |
|