コテング 1954年 三重県 上野市射手八幡神社は以前宮坊で、仏性寺といった。裏山に小天狗がいて、一時宮坊の再興に努めたという。数々の記録に小天狗の名がある。
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テング 1918年 京都府 愛宕山には太郎坊という天狗がいる。もとは名僧として高雄山にこもり、行徳すぐれていたが染殿の後にまどって恋死して天狗になったという。
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コテング 1954年 三重県 那智坊を開山したのは小天狗である。国津神社の神体は第二天狗であるが、小天狗に遺業されたという。ある日天狗が村へ来て淵や岩を平たくしているとき、大きい杉の木に登って木を捻じったという伝説がある。
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テング,オオイラツコ 1976年 京都府 愛宕の太郎坊は宍戸三郎右衛門という人で、愛宕を信じ社を再興した人である。その人社号を太郎子(おおいらつこ)と付けた。俗に太郎坊という。天狗という意味を得る。また、愛宕の使者を猪とするのも宍戸の縁のためである。
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テング,アキバサンジャクボウ 1921年 徳島県 木登りばかりしている小僧がいつしか天狗になったという。ある夜小僧が師の僧の枕もとにたち、裏山に祠を建ててくれれば火難を防ぐといったので、僧は堂をつくり、秋葉神社を作った。
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(ゾクシン) 2002年 福島県 いわき市川中子の愛宕神社には、からす天狗の小絵馬が奉納されている。神通力によって願い事を叶えるためだという。
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テング 1960年 埼玉県 和田神社の裏に愛宕様があり、山の神が祭ってある。頂にある祠を信仰して通い詰めた郵便局長の息子は、旧二月十七日夜半に天狗に会ったという。太い足で頭は見えないくらいの大きさだったという。十七日にはお祭りがある。
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コテング 1954年 三重県 猪田村住吉神社は猪田神社とも称され、小天狗が建社したといわれ、戦前までは小天狗の絵馬がかかっていた。
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コテング 1954年 三重県 伊賀の西拓植には、樵が山から大木を川に流すとき、小天狗様に持ってもらって愛田神社を作ったと言われている。大木の長さは五十間もあったという。
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テング 1922年 茨城県 貉内という部落に長楽寺という寺がある。この寺に母孝行な小僧がいた。母が三島の祭礼を見物したいというと、小僧は私が連れて行くといい、目をつぶらせて背中へのせ、三島の祭礼に連れて行った。祭りを見物して1日遊んで小僧は母を背負って帰った。小僧は伏戸に入りすぐに寝たが、母が覗くと天狗が羽根を広げて眠っていた。母が驚くと小僧はどこかへ逃げ去った。小僧は愛宕山に入って天狗になったという。
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タロウボウ,ジロウボウ,ソウジョウボウ 1980年 愛宕山の太郎坊や比叡山の次郎坊、また鞍馬山の僧正坊などは、僧侶であった前世に慢心が深かったのでみな天狗になったという。
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テング,マホウ 1954年 島根県 高崎という所に古くから寺があった。その寺の中古の住持良賢坊は伊須那(いずな)の修行を行っていて天狗を使役した。
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テング 1954年 島根県 昔、高崎山にあったある寺の坊さんは、天狗をよく使い、入り用の物を持って来させるなどしていたという。後に、別の坊さんが寺に住むようになると、天狗はその坊さんを嫌ったため、坊さんは下山してしまった。以後は誰も寄りつかなくなり、寺は潰れてしまった。
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テングサン 1980年 新潟県 天狗山の由来については、天狗さんがいたずらをして困ったので、祠の中に祀り込んだところからきたと言う人もある。
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テング 1976年 和歌山県 日光神社に泊まっていた時、木を伐る音がした。そして、急に木の倒れる大音響がした。それで噂の通り天狗のいることを知ったという。
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テング 1995年 和歌山県 度重なる火災で仮の堂になっていた法燈寺に、杉の坊という旅の僧が泊まった。その僧に寺の建立を依頼したところ、杉の坊は天狗の大親分で、配下の天狗を引き連れて一晩で七堂伽藍を打ち建てたという。
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テング 1974年 和歌山県 ある雨の日、高野山の金剛三昧院の下人が住職を迎えに来たが雨具を持っていなかった。しかし雨に濡れないので住職が下人に正体を尋ねると、下人は門前の杉と楓に住む天狗であり、「住職の行跡が貴いので仕える。今から寺に火難はない」と言って飛び去った。
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テング,タカガミサマ 1989年 山梨県 奈良田に天狗森というところがある。明治23年に天狗森の木を売却することになり、中巨摩郡の小笠原の大衛門という人が買主となってこの木を伐採した所、その夜に火災が起こり、外良寺をはじめ13戸が焼失した。村人は天狗の祟りと恐れ、すぐ桧苗3本を植え、祠を建てて天狗を祀った。買主の大衛門は事業で失敗し自殺したという。また2本の下駄の歯に似たような跡がある岩があり、天狗の足跡といっていたが今はない。
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テング,タロウボウ 1976年 京都府 愛宕山の太郎坊は、洛陽正六位紀朝臣御国の子で、高雄の真済(しんさい)である。柿本の僧正と号した。天安の帝が病にかかった時、真済は加持を行なったが、効き目がなく、帝は亡くなったので、いつも不愉快であった。また、俗には、染殿の妃に会って、恋をしたために、死後に天狗になったともいう。
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フルミネジンジャ,テング 1952年 栃木県 日光の古峰ケ原にある古峰神社は、天狗を祀ると一般に言われているが、社務代行の話では、祭神は日本武尊であり、天狗は古峰神社の眷属であるという。
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