(ゾクシン) 1975年 愛媛県 土用入りは天気が悪いという。土用3日に雨が降らなかったら、豊作だという。大豆が豊作の年は、米も豊作だという。枇杷がよくなる年は、麦がよいという。もち苗を苗代田へ植えると、不幸の餅になるという。つばめが長く巣をたらすと、秋がよいという。梅の花が下向きに咲くと年は、雨が多いという。竹に実がなると、旱魃だという、など。予兆に関する俗信。
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(ゾクシン) 1975年 愛知県 年中行事に関する俗信。元旦に七宮めぐりをすると、病気をしないといわれている。節分の豆を年の数だけ食べると、夏病みをしないという。ひいらぎ(ねずみさし)か馬酔木(あせぼ)の頭に、魚の頭をさして、戸口に置くと魔除けになるという。旧4月13日・14日はオンゾで、この日に籾を播くとはじき出されてしまうという。冬至十夜といい、南瓜を食べると中風にかからないといわれている、など。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 節分の日に、茶釜に豆を3粒入れておいて、杓でそれをすくい上げて飲むことができれば、その年は幸福だという。
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(ゾクシン),ケモノノコ 1935年 山口県 3月3日の桃、5月5日の菖蒲と蓬、9月9日の菊を陰干しにして煎じて飲むと子が下りる、女が女郎になるときには、獣と交わって獣の子を孕んで人間ではなくなり、この陰干しを飲んで下すものだという。
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キツネ 1976年 東京都 初午の日の4つ(午前10時)前に茶を飲んではいけない。昔、お狐さんが出雲から稲穂を持って逃げてきた。茶の木の下に隠れて4つ前に難を逃れ、お陰で当地に米が伝わった。それで4つ前に熱い湯を茶にさすと、お狐さんが熱くて気の毒だ、もったいないというのである。
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(ネンジュウギョウニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 元日に敷居にトロロを塗ると悪病を防ぐ、正月4日に一対の紙雛を作ってカンジョ紙として便所に持っていくと下の病にかからない、正月7日に小豆粥を食べると病気しない、七草粥・暁粥を食べると病気にかからない、などといわれる。
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(ゾクシン) 1939年 秋田県 小正月15日の晩に豆のかまきということをする。その豆の皮を14日に挽いて作るが、その時に箕でふいて豆の皮の起きるものが多いと日照りの年、ふしているものが多いと雨年になるといわれている。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 厄年の人は、4月7日に野登山に登るという。その帰りに熊笹を採ってきて、田の苗代の水のかかるところに立てておくと、悪い病気が入ってこないという。
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(ショクニカンスルキンキ) 1956年 宮城県 舞玉の木(正月の行事でミズの木に餅をつけて座敷に飾る木のこと)で団子を刺して食べると死ぬという。味噌を踏めば足が腐る。トロロを食べた茶碗で茶を飲むと中風になる。熱い湯を飲み過ぎれば毛髪の薄い子が生まれる、などの禁忌がある。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 節分の時、厄年の人は四つ辻に出て豆打ちをし、厄落としをする。豆を投げ終わったら振り向かずに帰る。振り返ると厄がつくという。竹筒に豆を封じると風邪を引かないという。節分の豆を寝床の下に敷いて寝るとできものができるという。また、山へ持っていくと魔がつけるという。
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モチ,ショウガツナットウナド(ショクモツニカンスルゾクシン) 1956年 宮城県 正月のお供え餅を一月三日に見て、カビが出ていればその年は豊作。正月納豆が良く出来上がれば蚕の出来が良く、糸が引かないような納豆なら凶事があるという。味噌煮の味噌が腐ってしまったら、その年は凶事があり、味噌がうまくなると金持ちになるなどの俗信がある。
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(ゾクシン) 1938年 栃木県 妊婦が3月にまいた牛蒡を食べると、難産するといわれている。そのため、3月には牛蒡をまかない農家が多く、妊婦は三月牛蒡だと聞くと嫌って食べないという。
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フジュクニチ,サクモツキンキ,(ゾクシン) 1915年 福島県 旧暦1月4月7月10月の子の日、2月5月8月11月の午の日、3月6月9月12月の酉の日を不熟日といい、この日に種蒔きと植付けをしてはいけない。この日に作って出来たものは、不幸の時の食物か病人の食物になるという。但し、一向宗では忌まない。
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(ゾクシン) 1973年 香川県 年中行事に関する俗信。5月16日は殺生日で殺生をしない。また牛を出すと日照りになるので出さないという。八朔が終わると、団子の粉などで作った馬をこわし、近所や親類に配って食べるのだが、これを食べると身体が良くなるという。また、これを食べてお灸をすると、丈夫になるともいう、など。
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アマチャ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 4月8日にお寺で甘茶をもらい、家の周りにそれをまいて、虫除けにするといわれている。
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サクダメシ 1964年 福島県 深谷の某の屋敷の井戸に、水が2.4メートルたまっていれば豊作。不作の年は前年の秋の彼岸から水がぐっと減る。さくみこぶしの木に白い花がにぎやかに咲くとき、まんさくの花の覆い年は作がよい。花が上向きのときは風が強く、下向きのときは雨が降る。正月14日、かきたれ(年なわの飾りに下げる紙)の紙の上に節分の豆をとっておいて1月1粒として12粒のせ燃やしてみる。白く燃えた月は天気がよい。半夏土用に天気がよければ作がよい。八十八夜に天気がよければ苗ははずれない。冬至や寒に小川でえびがすくえるような陽気のときは作が悪い。寒九の雨は作がよい。はのきの花がよさよさ下がる年は作がよい。秋にやまがの花が咲くと洪水がある。
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マヨケ,チマキ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 五月の節句に団子をエセの皮で包んだちまきを作る。これを煎じて飲むと風邪が治るといわれる。このちまきを門口につるして魔よけにする風習がある。またこれを子供が生まれた時に粉にして飲むと乳の出が良くなるといわれている。
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コメ 1940年 三重県 志摩の俗信。卯日には精米の糯米の播種挿秧収穫餅搗等、一切の糯米には手を触れない。これを犯せば、火に祟るという。しかし、四月卯日に搗いた餅となると、寿命伸ばし餅などといって、貰ってでも食べるという。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 正月に関する俗信。年の晩に不浄をたたき出すために囲炉裏に年木をくべるが、この時棟木が見えるほど火を焚かないと化け物が下がってくるという。また、菊の花を焚いて煙を浴びると病気をしないという。七草ずーしを食べると、流行病にかからないという。正月16日は山の神様の日なので、山に入ってはいけないという、など。
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(ゾクシン) 1980年 岐阜県 産育に関する俗信。妊婦がつわりをしないで夫が病気になると、重い病気になるといわれている。臨月にニイカ・長芋を食べすぎると、子供がおりてしまうことがあるといわれている。産毛は男女ともに剃ってしまうが、ぼんのくびの毛だけは残しておいた。囲炉裏に落ちそうになったとき、神様がそこの毛を掴んで火傷を防いでくれるからだといわれている、など。
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