ヤマオトコ 1989年 長野県 ある猟師が谷に入って一日仕事をしていたが、獲物を捕れなかったので山小屋に帰ろうとしたところ山鳴りがして山男が出てきた。山男と戦っている内に鉛玉がつきたので金の玉を込めて撃とうとすると、「それをすると死んでしまうので仲直りをしよう」と言い出した。結局山男が負けたことを言わない代わりに、山に行くたびに猟を分けてくれることになり、その時は1人で来いということになった。後、他の猟師が「どこで猟をしているのか」と問うのに言わないでいたら、子供に口のきけない子が産まれたという。
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ヤマオトコ 1989年 長野県 ある猟師が谷に入って一日仕事をしていたが、獲物を捕れなかったので山小屋に帰ろうとしたところ山鳴りがして山男が出てきた。山男と戦っている内に鉛玉がつきたので金の玉を込めて撃とうとすると、「それをすると死んでしまうので仲直りをしよう」と言い出した。結局山男が負けたことを言わない代わりに、山に行くたびに猟を分けてくれることになり、その時は1人で来いということになった。猟師は幸せに暮らしたという。
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ヘビ 1975年 福島県 ある猟師が兎を撃ったら蛇が出てきた。蛇に鉄砲を撃ったら睨みつけてきて、猟師は病気になってしまった。
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ダイジャ 1973年 岩手県 鉄砲撃ちが山に行って大蛇に遭い、目を撃った。蛇にやられる前に下山しようとしたが、晴天かき曇り大雨になった。山中に家を見つけて休んでいたら、先に撃った蛇が水に乗って流れてきて、体を横にして水を溜めて大水を出し、家ごと鉄砲撃ちを流してしまった。蛇は何代も仕返ししてやると言い、その子孫は祟りで眼の不自由な人が多い。
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オンナ,キツネ 1976年 山口県 猟師の鴨撃ちの猟棚はちょっと寸を違えて作ってしまっても化物が出ると言う。あるとき、闇夜に火が出て女が木綿車を廻すのが毎晩でた。鉄砲で撃っても手で弾をはねてしまって効かない。人に相談して、糸車を撃ったら消えた。きつねかもしれない。
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マモノ,ヤマオトコ 1960年 長野県 マモノ(山男)に出会い、ナベアシ(鉄)の弾と銀の弾を撃ってやると、会ったことを人に言わなければ山で守ってやると山男は言った。夜弾を鋳るときに数えると、マモノが聞いていてそれだけ撃ってしまうとマモノにやられるという。
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ネンブツダン,バケモノ 1992年 奈良県 猟師は念仏弾(ねんぶつだん)という弾丸を一発持っている。その弾丸を使ったら猟師を辞めなければならないという。山で化け物に遭遇した時、撃つ弾をすべてはじき返されてしまい、最後の念仏弾で撃ったら命中して助かったという話がある。
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ヤマオトコ 1951年 長野県 猟師の助作は鉄砲の名人だったが、ある日転がる大きな石の後ろから巨大な山男が来たので銀弾を撃った。山男が命請いをしたので殺さずに帰った。帰ってきてから六十日ばかり寝込んだ。
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ネコ 1996年 京都府 晩に猟師が溶かした鉛を鋳型に流し込んで弾を作っていた。この様子を飼猫がじっと見ていた。翌朝、猟師が山に入り、山鳥を見つけて撃つとカーンと音がして弾が跳ね返った。もう一発撃つと同じように跳ね返った。近くに寄って見ると、飼猫が蓋を持って弾を受けていた。昔から猟師の間では、猫のいるところで弾丸作りをするなと言われている。
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(キンキ) 1973年 富山県 猫は化けて出るから撃たない。
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ヤマオトコ 1959年 長野県 山男が出てきたので、ナベアシ(鉄丸)を討つと落ちてきた。目を撃とうとすると、これから守ってくれることを約束した。だから鉄丸を持って山に入る猟師が多い。
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ヘビ 1970年 長野県 池に大きな蛇がいた。その蛇を兄弟の鉄砲撃ちが捕りに行ったが、撃っても撃ってもはね返された。最後の一発近くにあったとっこを撃つと、蛇は首を捻った。すると池の水が湧いてきて大水になった。
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ドウサイ 1936年 岐阜県 山小屋へ毎晩美しい女が来て糸車で木綿糸を引いた。女が怪しいので木こりは猟師に頼んで撃って貰った。何度撃っても当らないので行灯を撃ったところ、翌朝どうさいの目に弾が当り死んでいた。それは3尺程の大きさだった。
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キツネビ 1977年 茨城県 林で多数の火の玉が移動していた。若者は狐火だと言い、狐退治をしようとした。古老に相談すると火の玉を狙って撃たずその近くを撃てと言われたがその晩は出なかった。翌日、人の臭いを消す為に風下で待てと言われ、その通りにしたがやはり出てこなかった。
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スイジン,オニ 1974年 宮崎県 肥前国で誤って銃で水神を撃った後、何事もなかったが、そのことを話したら病になって死んだ。
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フクロウ 1954年 神奈川県 岡津の鍛冶屋が猟に行き、梟がいたので鉄砲を撃つと、弾をみな掴んでだんだん大きくなる。怖くなって後にさがった途端、崖から落ちたという。
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ネコ 1965年 高知県 殺生人が猫の前で鉄砲の弾こめをしていたら、猫が先回りしてきれいな娘に化け、糸を引いていた。いくら撃っても当らない。嫁の助言で糸車の芯を撃ったら、猫は死んだ。猫の前で弾丸をこめてはいけない。
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オンナ,ヤマガミ 2000年 福島県 猟師が山中で、女と出会った。山の神が、殺生を止めさせるために現れたのだと考え、猟師はそれから猟をやめた。
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オオキナコイ 1983年 長野県 猟をしている人が山に入ると、雨が降ってきた。堤の横には大きな鯉がいたので撃ち取ると、更に雨が降ってきた。しっかりせねばと思っていたら晴れてきた。この人は魔がさしたと思い、鉄砲を一切持たなくなった。
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サル 1931年 長野県 ある猟師が山で妊娠していた猿を撃った。その後間もなく猟師の3人の子が死に、血統が絶えてしまった。猿を殺した祟りと言われている。
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ヤマオトコ 1989年 長野県 山男と戦った猟師にだけ猟があるので、他の猟師が「どこで猟をしているのか」と尋ねた。「それは言えない」と言うと言え言わんの押し問答になり、とうとう口のきけない子どもが産まれたという。
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