テング 1978年 ある書道で生活している人が昔、天狗にさらわれたことがあった。
 類似事例 |
|
テング 1932年 山口県 東郷峠を夜半に越えていて苔むしたところへ来ると気が遠くなり、木がつくと下の田に落ちていた。天狗に投げられたのだと言う。
 類似事例 |
|
テング 1918年 京都府 愛宕山には太郎坊という天狗がいる。もとは名僧として高雄山にこもり、行徳すぐれていたが染殿の後にまどって恋死して天狗になったという。
 類似事例 |
|
テング 1951年 長野県 山仕事をするある男は二つ山の天狗様の怒りに触れたうえ、山開き前の山に登った。男は帰りの山道で転び谷底まで落ちてしまった。助け出されてまもなく死んでしまった。
 類似事例 |
|
テングサマ 1996年 石川県 天狗様に山の中を歩き回らされたうえに金縛りをかけられ、神社の門に磔の様にくっつけられた人がいた。
 類似事例 |
|
タロウヤマノテング,テングサン 1964年 長野県 太郎山神社造営の際に、その用材を載せることを拒んだ船頭に天狗さんの罰があり、太郎山に参拝のために登ったところ、落ちてきた石にあたって死んだ。
 類似事例 |
|
テング 1981年 神奈川県 山の神をお祀りしてある山に天狗の住処といわれた大松があった。ある日美しい娘が行方不明になり天狗の仕業だということになった。松のところにさがしに行くと娘が座りこんでいて、話をきくと、やはり天狗にさらわれたということであった。
 類似事例 |
|
テング 1989年 静岡県 国清寺の和尚が子どものころ、夜おしっこにでたら天狗にさらわれて愛鷹山に連れて行かれた。いろいろ変わったものを食えといわれたが、結局寺の屋根に戻された。
 類似事例 |
|
テング 1993年 福井県 大きな岩石があり、ここの天狗がいると恐れられていた。ある日この近くで三左衛門という人が炭を焼き始めた。天狗が現れ「ここはわしの庭だから、すぐ帰れ。笛を吹き、太鼓が鳴ったら下山しろ」という。無視していると数日後に天狗が現れ「もう一度合図するので、帰れ」という。風が強くなり、雨も降り出したので下山した。あまりの大嵐となり、三左衛門の家は倒れた。
 類似事例 |
|
テング 1970年 滋賀県 次助集落のある人が、山講の日に中の谷に行ったら天狗につままれて飛ばされ、行方不明になった。探したが見つからず、そのうち帰ってきたが、頭が変になっていた。
 類似事例 |
|
テングサマ 1936年 岐阜県 ある人が天狗に連れ去られて一本杉の下で死んでいるのが見つかったと子供の頃に聞いた。
 類似事例 |
|
カミカクシ,テング,トブコ 1926年 静岡県 男の子が天狗にさらわれた。町内の人々が探したが、10日目に戻ってきた。その後も度々連れて行かれた。
 類似事例 |
|
テング 1983年 愛媛県 盗っ人石と呼ばれる石がある。石鎚山で賽銭を盗んだ男が天狗につかまって空高く投げられ、ここに落ちて石になった。
 類似事例 |
|
テングサマ,カミサマ 1988年 茨城県 神社にお参りに行き、お賽銭を上げずに頼みごとだけした。すると天狗様が掛けて行って、その人の家に火をつけていた。
 類似事例 |
|
テング 1919年 京都府 天狗がすんでいると噂の場所で、道の中央に突然出現した石灯籠をなぐりつけた男はその後気を失った。気付いてみると、見当もつかない場所に倒れておりつつじの切り株が額に刺さっていた。天狗に山上へほうりあげられたらしい。
 類似事例 |
|
オテングサマ 1969年 埼玉県 川狩り人夫はお天狗様に神酒を献じて身の安全を祈る習わしだったが、ある時、天狗の悪口を言った人夫がいた。この人夫は仕事中に転がり落ちた岩の下敷きになって、それきり姿が見えなくなった。
 類似事例 |
|
テング 1933年 長野県 森林を刈りに行った人の中に、3人も4人も天狗にさらわれた者がいた。そのたびに村中の大騒ぎになり、探しても3‐5日は見つからなかった。そのうち抜けたような顔つきをして帰ってきた。
 類似事例 |
|
テング 1940年 神奈川県 文化3年の4月、天狗が大鳥の寺で11歳の子をさらった。8月には9歳の弟もさらったが、大山で兄に会わせるとその日のうちに帰した。
 類似事例 |
|
テング 1922年 神奈川県 たびたび天狗にさらわれたといって諸所の霊山にお参りして、御札を持って返ったものがあった。高い所を飛ぶ時に目を開けていると、星が大きく見えたという。このことがあってから村にいる時も、跣足で笹薮を歩いても、笹の切り口が足に刺さらなかったという。
 類似事例 |
|
テングノユサブリ,テング 1982年 新潟県 5,6人で山へ炭焼きに行って、小屋がけして泊まっていた。すると、夜なかにイサン、イサンと小屋をゆさぶられることがある。そういうときには、天狗の仕業だなどとはいわずに、黙っているものだという。そうしないと山へ投げられるという。天狗のゆさぶりといって、山奥に小屋がけしたときにはよくあることという。他の村でも天狗のゆさぶりにかけられた人がいる。
 類似事例 |
|