フルヅカ 1952年 三重県 榎の木が一本あったが何年も全く太らない。ある人が、塚の周りにあった蔓を切ってしまったところ、祟りがあったので、それ以降誰も枝一本折らなくなった。
類似事例 |
|
テンゴサマ 1977年 富山県 天狗の宿り木である杉を切ったところ、血が出た。それ以来切る人がいない。天狗の祟りであろう。
類似事例 |
|
ケヤキ 1976年 愛媛県 昔、若者が天満神社内の老樟の、大枝を切り落とし、それで丸木舟を作って沖合に漕ぎ出した。それきり何日しても若者が帰らなかったので、以来一切木を切ることはない。
類似事例 |
|
シンボク,ヤマノカミ,タタリ 1975年 伐採されない大木がある。樵はこれを神木と呼び山の神が宿っているという。切ると山で怪我をすると言って神の祟りを恐れた。全山伐採をすると神が不在になるので、枝ぶりの変わった木や大木を残している。
類似事例 |
|
ヤマノカミノキ,(ゾクシン) 1963年 愛媛県 山の神の木は切ってはいけないという。山の峰にある大木は、天狗の休憩場所なので切ると祟りがあるという。木が二股になっているのをヘイグシ(幣串)といい、これを切るのを忌むといわれている。
類似事例 |
|
テング,ダイジャ 1940年 京都府 榎か欅の老樹に、かつて天狗か大蛇が巣食っていたという。
類似事例 |
|
トコバシラ,テング,ジサツシタオバアサン 1985年 愛媛県 奥道後の山の木を切って家の床柱に使った。切った人はひどい熱病にかかり死んだ。生前におがみやさんにおがんでもらうと、神木を切ったので天狗に投げとばされたという。等の病人は知らないはずなのに「今天狗に投げられた」と話した。その後床柱を再度拝んでもらうと、海に飛び込んで自殺したおばあさんが橋のところに座っていると言われた。
類似事例 |
|
カシノキ,ヤマノカミ 1993年 静岡県 山の神が宿るといわれていたカシの木を切ったら罰が当り、死人や怪我人が出た。
類似事例 |
|
テング 1992年 岡山県 木によって天狗の休場という枝がある。こういう木を切れば、必ず祟りがある。ただし神さんを拝んでから切れば良いともいう。今では気にされていない。
類似事例 |
|
ヤマノカミノケヤキノキ 1973年 福井県 現在山の神を祀ったところに、昔ケヤキの木があった。それをある人が切ろうとすると大きな音がして「切ってはいけない」といった。さらに「切るとおまえの妻がケガをする」ともいった。かまわず切るとその人の女房がケガをした。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1986年 埼玉県 秩父郡東秩父村との境の峠に山の神が祀られていた。ある時峠の方にあった天狗松という巨木を伐り倒そうとしたが、伐っても松は倒れなかった。そこで休んでいると、突然上から巨木が倒れてきて大怪我をした。皆は山の神の祟りだとして、地元に勧請して山の神講を行うようになった。
類似事例 |
|
ダイジャ 1994年 愛知県 鵜がたくさんいる鵜の山のふもとには大きな池があり、この池の水を抜くと鵜が逃げてしまうので水を無くしたことはなかった。上野間の人が池の水を抜きにいったが、池に大きな大蛇がいたので驚いて帰った。しかし別の人が池のいりを抜き、その人は祟りで病気になって死んだ。以来、いりを抜くときは必ず御神酒を供えるという。
類似事例 |
|
テング 1973年 京都府 天狗が住む灯篭杉と千本松を切って天狗につままれたら大変だと、ヨ木をうちこんでそのままだったら切る、と決め翌日見に行くと、ヨ木がほうってあったので切ったらいかんということになった。50年か60年程前、樵が燈籠杉を切ってしまい、しこたまもうけたが、家に帰ってまもなく亡くなった。
類似事例 |
|
エンキリエノキ 1929年 埼玉県 川越街道の岐路の庚申碑の傍に榎の大樹があり、信仰されていたが隣家の火事で根株だけになってしまった。この榎の欠片を粉にして湯茶に混ぜて飲ませると男女の悪縁が切れるといい、祈願成就のお礼の絵馬を奉納する女もいたという。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1973年 富山県 伐採した後の木株に残る刺突は、夜に山の神がお通りになった時につまづかれるので、手鋸で切る。
類似事例 |
|
テング 1950年 埼玉県 山の中のある洞窟に昔天狗が住んでいて、村人が頼むと酒宴に必要な縄、ホラ貝、椀、膳を貸してくれたが、あるとき村人が壊してしまって返さなかったところ、それ以後は頼んでも貸してくれなくなった。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1986年 福島県 三叉の木は山の神の腰掛けだから切ってはいけない。昔、ある人が三叉の木を切って、その木の下敷きになって死んでしまった。その後1週間の間、山が怒った。
類似事例 |
|
ダイジャ 1961年 鳥取県 村人を苦しめた大蛇を退治し、その鱗が現在、池山則光氏方に5枚残っているとされる。
類似事例 |
|
シラヘビ,オチムシャノレイ 1997年 愛知県 切山の斎藤伊右衛門宅には白蛇が住むという大きな榎があった。今は枯れた根だけが残っている。白蛇は昔この地に逃げてきた落ち武者の化身だといわれている。榎の根本には刃物でつけたような傷が残っているが、落ち武者が斬り殺されたときのものだという。この木を切ると、血が出ると言われている。
類似事例 |
|
サクラ 1975年 愛媛県 昔、竜岡木地から奈良原神社へ行く参道には、桜の古木がすらりと並んでいた。この桜を切ると、祟りがあるといわれている。山の持ち主が桜を切って売ったところ、その人の家は没落してしまったという。
類似事例 |
|