(ゾクシン) 1942年 高知県 野生の草花を頭に挿すときは、2,3度唾をつけて「親も死ぬな 子も死ぬな」という。
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クサマジナイ 1964年 福島県 ささの葉で皮膚のただれたくさぼの上をはらい、「朝日さすころかの山の草の根を切って草をからす、葉を切って根を枯らす」と三度口の中でとなえてから、ささの葉を川へ流す。
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カマカゼ,カマイタチ 1957年 愛知県 悪い風が吹いて、血が出ずに皮膚が切れることを、鎌風が切るという。
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ヤマノカミノヤスミギ 1952年 神奈川県 木の上が三股になっているのは山の神の休み木で、切ると体が悪くなる。
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テング 1930年 新潟県 天狗の爪をカゼのときに削って飲むとたちまちなおるという。
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カッパ 1932年 熊本県 野菜を盗みにきたがわっぱの手を女が包丁で切り落とした。2、3日後がわっぱが手を返してもらいにきて、お礼にどんなものにも効く薬をくれた。
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ショーライサマ 1942年 岐阜県 昔は、盆に草刈りをすると、ショーライ様が草刈り場におられて足を切られなさるといって、盆の3日間は草刈りをしなかった。
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ツメ 1965年 岩手県 一月六日までは爪を切ってはならないという。七日に炊いた粥に爪を浸してから切る。これは災害邪悪を払う呪いだという。
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カマイタチ 1966年 埼玉県 風の強い日は、「鎌いたち」という目に見えない動物に足などを切られる。
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テングサマ 1973年 富山県 伐採した後の木株に残る刺突は、天狗さまが来て顔を突かれるので手鋸で切る。
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(ドウブツニカンスルゾクシン) 1941年 東京都 百足や蛇の類は切った分だけ増えるので、切るものではない。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 切傷に関する呪的療法。「いろはにほへと」と書いた木の葉を貼ると血が止まる、など。
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カミタタレ,カマイタチ 1965年 兵庫県 畦道などを歩いているとき、手足の肉が鎌の形にえぐりとられることがある。血は出ない。カミタタレとか、カマイタチとか言う。
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カマイタチ 1957年 新潟県 山仕事で風が吹いた後、三日月ような切り傷ができることがある。決して痛くなく、血も出ない。鎌いたちにあった、と言う。
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ヤマノカミサマノキ 1982年 群馬県 山の神様の木を切ったら、山から下ろすときにその木に挟まれて、足を潰してしまった。
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テング 1972年 千葉県 天狗の腰かけ松の下で草を刈っていた人が、天狗に攫われて大怪我をした。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンは3本足であり、絹のような赤毛に覆われている。ドスコの木は初めにケンムンがついた木なので切ってはならない。その後、アコウの木に変わった。今でもアコウの木に釘を打つのは、昔、アコウの木を抱いて掌に釘を打たれた人がケンムンになったからである。
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(ゾクシン) 1938年 長野県 山始めのときに最初に切り倒すハツ木・箒のような形状の箒木など七種類の木を切ることを忌む。切り倒したときは、それが落葉樹なら常緑樹、常緑樹なら落葉樹の枝を切り株に立て、「キリキ、キッポー、シヤキジン、シヤマツリ」と唱える。また、七種以外の木でも伐採中に変だと思ったら、木の周りを三度まわって斧の峰で三度叩き、「何神様も今日はこの木を切らんではならぬから退いてくれろ」と言ってから倒すと、怪我をしないといわれている。
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(ゾクシン) 1942年 高知県 野生の草花を頭に挿すときは、2,3度唾をつけて「花は枯れても 髪や枯れな」という。(吾川郡大崎村、高岡郡須崎町、長岡郡吉野村、田井村、本山町など)
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(ゾクシン) 1942年 不明 櫛を拾うときは、3度蹴って拾うと良い。
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