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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1993年 香川県
冬の寒のとき、日暮れに雪が降り始めたので、山に置いてある荷物をとりに行った。すると枯れ草になっているはずの芝が真青になっていた。芝の根元には大きな目が1つ光っていた。狐がやったのだという。

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キツネ
1932年 兵庫県
男が山に芝刈りに行って、狐の穴の周りも刈ってしまった。季節は冬であり、その夜に狐が男の家にやって来て涼しくしてやると言い障子を開け放った。男は寒くて寝られなかった。
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キツネ
1973年 岩手県
小麦を干しに山に行ったら、正午頃なのに急に暗くなってしまった。犬が吼えたらまた明るくなった。狐の仕業。
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キツネ
1980年 秋田県
山仕事に行った人が、昼間なのに急に暗くなって星が出たので帰ることにしたら、途中で田んぼの中を歩かされていた。狐の仕業。
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キツネ
1986年 石川県
子供が日暮れに遊んでいると、狐がお母さんに化けて山に連れ出してしまった。雪面に子供の下駄の跡と狐の足跡が続いており、その先には子供が凍え死んでいた。
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コックリサン
1960年 秋田県
冬、山林に20人ほどで泊まりながら働いていた。ある時、買ったばかりの鉞がなくなった。占い師の息子がコックリサンを使って調べると、鉞を盗んだ人は南の家の人だということになった。コックリサンは千里眼を持っているという姿の見えない狐のことである。なお、雪が消えたら、盗まれたはずの鉞は、赤錆びて小屋の前に転がっていたという。
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ヤコ
1947年 佐賀県
夕方、老婆が庭で豆をちぎっていると急に辺りが薄暗くなり、ないはずの山々がぼんやり向こうに見え出した。おかしいと思い、捧で周囲を2、3度強く払うと、また元の明るさに戻り、1匹の狐が垣根を越えて逃げていった。大きさは普通の犬くらいあったという。
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キツネ
1933年 青森県
冬、雪の中で人夫と犬が協力して一匹の狐を生け捕った。この狐が毎晩美人に化けて小屋にきたのだと人夫は信じている。
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キツネ
1973年 岩手県
山に草刈りに行ったら急に暗くなり、向こうから馬の蹄の音がパカパカ近づいてきたので避けたが、音がするばかりで馬が来ない。狐の仕業だと思って砂を掴んで投げたら狐は逃げて、周囲も明るくなった。
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キツネ
1966年 群馬県
雨の夜に山中を歩いていると、くもの巣がかかった。それを払うと平らな道が現れたので、よろこんで歩いて行ったが、家に帰れず、歩き疲れて目をさますと、明るくなっていて、くもの巣が顔にかかったところで寝ていた。狐にばかされたと言われている。
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キツネ
1933年 長野県
道の横に古狐がいた。殺すつもりで石を投げつけると、真っ暗闇になってしまった。どうしても家に帰れなくなり、枯草を焚いたらいくらかは明るくなったので、どうにか帰ることができた。
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キツネノヨメイリ
1979年 岐阜県
馬に荷をつけて八幡町に通っていたときに、狐が山の頂上で提燈を灯してずっと通っていくのを見た。
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キツネ
1937年 秋田県
日暮れの頃、松林や杉森などがどんどん飛んで後退してゆくので、狐の仕業と思い、赤い日を見せながら煙草をふきはじめると元通りの林に戻った。
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キツネ
1966年 鳥取県
山で昼寝をして、友達に起こされたと思ったが、目がさめたら誰もいない。側に狐の足跡があった。
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キツネ
2001年 青森県
昔、階上岳の麓に、人を騙しては迷惑をかけている狐がいた。ここに爺と婆2人が住んでいたが、雪の降るある日の夕方、婆が待っていると、左目の見えない爺が帰ってきた。本物の爺は右目が見えないので、婆はすぐにそれが狐であると見抜き、殺してしまった。以来、ここに人を騙す狐はなくなったという。
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キツネノチョウチン
1994年 京都府
子供の時分、狐が提灯を灯すのを見たことがある。狐が提灯を灯しているという母の声に慌てて外に出てみると、はるか向こうの山すそに青白い光があっちに行ったりこっちに戻ったりしていた。
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ヤコ
1975年 群馬県
昔上毛にあったとき、友人と山へキノコ狩りに行くと、狐が一条の枯れ芦をまさぐって柿の葉をこの芦に貫いているのをみた。またその芦を輪っかにして、うなじにかつぐようにすると忽ち見えなくなった。そして友人は帰り際に美人を見たが、それを先の狐と見抜き、礫を投げて化けの皮をはいだ。その美女は驚いて元の狐の姿に戻り、近くの山へと逃げ帰っていった。
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キツネ
1957年 新潟県
ユイで米を搗いた帰り、遅くなって一人で歩いていると大人でも子供でもないものがカンテラを灯した。子供が迎えにきてくれたのかと思って帰ると、子供はずっと家にいた。あとで見ると雪が一ぺら降っていた。狐の仕業。
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キツネ
1939年 青森県
北海道から帰ってくる夫を待っていると、向こうからやってきたが、様子がおかしいので狐であると気付いた。逃げたが追いかけてきて、森の中から豆を降らせたりした。
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キツネ
1998年 奈良県
冬の寒かった時、お祖母さんが身ごもった狐の巣に綿を持っていった。翌春、きれいな娘さんがお祖母さんに家を訪ねてきた。けれども、お祖母さんが玄関に出てみると誰もいなかった。不思議に思っていると、玄関の入り口にお盆に載ったお餅が置いてあることに気づいた。狐がお礼に来たのである。
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キツネ
1980年 秋田県
畑に行って友達と夜道を帰る途中、明かりが見えたので手っきり家だと思ったら、とんでもない山奥まで歩かされていた。狐の仕業。
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