オオテング 1931年 大阪府 兎の頭に作り物の角をくくり付けて座らせ、その横に作り物の大天狗を置き、「天狗は兎角生きている」という講釈を垂れる見世物小屋がある。
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ヨウカイ,カゼ 1990年 山形県 風の中では妖怪がうずまきあって生きているから、近寄ってはならない。
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バケモノ 1992年 山形県 不気味な家があり、前を通ると中から唸り声が聞こえてくる。その家で化けものを飼っているためで、通るときは急いで通り過ぎる。
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ヨウカイ,ヨウキ,カイイ,バケモノヤシキ 1974年 京都府 京師に化物屋敷があり、人に貸すと5日から10日くらいで必ず妖怪が現れる為住む人がなかった。ある強気の書生が住んだところ2・3ヶ月何もおこらなかった。書生が驕惰の心を持ったら怪異がおこった。
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アシキカミ 1980年 人の家というものは、人数よりも間所が狭く、また夜も明かりをつけて賑やかな方が富み栄える。逆に間所が広くて人数が少なく寂しい家は次第に衰えていく。これは目には見えない悪しき鬼は、人気のない所に付け入ろうとするからである。
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タタリ 1930年 和歌山県 芝居田と呼ばれる田地がある。もともと芝居小屋があり、興行主は賭博で大負けし首を縊って死んだ。その後その田地を所有した者は祟りにあうといわれ、また実際にあったこともある。
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カイタク 1979年 大阪府 大阪には怪宅と称する、狐や狸が祟りを起こす家があるというが、それらは陰陽の気が通じていないのであって、そんなに怖れることはない。
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タヌキ 1937年 大阪府 化け物の名所について。川に棲んでいる主が人を引き込むという噂があると、気の弱い者は決してそこを通らない。また、狸が出るというので借り手のない空家があれば、人々は幽霊出現と結び付けて噂する。
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オンリョウ,ヤシキアト 1940年 神奈川県 俣野の五郎屋敷跡にはよほど悪い怨霊がいるらしく、この地に住む人は不吉が多く、作物も育ちにくい。
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キツネ 1937年 奇術の楽屋と思って覗くと、実は馬の尻であったという話や、立派な邸宅の湯殿に案内されていい気持になっていると、実は肥壷であったという話は、狐にだまされた話として一般的である。
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ヒヒ 1991年 山形県 屋敷に化け物が出る。ヒヒのような妖怪だが、1ツ目小僧や鳥の化け物、大入道、顔だけの化け物など様々に化けて、人を驚かして喜んでいた。これが評判になり、見物人が詰め掛けた。お陰で屋敷は高値で売れたが、妖怪は驚かすのに飽きて、いなくなってしまった。
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ヨウカイ,ヨウキ,カイイ 1974年 京都府 京師に妖怪の宅地があり、家賃を安くしても妖怪が出ると借り手がつかなかった。ある強気な書生がこれを借りたが2・3ヶ月住んでも何もおきなかった。その事を慢心したら手水盤で手を洗おうとした時中からたくましい手が出てきて掴みかかってきた。
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ヤマノカミ 1936年 山の神が山小屋を揺すりに来る。あるいは小屋の近くに大石が落ちる音がしたりする。この霊験は「山天狗」と呼ばれることもある。小屋の向きが悪いためとされ、直ちに向きを変えた。中には「鉄砲を3発撃つと良い」という者もいたが、そのような者は多くなかった。
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クダショー,マモノ 1989年 長野県 クダショーというのは、人を病ませたりする魔物である。金持ちの家にはクダショーがあるとか言って嫌われたという。
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ミコサン,ヨミズガエリ 1972年 岐阜県 巫女さんとは、占いをする男女で目明きである。顔や手相を見て、祟り・受難などを当てる。本巣所には、死者をヨミズガエリさせる女性の目明きがいたという。
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キツネ 1972年 千葉県 後家の家にいい男が毎晩通ってくる。後家がやせ衰えていくので、近状の人は妖怪が来ているのではないかと噂した。狐と関係すると、体がやせ、3年持たずに死んでしまう。
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ヨウカイ,カイ 1976年 妖怪や怪を見るというのは、こちらが臆病であるとあちらよりむかえて見えることがある。また勇気がある人にも見えてしまう。
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ヤシキ 1958年 愛媛県 昔、偉い落人が住んでいた屋敷の跡がある。普通の者が住むと威に負けてしまい、馬鹿ができたり不幸が続いたりする。
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テングサマ 1951年 新潟県 炭焼の小屋に一人きりでいると小屋の上の大木が地響きを立てて倒れ、もう少しで死ぬところだった。木は朽ちてもおらず、風も全く無い夜だった。天狗様の悪戯だという。
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イエノカイイ 1940年 福島県 ある酒屋の当主が死に、分家していた長女一家が継いだ。その後「奥座敷には行くな、醒い風が吹いてきて、話し声がしたり子供が走るような物音がする」と言われるようになり、家運も衰えた。一説には死んだ当主の母が上人を誑かして寺の宝物を奪った祟りだとも言う。
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